2008年05月13日

棋聖戦も羽生二冠が挑戦

今日は朝からvs。2局とも序盤で差がつく将棋になり、終盤がまるで無い一日でした。

さて告知し忘れましたが、今日棋聖戦の挑戦者決定戦が行われ、羽生二冠が久保八段のゴキゲン中飛車に▲58金右の急戦で快勝し、挑戦権を獲得しました。
この二人の対戦では本当にこの形が多いですが、ゴキゲン側が勝てません。ちなみに久保八段は前期の棋聖戦でも挑戦者決定戦で渡辺竜王にこの形で負けていますし、なんともゲンの悪い形ですね。
詳細はMSN産経ニュース:将棋

大きな話題となっている大和証券杯ですが、将棋連盟のHPにも公式見解が出ています。注目された一番だっただけに大変残念な結末でしたが、スタッフが最善の努力をしても不測の事態というのは起こってしまうので、難しい問題ではあります。何しろ新時代の棋戦ですから、こういう事を積み重ねて成長していくのだと思います。

私は生でも観ていなくイマイチ事情がわからないので、明日ブログ研で渡辺竜王に会うので、話を聞いてみたいと思います。


それではまた
posted by 遠山雄亮 at 22:38| Comment(1) | TrackBack(4) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月09日

ブログ研など

 昨日は記事にも書いたようにブログ研でした。最近はブログ研のたびに何かあり、昨日はゲストも呼んで飲みに。これが予想以上に盛り上がり、予想以上に遅くなり、さすがに飲みすぎました(苦笑)。でも楽しかったから良しとします。
 ブログ研では来月は柊くんと終了後遊ぶ事になりました。このブログ研も早いもので開始から半年以上経ちましたが、その間に柊くんはみるみる成長していて、最初の時と比べると随分喋れるようになっています。本当に人懐っこくて可愛いです。
 wiiが好きらしいので、勝負しないと。テニスのゲームだけは自信があるのですが、きっとボーリングでは勝てないでしょう(笑)

 さて今日は午前中から棋士の先輩方とテニスへ。昨日の疲れ、お酒、睡眠不足でこれ以上無いくらいヒドイ体調。おかげで最初はぼろぼろ状態で、やっと体調が復活して、よしやるぞ、と思った時には終了30分前でした。
 ちょっと不完全燃焼だったので、次回は体調を整えて臨みます。

 本当は今日は名人戦を検討しに現地に行こうと考えてもいたのですが、昨日のダメージとテニスの疲れ、やる事が溜まっている事もあり、結局家でネットで観戦していました。
 結果は森内名人が勝って幸先の良いスタートを切りました。途中解説では羽生挑戦者が良さそうな感じで書いてありましたが、どうなのでしょう。またじっくり並べてみようと思います。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 21:44| Comment(1) | TrackBack(0) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月07日

美味しい魚

 今日は朝からvsでした。2局続けて終盤での逆転負けにはさすがにガックリ。
 トン死に続いてトン必至。どちらも勝ちになったと思った瞬間に悪手を指すという、典型的な逆転パターンでした。
 対局間隔が空いているとこの辺のカンが悪くなるので、明日はその辺に気を付けていきます。

 夕飯は、先日北海道での仕事の時にお世話になった方に送っていただいたお魚をいただきました。いやあ、さすがは北海道。本当に美味しくいただきました。同じ魚でもこうも違うのか、と心から思いましたね。特にあんなに分厚いカレイは食べた事が無く、勿論味も食べた事が無いくらい美味しかった。現地でお世話になった上にこんなに美味しいお魚まで送っていただき、感謝感激です。

 さて明日も研究会ですので、なるべく早めに寝ようと思いますが、これから一週間で最も好きなTVが始まるので、それを観てから寝る準備となりそうです。名人戦については明日の記事で取り上げます。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月27日

明日は棋王戦最終局

 今日は午後からvs。最近意識しているように、新しい形に挑戦する事を心がけてみっちり教わり、有意義な時間でした。

 終了後は久しぶりにvs相手の先輩と飲みに。私とはタイプの違う方なだけに、話していると自分の気がつかなかった点に言及される事が多く、楽しいです。

 一日通して楽しい時間でした。

 さて明日は棋王戦の最終局が行われます。
 佐藤棋王が防衛するのか、羽生二冠が奪取するのか、見逃せない一番です。
中継は棋王戦中継サイト


 それではまた
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2008年03月19日

良い薬

 今日はブログ研でした。
 最近花粉の影響か、鼻の調子が悪いので風邪薬を飲んでから行ったのですが、これが大悪手でした。

 指した将棋は、全く将棋にならない状態で、対戦した方はあまりの酷
さに呆れてたのではないでしょうか。
 今日は意識が朦朧としている感じで、何も考えられない状態でした。どう考えてもその薬の影響としか思えません。言い訳といえば言い訳ですが、実力で負けるのはしょうがないにしても、体調が悪く負けるのは悔いが残ります。

 あまりにも酷いので、早退(飲みに行かなかっただけ笑)させてもらいました。ブログ研は夜に飲みながら色々話すのも楽しみなだけに本当に無念でしたが、まぁしょうがないところです。

 帰ってきてその薬の注意事項を見てみると
「薬を飲んだ後の運転はお止めください」
 確かにこれで運転したら事故を起こしますね。
 今日の教訓です。
「将棋を指す前にこういう薬を飲まないように」
 薬なだけに、良い薬になりました。対局ではなく研究会の時だったのが不幸中の幸いと言えます。

 帰ってきて夕飯を食べ、再び薬を飲んで一息つきました。
 薬の力恐るべしで、この記事もミスタイプしすぎで、この長さを四苦八苦しながら書いています。

 というわけで今日はこのへんで。


 それではまた
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2008年03月18日

再出発

 今日は朝から研究会へ。昨日開放感に任せて夜にちょっと遊んでしまったので、若干眠い状態でスタート。いけませんね(苦笑)
 しばらく対局も無いですし、こういう時は楽しんで指す事が出来ます。最後の方はやや研究が不足した状態だったので、この間に色々と溜め込んでおく事が出来るかどうかが夏へ向けて大きいところなので、気を抜かずにいきたいものです。

 将棋連盟のHPを見ていたら、棋士についての事が色々出ていました。
 先日の女流育成会で新しい女流棋士が誕生しました。
 山口恵梨子さんは16歳という事なので最年少なんだな、と思ったら、里見さんと同学年で依然として里見さんが最年少なんですね。ちょっとした驚きでした。
 16歳ですから、将来は有望でしょう。鳥取県出身という事ですから、やはりネット等で強くなってきたのでしょうか。里見さんに続く存在となる事が期待されますね。
紹介はこちら

 また、休場中だった宮田五段と竹部女流三段が復帰との事。こちらも明るい話題ですね。宮田五段は最近では控え室でよく会いますし体調も良さそうです。もう8年位指していないので、是非指したいですね。

 寂しいニュースも。本人のブログにも出ていましたが、坂東女流2級が休場するとの事。坂東女流は女流棋士になって日もたちますが、まだ22歳。若いからこそ色々思う事もあるのでしょうね。人生どう指しても一局ですから、頑張って欲しいです。
二つのお知らせはこちら

 明日は棋王戦第4局が行われます。羽生挑戦者が奪取するか、佐藤棋王が踏ん張るか、大一番です。今期の棋王戦は見所たっぷりの将棋が多いですし、明日も楽しみです。
中継は棋王戦中継サイト


 それではまた
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2008年03月10日

再始動

 今日は朝からvsでした。新たな気持ちで臨もうと、色々試して指していたのですが、なかなか初めから上手くいくものではありませんね。
 今週末に対局があるのですが、それが終わるとしばらく対局が無くなりそうです。まずは金曜に向けて、そしてそこからは来期に向けてまた一歩一歩、頑張ります。

 今日は三段リーグが行われ、稲葉・田中両氏が昇段を決めました。二人とも1局ずつ三段時代に指した事がありますが、感想戦等を思い出すと非常に感じが良いという印象を持っています。
 田中新四段は、千葉五段や佐々木五段が叔父弟子にあたり、よく二人から話を聞いていて応援していました。関東所属なので話をする事もありますが、とても好青年です。
 こうして半年に2人とほんの僅かですが、少しずつ後輩が増えていっています。彼らに負けぬよう頑張るという気持ちと共に、若い彼らと良い将棋界を作っていきたい、と強く思います。

 それにしても今日の三段リーグは大混戦だったようです。上位陣が次々に破れる波乱の一日でした。順位が悪く、1局目に負けて自力が消滅した、という田中新四段の姿に一瞬自分を照らし合わせてしまいました。

 ここで業務連絡(?)があります。加瀬教室の皆さんへ。今週の「まるごと90分」に師匠が出演します。是非ご覧ください!


 それではまた
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2008年02月11日

反則に最近の中継など

 昨日は師匠の教室の手伝いへ。所用があり、いつもより早めに行ったのでブログの更新が良い加減になってしまいました。
 お客さんは連休の真ん中だったので少なめだったものの、翌日がお休みなので飲み会は多目の人数で。楽しい話、参考になる話etc…楽しい時間でした。皆さんお疲れ様でした。

 そして今日は朝から研究会へ。新しい研究会で、指した事の無い棋士もいらしたため、前から楽しみにしていました。
 その中で珍しく反則勝ちが一局。時間切れはたまにある事ですが、反則勝ちは記憶にありません。その将棋含め、内容は不満も、刺激になり勉強になった一日でした。

 終了後は仲の良い先輩棋士とお茶をしに行く。この先輩棋士とは仕事の話や相談を色々出来るので、こういう時間は大切にしたい時間です。今日も楽しかった。
 軽く飲みに、という話も出たのですが、明後日に向けて疲れが溜まっていた事もあって泣く泣く自重。おとなしく家に帰りました。

 久しぶりにゆっくりする時間が取れたので最近の中継をまとめて観ました。
 大和証券杯は甲斐女流二段の勝ちで準決勝へ。熱戦だったようですが、甲斐女流が終盤一瞬の切れ味を発揮し一気に勝利。マイナビ女子オープンに続いてベスト4進出を決め、飛躍へのチャンスを手に入れました。一気にブレークとなるか。

 その大和証券杯は解説が豊川六段だったので、コメントも楽しみでした。予想通りギャグ満載(笑)で楽しい解説だったようです。
 先日解説をした後に思った事があります。対局室で打った文章をもう一人入力をされている方が観戦室へアップしているのですが、その時ちゃんと清書をしているのですね。もちろんその方が読みやすいという配慮なのでしょうが、もっとその時のままで良いのではないかと思います。その方がリアルタイムで解説をしている感じが出るでしょう。
 ですから、今回の豊川六段の解説も、もっと面白かったのではないかと思うのです。リアルタイムで観られた方、もし宜しかったらその辺り教えていただきたいと思います。

 大和証券杯で前回私が解説した時の、終了後の解説がアップされています。少し覗いていただければと思います。
詳細は大和証券杯ネット将棋公式HP

 また大和証券杯では決勝戦の観戦並び決勝進出者予想クイズの応募が始まっています。
詳細は女流最強戦「決勝進出者当てクイズ」応募要綱

 他では今日行なわれた女流名人戦で矢内女流名人が勝ち、連勝としました。戦形は斎田女流四段がゴキゲン中飛車で、ずっと優勢に進めていたように思います。
 しかし終盤、矢内女流名人が玉をのらりくらりと動かして逆転に成功。結構な逆転勝ちだと感じました。これは女流名人が流れをガッチリ掴んだように思えます。

 明日は前にも告知したようにC級1組順位戦。
中継は名人戦棋譜速報


 それではまた
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2008年01月22日

取材→雑用→原稿、そして…

 昨日の記事の通り、vsは将棋会館で指す事に。
 良い内容の将棋で、まあたまにはこんな事も(笑)忙しいけれど、それが良い方向に出ている気がします。

 将棋会館で指した事により、先輩棋士に誘っていただき夕飯をご馳走に。ありがとうございました。
 その席で大学の後輩でもある奨励会員と同席し、初めて色々話が出来ました。学部まで同じとはビックリ。昔ゼミで教わっていた先生が今も変わらず教鞭をとっていると聞き、嬉しい気持ちになりました。

 さて今日は昼に取材を受けに将棋会館へ。僅か15分の為だけに行くのはもったいないので、その他雑用を済ませる。この辺の感覚は会社勤めの方とは全く違いますね、きっと。

 1時間ほどで帰宅し、家でも雑用を済ませた後は、締め切りの近い原稿に取り掛かる。なかなかやる気が起きませんでしたが、今日は随分進みました。

 今日はこれから原稿をやるか、順位戦を観に行くか、遊びに行くか、どうするか思案しどころ。とりあえずまずは腹ごしらえです。
 その順位戦はC級1組。近藤六段の居飛車には驚きました。ゴキゲン中飛車が流行り過ぎているので、新境地開拓、といったところなのでしょうか。
 また、昇級争いのトップを行く広瀬五段ですが、得意の穴熊で夕食休憩時点で既に優勢だと思われます。このままトップを守るのでしょうか。
中継は名人戦棋譜速報


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 18:47| Comment(1) | TrackBack(0) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月09日

明日は対局

 明日は第34期棋王戦予選1回戦塚田九段戦です。
 塚田九段とはこれで4回目の対戦。順位戦のクラスが違うのにこれだけ当たるのは珍しいでしょう。2年で4回なので、半年に1度は指している計算になります。
 新年最初の対局、しっかりした内容を目指します。

 さて今日はブログ研でした。今回で早4回目。本当は竜王防衛のお祝いを兼ねて新年会、という予定でしたが、私が明日対局なので延期に。。残念ですが、次回の楽しみにしておきます。
 内容的にはまずまずの将棋で、前回の研究会とは大違いでした。

 まだ棋王戦では1度も勝った事がないので、まずは1回戦突破を目指して頑張ります。

 明日はA級順位戦の中継があります。久保八段ー木村八段戦。
中継は名人戦棋譜速報


 それではまた
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2008年01月04日

まっさらな状態で

 昨日は指し初めで研究会へ。内容は全くといって冴えない将棋で、優勢な将棋はもつれ、劣勢な将棋ももつれ、という展開。よく考えたら駒を持つのは久しぶりだったので、まあこんなもんでしょうか。
 最後の最後、とん死に近い形で鮮やかに詰ませられたのは、詰め将棋くらいはやっていた効果でしょう。
 今年はここからスタート。明らかに上げていける余地があるので、全てをリセットした状態から少しづつ積み上げて行こうと思います。

 終了後は研究会より長く遊ぶという、いかにもお正月らしい展開で(ホントは言い訳)遅くに解散。かなりの疲れでしたが、たまにはちゃんと遊ぶ事も大切ですからね。今年の目標の一つに「去年より遊ぶ」があるので、今年はオンとオフの切り替えを上手くして、よく遊びよく学びをモットーにしたいと考えています。

 さて今日はこれから「新春女流棋士フェスタ」に行ってきます。喫茶店では女流棋士がメイドの格好をしているとかしていないとか。これはまさに「ハチワンダイバー」だ、と思ったらば、サイン入り本も売られるようです。これも「ご主人様、王手です。」の影響力だなぁ、と勝手に思っています(笑)

 私は見学がてらお手伝い。今までに無かったイベントで、とても楽しみです。

 今日は「ご主人様、王手です。」の最新号の公開日。先週の橋本七段との対局を3人と振り返ります。先週の悔しさは全員半端ではなかったようで、皆辛そうに私の解説を聞いていました(苦笑)
BIGLOBE動画:将棋


 それではまた

 
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2007年12月22日

同日開催について

 昨日は午後からvsへ。一局は前日の羽生ー久保戦と同じ形に。前の日の将棋が知れ渡っているというのは、間違いなくネット中継のおかげでしょう。
 この事について二つほど記事を。
羽生二冠、1,000勝なるか--> 祝・史上最速での1,000勝達成(My Life Between Silicon Valley and Japan)
羽生1000勝といっても多分御本人には単なる通過点だよな、とか思っていたらやっぱり手が震えたらしい(長すぎるタイトル) (ものぐさ将棋観戦ブログ)
 お二人とも羽生二冠の手の震えについて書かれていますね。

 さてvsの後はB1B2を検討。やる事は山積みでも、勉強も大切です。年内にまだ対局も残っていますので。
 この日も好局揃いで、思わず検討にも熱が入りました。詳細は名人戦棋譜速報

 関東で行われていた中だと、渡辺竜王ー北浜七段の将棋やB2の上位対決の神谷七段ー土佐七段戦が人気。
 渡辺竜王は苦しそうでしたが、終盤一瞬の切れ味で制勝。B級1組は上と下がハッキリとしてきていて、昇級争いは上位対決を制した鈴木八段と深浦王位がほぼ当確。降級争いも絞られてきた感じがします。
 神谷ー土佐戦は終盤二転三転の大熱戦。最後神谷七段に、難解ながら土佐玉を詰ます手順があったように思えましたが、実戦ではかなり指しにくい順で、土佐七段が逃げ切って勝利。
 これによりB級2組は1敗者が松尾七段一人で、後は2敗が5人。とはいえ松尾七段は順位が良くないですし、これは最後の最後までもつれて行きそうです。

 ところでMy Life Between Silicon Valley and Japanの梅田さんから17局も同時は多すぎる。という問題提起がありました。問題というほど大袈裟な物ではないですが(笑)、その辺りを観戦している方がどう思っているかは気になるところではあります。
 B1B2を同時に開催しているのは、両クラスの棋士は他の棋戦でも当たりやすいので、同時に開催して日程にゆとりを持たせている、という意味がありそうです。あくまで推測ですが。
 ですがネット中継も普及が進み、もし梅田さんのような要望が多くなれば改善される事でしょう。
 ただ順位戦は対局時間が長いので、17局もあれば飽きなくて良いという意見もあるかもしれません。
 ネット中継に実際に携わっている方や検討している棋士としては、半分位がちょうど良い気もします。特にネット中継スタッフの方の苦労は、いつもそばで見ているだけに身に染みます。

 順位戦はドラマも多いですし、将棋界として優良なコンテンツだと思いますので、連盟としても良い形での活用方法を見出すべきだと考えています。


 それではまた
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2007年11月20日

JT杯

 今日は朝からvsへ。体調はまだ今一つで、不安を抱えた中だったのですが、しっかりと集中して中身のある将棋が指せた気がします。次の対局は来週火曜日の順位戦ですが、それまでしっかり準備して、調子も体調も整えていきます。

 告知も忘れ、結果も書き忘れていましたが、コメント欄にもあるとおり、日曜日にJT杯の決勝が行われ森下九段が優勝しました。体調を崩して休場するなどしていた森下九段でしたが、この優勝で復活をアピールというところでしょう。
 森下九段、優勝はなんと17年ぶりとの事。意外な感じですが、それだけに嬉しさもひとしおでしょう。

 JT杯は棋譜も公開されているのです。詳しくはJT杯の公式ページで。解説もテキスト形式で出ていて、これは見逃す手はありません。
 決勝は非常に熱戦で、生でご覧になられた方は手に汗を握りながら観ていた事でしょう。最後△37歩成で△47角だと▲46角がある、というのはあまり見た事の無い筋で、30秒将棋の中でこれを回避した森下九段はさすがだと思います。
 ちなみにこの解説で「▲46角でとん死」となっているのですが、それは△24歩と指した時の事ですね。それには確かに珍しい筋でとん死します。△24金と打てば詰まないのですが、それだと先手への詰めろが消えるので▲32成桂として逆転、という事だと思われます。
 解説はおかしい表現が少し見受けられますが、恐らく将棋をほとんど知らない方が書かれたのでしょう。また文字数も制限があった事と思われます。
 それでも棋譜とこれだけの情報が出ている棋戦はタイトル戦を除けば貴重なので、是非ご覧ください。

 今日を終えて、しばらくはゆっくりした日が送れます。皆さんにもご心配をおかけしているので、体調もしっかり整えていきます。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(1) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月16日

リンク沢山

 昨日はvsでした。1局目、珍しく相穴熊に。聞くところによると、相手の人が広瀬五段の著書を読んで穴熊をやりたくなった、との事。
 そして本の効用か(?)、きっちり負かされました。

 広瀬五段といえばブログを書いている事でもお馴染みの、相穴熊の天才です。その広瀬五段が遠藤アマと共著で本を出しました。その名も「とっておきの相穴熊」。棋士仲間では非常に評判の良い本。相穴熊はプロよりアマチュアの方が出現率が高い戦法ですから、得意とされる方は読まなきゃ損ですよ。そういう私も今日購入します。

 今日は色々紹介したい事があります。まずは女流関連で2つ。

 大和証券杯が再スタートします。今回は女流の公式戦。前回の最強戦同様、トーナメントで女流の最強を決定します。
 もちろん日曜の20時から。中継は大和証券杯ネット将棋公式HPで。
 初戦から注目のカード。ここで笠井アマが勝てば一躍ヒロインに躍り出ますね。可能性は決して低くないと思います。 
 また、HPもリニューアルとの事。こちらもお楽しみに。

 その前日、つまり明日は日レスインビテーションカップ決勝が行われます。LPSA最強者決定戦は予想通り中井女流六段ー石橋女流四段の対決に。最近の調子は対照的ですが、勝負は別物。良い将棋を期待します。
 中継はこちら

 今日はA級とB級2組順位戦。中継は名人戦棋譜速報
 
 この間書評を書いた「頭脳勝負」。ネット上でアルファーブロガーの書評を発見。小飼弾さんの記事はいつも視点が鋭く、勉強になります。愛読してかれこれ1年以上。私のブログを書くお手本の一人でもあります。
将棋はスポーツだ! - 書評 - 頭脳勝負 (404 Blog Not Found)
 
 将棋はスポーツだ、という観点から感想を述べています。その中でなるほど、と思った部分を引用。
将棋がスポーツであるということは、来るべき「機械に人間が敵わなくなる日」に対する布石としても重要だ。我々はマラソンランナーたちに車よりも早く走ることを一切期待しない。それでいてマラソンを楽しむことが出来る。頭脳勝負も本来同じこと。

 だから将棋をスポーツと捉える事に非常に肯定的なのです。こういう視点は今まで全く出てこなかったもの。私なんかもどうしても「機械に負ける」という事が想像出来ないのですが、これくらいドライに割り切るべきなのかもしれませんね。

 久々に即席の足跡《CURIO DAYS》から。
新王位記念対局構想(妄想)
 これは男性女性の両新王位で記念対局をしては、というもの。メインは「おーいお茶」。これ、昔内藤九段がCMで出演していたと思います。これを「王位お茶」に変えてはどうか、という事。発想がまず面白いですね。実現したら面白そうですが、関係者の皆さんいかがでしょう?

 最後に「ぺんぺんぐいん」から。このブログは片上五段の大学時代の後輩が書いています。彼は私も何度か会った事がありますが、非常に面白い人物で、AISEPの中心人物でもあります。(ちなみにAISEPは来年も開催。今度は中国で開催するとの話もあるようです)
 今回紹介する記事は「ネットと海外と将棋」というもの。3つの主張を抜粋して取り上げます。
◆これからの将棋普及で必要なことは、「将棋を知らない人」に将棋を広めていくこと。
◆15級になるまでの「高速道路」をウェブ上に建設すること。
◆「15級までの高速道路」くらいは、各国語に翻訳してください。

 彼のような熱意ある人物を、将棋界として放っておくわけにはいかないと個人的には思っています。こうした初心者用の「高速道路」は連盟のHPにあっても良いですよね、当然。考えてみます。

 最近ブログが告知ばかりに陥りがちで、それはネット中継等が充実している証拠でもあるのですが、やはりブログはある程度自分の意見を出す場でもあるはず。少しその辺を意識して、時間のある時は色々書いていきたいと考えています。


 それではまた
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2007年10月17日

先勝、王手

 今日は朝からvs。終盤の競り負けは実力不足を思い知らされますね。前に佐藤二冠のインタビューで「中盤で悪くなるのは調子が悪い時、終盤で競り負けるのは実力が無い」というくだり(曖昧です)がありました。それに非常に共感します。逆に言えば最近中盤で全然ダメにする事は少ないだけに、調子は悪く無いでしょう。

 さて佐藤二冠の言葉を借りれば、今の佐藤二冠は調子が悪いのでしょう。昨日今日の竜王戦第1局は、中盤で自陣の端から動いた佐藤挑戦者の構想が悪かったようで、渡辺竜王の攻めが炸裂しました。
 ああいう構想は常に紙一重ですが、調子が良い時はそれが好手順になるもの。逆の結果が出たところを見ると、調子が良いとはいえないでしょう。終盤は一方的になってしまいました。
 とはいえ渡辺竜王のインタビューにもあるように、先は長いので、まだまだこれからでしょう。

 もう一つのタイトル戦、女流王位戦は石橋女流四段が勝ってタイトル奪取へ王手をかけました。
 この将棋は清水女流王位が不可解な序盤で、何の代償も無く角を手放しては良い理屈がありません。やはり序中盤のミスで、調子の悪さが出たのだと思います。
 今回の女流王位戦は石橋女流四段が全体的に押し気味で、このまま押し切りそうな気もしますが、何しろ百戦錬磨の清水女流王位ですから、まだまだ分かりません。

 最近のネット中継は充実していて、対局終了後も見る価値ありです。順位戦としては早い時間に終局したA級の藤井ー三浦戦と一緒にリンクを貼っておきます。

竜王戦中継サイト
女流王位戦中継サイト
名人戦棋譜速報


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 23:03| Comment(2) | TrackBack(3) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月12日

二日連続

 昨日今日と二日連続でvs。面白い事にどちらも今週決まったもので、どちらも短い将棋が中心。
 
 全体的に序中盤はわりと上手く指せていたのですが、終盤がひどかった。それも二日連続で。少し調子が良くないようですが、対局が無い時期なのでここから調整していきます。今月は珍しく1局しかありません。

 昨日は珍しくボクシングを観ました。そう、亀田兄弟の次男の試合です。ニュースでも取り上げられていますが、さすがにあの反則連発はいけませんね。最後のRは勝ち目が無く気持ちが切れてしまったのでしょうが、せっかくの試合に後ろ足で砂をかけるようなもの。将棋でいえばちゃんと投了もせず駒をぐちゃぐちゃにした感じでしょうか。ああいう行為は本当に白けますね。後味の悪い試合でした。

 今日は女流王位戦にA級順位戦にと中継の多い日。
女流王位戦中継ページ
名人戦棋譜速報

 女流王位戦は清水女流王位の勝ち。途中石橋女流四段が優勢だったと思いますが、勇み足をしたように思います。寄せありと思った局面がギリギリ寄っていなかったのでしょう。石橋女流四段には残念な一局となってしまいました。
 これで1勝1敗。次が大きい勝負ですね。

 A級の丸山九段ー木村八段戦は全勝対決。早い時間からのっぴきならない戦いとなっています。夕食休憩時点では先手が少しやれそうですが、一体どうなるでしょう。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 19:08| Comment(0) | TrackBack(1) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月29日

休養

 昨日はvs。時折ある気持ちの乗らない日で、イマイチどころかイマ三位の内容。全然手が見えてなくて、こういう日がたまにあります。私の場合、大抵疲れが溜まってる時にそうなるので、将棋の中身より体の中身を心配した方が良さそうです。

 夜はネットに詳しい方と飲みに。色々なお話が出来て楽しかった。何を聞いても答えていただけるので、遠慮無く様々な事を聞いてきました。
 
 ネットに関する話になると「無い時代は良かった」という人が多くてそれが私は嫌いです。新しく出てきた物を今更無しには出来ないのですから、その未知なる物を上手く使いこなす方法を考えるべきだと思うのです。

 という話をその方にすると、世の中結構そういうものだと慰められ、実例まで出して話をしていただきました。こういう話もなかなか出来る人が少ないので、詳しい方と色々話が出来るのは貴重です。

 この2日間は、ブログの事を3ヶ月分位話した気がします。ブログでの詳しい話(設定だったり書く内容だったり)は意外に話の分かる人が多くなく、こういう機会はとても大切です。それでこのブログがどうなるという訳ではありませんが、自分の気持ちとして非常に有益なのです。

 さて今日は、晴れていれば行きたい所があったのですが残念ながら東京は冷たい雨。逆に良い機会とみて体調を整えるのに一日使います。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 15:09| Comment(2) | TrackBack(0) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日

そうですか、辞任ですか…

 今日は朝からvsへ。全体的には悪く無い内容でしたが、一手だけ大悪手を指してしまい、それが悔やまれます。しかし調子は良いようで、来週に向けて自信が持てました。

 そのvsのお昼、お店のTVから衝撃的なニュースが聞こえてきました。それは安倍首相の辞任というもの。
 そんなそぶりは全く無かったと思うのですが、あまりにも突然の辞任表明。健康上にも問題があったようですがそれも辞任に追い込まれるほどではないようなので、恐らく精神的なものなのでしょう。

 それにしても約1年前、同じ大学の先輩である安倍首相誕生を喜んでいたのが今は懐かしい。最初は人気もあったものの、それから先は悲しくなる時があるほど。支持政党や支持者はいない私ですが、やはり安倍首相には思い入れがありました。しかし世間、マスコミに叩かれる日々。
 そして今回の辞任。正直「投げ出した」印象が拭えません。辛いところです。これから先の政治生命も、恐らく上を目指す向きにはなれないでしょう。うちの大学はどうものんびりしたムードが漂っているので、国の長となると重荷だったのかもしれません。

 そんな事考えてるからお昼明けの一局で大悪手を指すのですが、それはもちろん言い訳です(笑)

 昨日の王位戦は羽生王位が快勝。気がついたら後手が優勢になっていた将棋で、深浦八段としては納得のいかない将棋だったと思います。
 また注目カードとしてあげた将棋は、木村八段・三浦八段・飯島五段・片上五段広瀬五段が勝利。どの将棋も熱戦で見応えたっぷりでした。

 ちなみに注目カードといえば、明日の銀河戦は決勝トーナメントの森内名人ー谷川九段戦。永世名人対決です。熱戦は必至でお見逃し無く!


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 18:36| Comment(1) | TrackBack(0) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月24日

竜王戦本戦準決勝

 昨日はvs。来週の順位戦に向けて、調子がやっと少し上向きになってきた気がします。

 今日は竜王戦本戦の準決勝第2局、羽生三冠ー佐藤二冠戦が行われています。中継は第20期竜王戦中継公式サイト

 序盤早々佐藤二冠が注文をつけました。棋譜を見ていただきたいのですが、専門的ながら6手目の△33角は成立しないと言われていた手。何故かというと9手目の▲88銀で▲25歩とされると、2筋交換と▲53角の打ち込みの両方が受からないからです。
 しかし羽生三冠は▲88銀と見送りました。という事は今までの常識を打ち破る一手があるという事なのでしょうか。考えるもよく分からず。

 そして羽生三冠は角を手放して一歩を掠め取り、そしてその角で銀を食いちぎるという強行策を敢行。16:30現在で既にのっぴきならない戦いになっています。ちなみに私も夕方から勉強に行く予定です。

 同じく今日は奨励会試験も行われています。プロを目指す少年達の1年に1度の大勝負。私の門下からも数人受験していて、その合否が気になるところです。
 奨励会といえば昨日三段リーグが行われ、及川三段と村田三段にマジック1が点灯。二人とも毎期好成績を挙げており、このまま順当に決まりそうな気がします。最終日は9/17(祝)。関係する人にとってはここから3週間というのは長いですね。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 16:41| Comment(4) | TrackBack(1) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月21日

アジア国際学生将棋交流企画/AISEPへ

 昨日はvs。冴えん内容で反省。最近そんな将棋ばかりでいけません。ちょっと将棋が夏バテしているようです。来週までに立て直さなければ。

 夜は学生時代の仲間で将棋ファンの友人と飲みに。銀河戦を観たとの事なのでその話等を。お粗末な逆転負けで、今でも悔しさが残ります。技術的にも精神的にも弱すぎました。解説は放送が一回りしたくらいに。

 さて今日は朝からバタバタとし、これからアジア国際学生将棋交流企画/AISEPに行ってきます。最終日の今日は『アジア学生将棋フォーラム』が行われます。
 非常に有益で楽しみにしてイベント。明日様子を報告出来れば、と思います。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 16:01| Comment(0) | TrackBack(0) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする