2009年10月09日

言葉に出来ない事

最近趣味の一つとして図書館通いがあります。
近所に発見した図書館が小さいながら優秀で、将棋の本もあれば新書も大量にあり、Numberも借りられます。

先日は新書で面白そうな2冊を借り、読みました。
「ぼちぼち結論 養老孟司著」
「国家の品格 藤原正彦著」
後者はバカ売れした本。前者は大好きな養老先生の本です。

養老先生といえば「バカの壁」が超有名(2003年刊)。その少し後(2005年)に売れたのが「国家の品格」。
この2冊はその時代の象徴と言えそうです。

養老先生といえば、人が言いたくても言えない、もしくは上手く言えない事柄をズバッと斬る、もしくは虫に例えるのが得意技。
しかし「ぼちぼち結論」の中で面白い件がありました。
『この本(ウェブ進化論 梅田望夫著)の中にエピソードとして将棋の羽生さんが出てくる。コンピューターの世界が将棋に与えた影響を論じた最後に著者は書く。「彼は、言語化不可能な世界にこそ、人間ならではの可能性を見出そうとしている」。わかってるじゃないの。ここで私はそう思う。羽生さんもわかっているし、それを引用する著者もわかっている。(中略)それがたぶん日本文化の伝統なのである。』

羽生名人や梅田さんが登場したのも驚きましたが、それを引用し「わかってる」とお墨付き。言語化するのが上手い著者が言語化出来ない事の重要さを説く羽生名人に大絶賛である。
そしてそれが日本文化の伝統なのだ、と。
私も好きな表現だっただけに、なおの事印象深い件でした。


「国家の品格」は個人的には頷けない点も多くありましたが、印象に残る部分も多くありました。
曰く、「論理ではなく情緒が大切」と。論理だけで全てを解決しようとするから色々な事がダメになっている、という主張です。

それは全てその通り、とは思えませんが、その理論が正しいと思えるのはこの辺り。
『野に咲くスミレが美しいということは論理では説明できない。モーツァルトが美しいということも論理では説明できない。しかし、それは現実に美しい。卑怯がいけないということすら論理では説明できない。要するに、重要なことの多くが、論理では説明出来ません。(中略)論理で説明できない部分をしっかり教える、というのが日本の国柄であり、またそこに我が国民の高い道徳の源泉があったのです。』


どちらの本でも、現代が忘れかけている過去の素晴らしい事、また日本の本来持つ素晴らしさを教えてもらった気がしました。
本当に大事なのは情緒的な部分と論理的な部分が上手くバランスを取る事でしょう。しばらくはその事を頭の片隅に置いておこうと思います。


それではまた
posted by 遠山雄亮 at 14:05| Comment(5) | TrackBack(1) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月21日

「ウェブ時代をゆく」書評

 今日はまた書評。今回は梅田望夫さんの「ウェブ時代をゆく」。当ブログでも随分登場いただいている梅田さんの新書です。
 梅田ブログの「ウェブ時代をゆく」のカテゴリを
「ウェブ時代をゆく」のカテゴリ (My Life Between Silicon Valley and Japan)

 前回の「ウェブ進化論」の続編、という言い方をしてもまず間違い無いと思います。大ヒットとなったこの本の続編ですから、今回もヒットが予想されますので、非常に沢山の人に「ウェブ時代をゆく」が行き渡るはずです。その事に期待もしています。

 前作はウェブについての紹介にかなりのページを割いていましたが、今作は作者自身の考えをかなり前面に押し出しています。
 梅田さんの最大の特徴はとにかく明るい事。時折楽観主義とか牧歌的すぎるといった批判も目にしますが、批判に満ち溢れたこの日本ではこの明るさは貴重だと思います。もちろん性格もあるのでしょうが、作者自身その日本の傾向に嫌気がさしているのだと思います。
「ある対象の悪いところを探す能力」を持った大人が日本社会では幅を利かせすぎていて(以下略)

 という件を読んでもその事が読み取れます。そしてこういう表現に強い共感を覚えます。

 日本社会は本当に批判の社会。特に最近のマスコミは一つの事を集中的に批判する(朝青龍とか)傾向が強い事からもそれが分かります。徹底的に誉めるなんてスポーツニュースくらいでしか見受けられません。(これも行き過ぎの傾向あり)
 私自身も割と無茶を言う方なので、批判やダメを食う事ばかりです。ブログがそもそも、という話も。否定すると人はその人に勝った気になって気持ち良くなる、という説を聞いた事があります。梅田さんのような人が増えて欲しいものです。私と同じ思いをしている人は、それだけでもこの本を手に取って欲しいくらいです。

 さて内容ですが、前半2章は前作からの続き。といってもこの2年で大きく変わった事は動画共有サービス位のものなので、おさらいといった趣。
 3章から作者の意見が前面に出てきます。インターネットが全盛となった新時代で、いかに働きいかにサバイバルしていくか、という事について語られています。
 例えば「大組織適応性」。聞き慣れない言葉ですが、大組織に適応した人と適応していない人がいる、という事。詳しくは本でお確かめいただきたいですが、あまり語られた事の無い事です。
 「ロールモデル思考法」というのも面白い考え方。一人の人の事を模範にするのではなく、色々な人の良い所を模範にしていく、という感じの事です。将棋で言えば、この局面だったら羽生二冠、この局面だったら渡辺竜王、のように、細かい範囲で模範とする人を変えていく感じですね。この引き出しを増やす事がこれからサバイバルしていくのに大切だと作者は語っています。そしてそれに強く共感しました。これを書くのは作者自身にとっても冒険のはずですが、自分の利益を突き放して考えられる作者の特徴が出ているとも思います。

 というように、インターネットにとどまらず、というかネットの本ではなく、インターネット時代をどう生きていくかに重点が置かれた本といえます。ネットは苦手だから、といって食わず嫌いをしていると大損ですぞ。

 長くなってしまいましたが、これだけは書かなくてはいけません。第3章で私の事が随分取り上げられています。これだけでも当ブログの読者は買いです(笑)
 高速道路を抜けた後、「高く険しい道」を行くか「けものみち」を行くか。私は「けものみち」を行くのに適していると作者は語り、私の行動の実例を挙げて「けものみち」での生き方を解説しています。
 感想としては、私自身ではよく分かりません。もちろん取り上げていただいた事は嬉しすぎます。よく分からないというのは「適している」という事が自分の意識として分からない訳です。だから良いのかもしれませんが。とりあえず今のまま一生懸命やっていく、その方向性は間違っていない、という解釈で良いのだと思います。まあ「ご主人様、王手です。」の講師をやっているのは「けものみち」を歩んでいる良い証拠なのかもしれませんね(笑)
 それに最近は将棋界でも「けものみち」派が馬鹿にされなくなる傾向にあります。昔は「高く険しい道」大優遇であった感じですが、例えば「けものみち」派棋士代表の神吉六段は、昔より今の方が将棋界で認められている印象です。誤解を恐れずに言えば、渡辺竜王も結構「けものみち」派でしょう。そういう人がトップに立っているという事でもその傾向が見てとれます。逆に佐藤二冠は「高く険しい道」をひた走る派ですから、今回の竜王戦は「けものみち」vs「高く険しい道」の対決でもあるのかもしれませんね。考え過ぎの感もありますが。

 最後に「ウェブ時代をゆく」の他の書評も紹介。棋士ブログでは一人だけ書いていました。ブログの先駆者でもあり、地方に住んで普及活動を根付かせる努力をする等、「けものみち」派若手代表のこちらのブログ。
ウェブ時代をゆく (続・大平の挑戦!!)
 私と同じように良い印象を持っている感じです。「けものみち」派には受け入れられやすいのでしょうか。

 前回の渡辺本の時と同じエントリーになってしまいますが、今全将棋界で最もブログの更新率が高い(かもしれない)この方の記事。
渡辺明「頭脳勝負」と梅田望夫「ウェブ時代をゆく」にでてくる遠山雄亮の話 (ものぐさ将棋観戦ブログ)

 そしてアルファーブロガーで、書評の多い小飼弾さんの記事
一識者から梅田望夫へ - 書評 - ウェブ時代をゆく (404 Blog Not Found)
 やはり見方が違くて面白いです。はだかの個の世界、ですか。なるほど。 
 同じくアルファーブロガーの池田信夫さんの記事。
ウェブ時代をゆく (池田信夫blog)
 今までと真逆です。
こんな陳腐な「ウェブ人生論」に多くの若者が支持を寄せるのも、カルトのようで気持ちが悪い。

 という件は、衝撃的でした。何故陳腐かはリンク先を読んでいただければ分かります。この意見も分からなくはない。理想論を語る梅田氏の逆手を取ればこうなりますから。誉めるのも大切だけど、反対意見を聞くのも大切。というわけで取り上げました。
 参考までに小飼さんのそれに対する反応も
「ウェブ時代をゆく」を読む - Vantage Point (404 Blog Not Found)

 熱く語り過ぎてかなり長くなってしまいました。最後になっても言えるのは、とにかく手に取って欲しい、という事です。この本も渡辺新書も同じちくま書房。本屋等でも近くに置いてあるでしょうし、是非まとめてご購入を!


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 18:44| Comment(2) | TrackBack(3) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月23日

支払い方法について2

 一昨日のエントリには沢山のコメントいただきありがとうございます。海外からもコメントいただき、ちょっと驚きました。アメリカでも名人戦棋譜速報が人気がある事が分かり嬉しいです。

 言及の前に一つ訂正。
 一昨日の記事で
名人戦棋譜速報は安全性の問題や面倒さで入会をためらっている方が結構多いのではないかと思います。

 と書きました。面倒さは安全面を考えての事ですから、安全性に問題がある、と書いたのはおかしいですね。ご迷惑かけた関係者の方々、すいません。
 正確には「カード払いの安全性に問題」がある、と書きたかったのです。今は色々な技術で悪意を持ってパスワードを盗み取ろうという人が残念ながら存在します。ですからクレジットカードに問題があるというわけでもなく、フィッシング詐欺のような危険性があるわけです。

 さて皆さんに色々意見をいただき、私自身の考えがそんなに間違ってない気がしました。
 クレジットカードだけなのは確かに不便ですね。この問題は私には解決できませんので、関係者の方、お願いします。

 個人的に特に力を入れて言いたいのは
一編に出来たら便利

 という事なんです。支払い方法は、様々な方式を選べるデジタルショップ(楽天)の形が良いでしょう。もう少し踏み込んで言うと、楽天市場にお願いした形を継続していくのかどうか、という事もあるでしょう。コメントにもあったように、楽天市場と名人戦棋譜速報を一緒にする事が出来るかは不透明ですね。

 とにもかくにも、使う人、つまり将棋ファンの方々が一番便利な方法を模索するべきです。今は正直不親切です。
 特に東京・大阪以外のファンの方はネットで将棋グッズを手にする場面が多いでしょう。そういった方々にネットを通じてもっともっと将棋に触れて欲しいので、そのためにはちゃんとした支払い方法を作るべきだと思います。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 21:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月21日

支払い方法について

 渡辺竜王ブログの19.6.19付の記事に、私の思いと同じ事が出ていてビックリしました。
将棋界もこれからはインターネットなので安心してお金を払って頂ける方法を考えなくてはいけないでしょうね。


 おっしゃる通り。名人戦棋譜速報は安全性の問題や面倒さで入会をためらっている方が結構多いのではないかと思います。
 また、どれもこれもバラバラなんですよね。名人戦棋譜速報と将棋連盟デジタルショップと将棋世界と…全部支払い方法が違うので、使いこなすのは大変。

 仮にこれから先、24で有料サービス(現在無料の部分とは別の新しいもの)を作ったとしても、どうやってお金を支払ってもらうのか、という問題もあります。

 個人的には竜王の言う「Mora Music Card」のようなコンビニ決済の形より、Amazon.comやYahoo Japanのウォレットように、全てに統一され、支払い方法を一つにした方が良いのではないかと思います。
 たとえばAmazon.comではあらかじめクレジットカードを登録しておけば、ワンクリックで本やCDを買う事が出来ます。
 それがクレジットカードが良いのか、銀行引き落としが良いのかは分かりませんが、名人戦棋譜速報を登録しつつ将棋世界を年間購読し、更に羽生扇子をゲットしながら勝又教授の本を買う、という風に一編に出来たら便利だと思うのですけどね。将棋連盟が中心になれば必ず実現は可能だと思っています。

 皆さん、いかがでしょうか?


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 11:46| Comment(9) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月04日

これから先

 昨日は八丈島から帰ってきてから、某先輩棋士と一緒に軽く飲みながら様々な話をしてきました。
 その中で一番長くまた熱のこもった話し合いになったのが、とある事業の事(隠語ばっかでごめんなさい)。その事は今日の主張と外れるので中身はともかくとして、それがなかなか上手くいっていないという話を伺いました。今私達棋士が何かをしたいと思った時、それを実行出来る受け皿は非常に小さい物なのです。昨日の話もどう考えても私には理解出来ない話が多く、実行する事の難しさを感じました。

 私個人的には、やはりこうしてブログを書いている以上、将棋界のネット分野での事が気になります。
 どうすれば将棋とネットを上手くつなげる事が出来るのか。大和証券杯はそういう意味では素晴らしい物。ただそういう物はこれから先過剰に期待していくのは無理があるでしょう。他にも、倶楽部24をどう活かしていくべきなのか。デジタルショップはどうか。ブログのコメント欄に関してもちゃんと解決策が無いままです(これはまた別に日を取ろうかと)。

 こんな風に色々考えても、なかなかそれを実行に移すのは難しい事。一番手っ取り早いのは理事に意見を認めてもらう事。また棋士仲間で賛成意見を多く集める事も有効でしょう。ただどちらもなかなか大変。理事の先生とは意見が合わなければそれまで。棋士仲間では同じ意見の人が少ない上、熱心な人も数限られています。

 これから我々の業界はどうあるべきか。総会(理事選)のあたりではよく考えていました。そして今回新理事が決まり、6月に入って徐々に動き出していく事でしょう。私自身、どういった形か分かりませんが、少しでもお手伝いできればと思います。

 さて今回書いた事と一致するかは分かりませんが、最近感心した記事を二つ貼っておきます。どちらも将棋連盟の運営に関する事。良かったら読んでみてください。

21世紀推視:集団運営担当者に浴びせられる批判や苦情+終了予告
ものぐさ将棋観戦ブログ:「瀬川昌司はなぜプロ棋士になれたのか」(古田靖著)を読んで、それとは直接関係ない雑感

 こうした良質な意見を柔軟に取り入れていかなければいけないと思います。
 いつまでも旧式の船に乗っていてはいつか必ず沈没してしまう事でしょう。

 女流の一部は昨日、新しい船での船出を飾りました。詳細はこちら。評判も上々だったようです。将棋界も着々と動いている、そんな気がしました。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 17:49| Comment(6) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月28日

棋士年齢分布表

 最近ふと気が付きました。棋士の年齢を私自身ちゃんと把握していない事に。
 きっと読んでいらっしゃる方も大半がそうなのではないかと。
 佐藤棋聖は羽生三冠の一つ上だという事。渡辺竜王が22歳だという事。意外と知られていないと思います。
 また、羽生世代といわれる世代には誰がいるのか、渡辺世代というのはどこまでを指すのか。

 これらの解決の手助けに少しでもなれば、と思い棋士年齢分布表を作ってみました。
 ただ全員だと多すぎるので、2006/12/31の段階で30代〜10代の棋士にしぼってみました。名前の隣に「△」が付いている人は早生まれの人です。

生まれた年
昭和42年 39歳 豊川六段△ 岡崎六段 佐藤(秀)六段 中田(功)七段 阿部八段 木下六段
昭和43年 38歳 小倉七段 中川七段 杉本七段
昭和44年 37歳 勝又五段△ 飯塚六段 畠山(成)七段 畠山(鎮)七段 佐藤棋聖
昭和45年 36歳 中座五段△ 瀬川四段 先崎八段 丸山九段 羽生三冠 藤井九段 森内名人
昭和46年 35歳 増田五段△ 郷田九段 近藤五段 山本五段 松本五段 屋敷九段
昭和47年 34歳 深浦八段△ 窪田五段 高野五段 川上六段 真田七段
昭和48年 33歳 金沢五段 木村七段 野月七段 行方七段
昭和49年 32歳 三浦八段△ 鈴木(大)八段 安用寺五段 矢倉六段 中尾四段
昭和50年 31歳 堀口(一)七段△ 久保八段 伊奈五段 北浜七段
昭和51年 30歳 田村六段△ 小林(裕)六段
昭和52年 29歳 上野四段 大平五段 熊坂四段 佐藤(紳)五段
昭和53年 28歳 佐藤(和)四段 阪口四段
昭和54年 27歳 千葉五段△ 飯島五段 西尾四段 藤倉四段 遠山四段
昭和55年 26歳 佐々木五段△ 松尾六段△ 島本四段 横山四段
昭和56年 25歳 山崎七段△ 村中四段△ 村田四段 宮田(敦)五段 片上五段
昭和57年 24歳 阿久津五段
昭和58年 23歳 橋本七段△
昭和59年 22歳 渡辺竜王 村山四段
昭和60年 21歳 長岡四段 中村(亮)四段
昭和61年 20歳 戸辺四段
昭和62年 19歳 広瀬四段△ 高崎四段△
昭和63年 18歳 佐藤(天)四段△ 中村(太)四段 糸谷四段


 ちゃんと見ると意外な事実が浮かび上がってきます。こうして見ると渡辺竜王は若いですね。まだ下から10番目くらいです。しかし竜王3期。すごい。また、18歳が3人もいるのですね。20歳は一人しかいないのに。一人といえば23歳24歳が一人ずつなのも驚きです。もっといるイメージでしたが。

 一番多いのは36歳で7名。ちなみに前後一歳を加えるとそれだけで19名もいます。
 下の方で多いのは27歳と25歳。25〜27歳で計14名になります。
 学年的に多いのはやはり昭和45年4月〜昭和46年4月組で7名。私も所属する昭和54年4月〜昭和55年4月組も6名で多いほうです。

 年代で分布すると
10代5名
20代27名  10代+20代=32名
30代47名
となっています。10代と20代を合わせても30代にはかないません。
 ちなみに表には出ていませんが更に上の世代となると(現役棋士のみの人数)
40代46名
50代26名
60代7名
となっています。

 30代と40代が非常に多い事が分かります。
 対して20代が意外と少ない。もちろんこれから10代の人達が続々と20代になってくるわけですが、20代後半も結構数が多いので、そんなにこの人数は変わらないかと。奨励会から上がってくるのは基本的に年間4名ですから、それを考慮に入れるともう少し上積みされそうです。

 現在、引退棋士39名。現役棋士158名。合わせて197名となっています。引退棋士は皆さん40代以上なので、実際に40歳以上の方は118名となっています。

 私の所属するC級2組には20代が17名。10代は4名でした。現在総数は47名なのですが、上に上がる事と下から上がってくる事を考えるとこの比率はもう少し上昇しそうな感じがします。ちなみに22歳〜24歳は4名しかいませんが、そのうち3名がC1以上。27歳としては複雑な心境です。
 A級でいえば、36歳から4名。これは凄い事だと思います。

 今日の話には特にこれといったオチはありません。ただ単に興味本位で調べた次第。ご覧になっている皆さんも、これで何か気が付いた事がありましたら是非コメント寄せてください。


 それではまた
タグ:将棋
posted by 遠山雄亮 at 11:44| Comment(7) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月05日

1年目を終えた今、考察D

 久しぶりにこのお題。今回は「将棋とインターネット」について、です。

 これも1回では終わらなそう。幾つかに分けていきます。今回は「検索と将棋」について。

 言葉やお店を調べる時人はどうするか。この行動パターンが最近変わってきたと言われています。一番現代的なのが
「検索サイトで言葉(お店)を検索する」
でしょう。

 この事をしっかり把握している人はごくわずか。でも考えてみてください。これを読んでいる貴方も結構そうして何かを検索しているはずです。
 となると、将棋に興味を持った人、もしくはある棋士に興味を持った人はきっと検索をかけるはず。
 さてそこで一体どのような結果が出るのか。
 今回は将棋にまつわる検索結果を色々示し、それにより見えてくる物を考察したいと思います。

 まずは「将棋」。これを2大検索サイト『Google』『Yahoo!』で検索してみました。
 Googleでの検索1位は【日本将棋連盟のHP】。これは納得。
 2位以下は
2位asahi.comの将棋ページ
3位将棋ビギナーズ
4位将棋倶楽部24
5位将棋タウン
6位Wikipediaの将棋
 といった感じ。ちなみにGoogleは被リンク数の多いサイトほど上位に来るはずです。
 ブログでは瀬川ブログがトップで35番目くらい。渡辺ブログが72番目くらい。私のは300位まで見て無いので諦めました。

 Yahoo!での検索1位はやはり【日本将棋連盟のHP】
 2位以下は
2位将棋倶楽部24
3位将棋タウン
4位将棋ビギナーズ
5位Yahoo!ゲーム:将棋
6位ハンゲームー将棋
 といった感じ。Yahoo!の順位付けはある程度人の目が入っているはずです。なので注目度の高いサイトほど上位に来ます。

 この二つを見て、共通して入っているのが「日本将棋連盟のHP」と「将棋倶楽部24」と「将棋タウン」と「将棋ビギナーズ」の四つ。
 「将棋タウン」と「将棋ビギナーズ」がこれほど上位に来ている事に驚きました。
 「将棋タウン」は将棋関連のHP。非常によく出来ています。かゆい所に手が届くようなサイトでお薦めです。
 「将棋ビギナーズ」は初心者用サイト。どうして検索上位に来たのかよく分かりません。サイトとしてはよく出来ていると思います。日本将棋連盟のHPに設置しておくべきページであるとも思います。

 ちなみに日本将棋連盟のHPがどちらもトップなのは、恐らく将棋関連のサイトがとりあえずリンクを貼るからだと思います。
 しかしそれに応えるだけのページであるかというと、非常に疑問が残ります。早急な手直しが必要だと思います。また、英語のページが無いのも時代遅れであると感じています。

 Googleでasani.comが2位に来たのは、それだけ各地でリンクされているという事で、これはそれだけ素晴らしいサイトだという事を示しているのだと思います。ちなみに名人戦棋譜速報は有料サイトなので、なかなか上位にはランクされないでしょう。ここに有料サイトの痛いところがあるでしょう。

 さて「将棋」という事では、『Wikipedia』と『はてな』でどのように解説されているかも調べてみましたが、どちらもなかなかしっかりと解説されていました。
 Wikipediaの将棋 はてなの将棋

 ちなみにWikipediaで「将棋」で検索すると関連記事が600件以上出てきて、これもなかなか。
 そして「将棋」は21ヶ国語のWikipediaで紹介されているとも出ていました。読めない国名も(たぶんアラビア語)。。

 
 長くなってしまいましたが、調べると色々と出てきて面白いものです。
 Googleで他にも幾つか検索してみたのでその結果を。

 「遠山雄亮」
1位ファニースペース
2位日本将棋連盟のHPでの棋士紹介ページ
3位将棋パイナップルでのエッセイ
4位勝手に将棋トピックス(今までの考察の事)
5位ブックスペース
ちなみに6位はブックスペース@wiki

 2位に棋士紹介ページが出てきたのにはホッと一息。これでもし私の事に興味を持って検索していただくと(Googleでは)、ブログ→紹介ページと行くので、かなりの事を分かっていただけそうです。

 将棋界を代表する方はどうでしょう
 「羽生善治」
1位Wikipediaー羽生善治
2位応援ページ
3位日本将棋連盟のHPでの棋士紹介ページ
4位週刊東洋経済TKプラス『週刊東洋経済』:「Web2.0」特集の特別版
5位玲瓏:羽生善治(棋士)データベース

 Wikipediaが1位というのがさすがは超有名棋士。検索結果総数は637,000件で私の約40倍(私は18,100件)。この検索結果総数は将棋の検索結果総数の約半分(将棋は12,700,000件。【追記】さすがに半分ではなく、1/20でした。そりゃそうですね笑)。単純に考えると将棋関連の半分の記事は羽生三冠関連という事になりそうです。

 女流を代表する「矢内理絵子」では
1位応援ページ
2位ブログ「メジャー取りに王手」
3位Wikipediaー矢内理絵子
4位日本将棋連盟のHPでの棋士紹介ページ
5位女流棋士会のHPでの棋士紹介ページ

 ここで注目すべきは紹介ページの順位。ページの質では女流棋士会の紹介ページの方が上ですが、それでも日本将棋連盟のHPは強いようです。

 最後に、もし道場に行きたい、と思った方が検索するとしたら、を考えてみました。
 「道場 将棋」で検索してみました。
1位将棋倶楽部24
2位インターネット将棋道場
3位全国将棋道場案内
4位「将棋道場」ホームページ
5位西日本将棋道場連合会
6位近代将棋道場
7位超!初心者将棋道場

 1位と2位に倶楽部24関連が並んだところにまず注目。ネット上の道場としてダントツの1位に君臨している事がうかがえます。
 3位のサイトは道場を詳しく出しています。元は上にもあった「将棋タウン」です。
 4位のサイトは将棋ソフト。5位のサイトは西日本の道場の案内ページ。
 6位のサイトは近代将棋の主催するネット将棋サイト。もうちょっと上にあるかと思いました。
 7位のサイトはその名の通り。なかなか面白そうなサイト。現在お休み気味なのが残念。

 さてここである事が浮かび上がります。道場関連で日本将棋連盟が関連しているのが上位に一つも無いのです。
 特に3位のようなサイトが日本将棋連盟のHP所属ではない、という所に大きな問題があります。

 
 こうして色々と検索結果を出してみて、よく出てくるのがやはり「日本将棋連盟のHP」と「将棋倶楽部24」
 この二つがネットでの「将棋」では重要なキーワードのようです。

 「日本将棋連盟のHP」に関しては、時折コメントでも苦言をいただきますし、現在のシステムではまずいのは確か。
 現在リニューアルの話も出ているので、ここでビシッとした物が作れるかどうかは、これからネットの「将棋」で中心になれるかどうかという事につながってきそうです。
 具体的には、検索上位にも来ている「将棋タウン」をお手本としたページにするのが良いと思いますが・・・

 「将棋倶楽部24」はスゴイですね。本当にアマチュアの方に支持されているのだな、と改めて感じ勉強になりました。倶楽部24についてはまた違う「ネットと将棋」の時に触れたいと思います。

 「ネットと将棋」はまだ出現して間もない問題。しかし現在最重要課題といっても良い問題であるはずです。
 そんな中、将棋界で危機感はほとんど無く、時代の流れに乗れてない事この上ないです。ただ、そういう所が将棋界の良い所とも言えるかもしれません。まぁ私はそれでは嫌ですが(苦笑)

 「ネットと将棋」については、また日を改めて別の角度からも考えてみます。


 それではまた

 
 
タグ:将棋
posted by 遠山雄亮 at 17:21| Comment(14) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月23日

1年目を終えた今、考察C

 今日は先日も書いた「棋士」の話の続き
 
 結局棋士は観ていただくファンの方がいないと成り立たない世界で生きているのに、何故そちらに比重を重く見ていないのか、という事を思われる方もいらっしゃると思う。

 それはひとえに「普及に熱心な棋士があまり恵まれていない」という現状があるからである。これは前回も書いた事だがもう少し突っ込んで。

 教室や道場を熱心にされている棋士(私の師匠もそうである)が、将棋を勝っている棋士に比べてあまり重んじられていない、という事がある。これは恐らくあまり知られていない事だが。
 そうなると必然的に全体的な傾向として対局にかける比重が大きくなってしまう事は、個人的な観点から見ればそういう発想に陥るのはやむを得ないと私は思う。

 そして更に言えば、地方にいる棋士はどうしても対局に関しては不利になる。これは皆さんが想像されている以上かもしれない。
 将棋界が全体的に対局に比重が重くかかっている中で、仮にどんなに強い信念を持ち普及の為にと地方に移り住んでも、結局対局の比重が重い為その信念が日の目を見づらい(希望も含め「見ない」とは言いません)のである。だから大平五段の行動はスゴイと思うし、私にはそのような行動には出れないのである(個人的な事情もある事も付け加えておく)。


 結局この状態を崩さなければいけないのだと思う。もちろん勝負の世界なので勝ったものが偉いのだし、その理論は理論として大切だが、そういったある意味「普及のプロ」としても素晴らしい棋士を大切にしなければいけないのである。

 今の状態を正常にする為に、私は「棋士の情報公開」を進めるべきであると思う。
 
 この情報公開というのは、別に個人情報を出す、という事ではない。
 「この棋士はこういう活動をしている」という事をもっと世に出し、アピールし、棋士が共有するべきであると思うのだ。

 例えばあるA棋士は○○で優勝した、という事はよく知られている。
 けれどB棋士がどこどこでいつ教室を開いている、という事はあまり知られていない。
 これは棋士間でもそうで、私もほとんど把握していない。
 ちょうど昨日師匠の教室の手伝いをしてきたが、この教室の事を詳しく知っている棋士はせいぜい10〜20人位であろう。

 それは実は深刻な問題であると思う。そうした横のつながりが薄い事にもっと危機感を持って欲しい。大体こういった事を知らされないのも私としては非常に不思議である。

 情報をもっとオープンにし(現状では整理し、とも言える)棋士間で棋士の活動が認知されていけば、「あの人はこういった活動をしているんだ。スゴイな」という意識が広まると思う。そういう意識が広まれば「普及をしっかりしている棋士は素晴らしい」という認識が強くなり、そうしていくうちに個々人の意識が高まっていくのではないかと思う。

 そうなると対局に重くかかっていた比重も普及にも移っていき、そしてそれはハッキリ言ってしまえばお金にも表れてくるはずだ。そして私はそちらの方が正常な状態であると思う。

 ただ時間的な余裕はそれほど変わりは無く、『一回一回の活動を今まで以上に大切にしていく。そしてそれを断続的ではなく継続的にしていく』という事が大切なのだと思う。これは棋士の意識一つで随分違うはずである。もちろん私も含め、自戒を込めて。

 また、『共有し合っていない世界(会社)では、外からの意見を取り込みづらい』という事もあり、私はそこにも大きな危機感を持っている。

 とにかく棋士同士がもっと棋士の理解を深める、それがこれから棋士が大切にするべきな事であろう。それが結果として棋士が普及に熱心になる礎になると私は思う。

 オープンにする、という話でもうちょっと。
 
 最近感じるのは、「将棋連盟」は誰の物なのか、という事。今は「将棋を愛する皆の者」とうたっているものの、実際はそうではない。何故かというと、ファンの方の声が非常に反映しにくいからである。
 そこを改善していくと将棋界はぐっと良い方向に進むのではないか、と思う。

 ただしそれを実現する為には、「ファンの方の声を反映」するという、言うは易し行うは難し、という問題がある。
 そのための改善点として、先ほども書いたように、棋士同士が普及に関する情報を共有し、もっと言えば指導員の方や職員の方の活動をもっともっとオープンにし、とにかく風通しの良い団体にならなくてはいけないのであろう。
 内部の風通しが良ければ外の風も入ってくるはず。夏の暑い部屋と一緒であるはずだ。

 
 「棋士」という観点はここまでにします。思いの他長くなってしまいました。
 このシリーズも後数回にします。
 ・インターネットと将棋、そしてその見せ方
 ・連盟の形について
 この2つくらいに絞って書きたいと思います。この2つは私にとってこの1年間よく考えた事でもあります。


 それではまた

 


 
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2006年10月19日

1年目を終えた今、考察B

 今日は「棋士」という物の考察をしたい。棋士の立場からも考えてみると、また別の側面が見えてくる。

 棋士の本分は二つ。普及と対局である。

 さてその対局は、私でいえば今のところ月に3〜5局。月に3〜5日って随分少ないなぁ、と思う方は多いと思う。
 ところが見方を変えるとそんな事も無い事が分かってくる。

 対局と同数かそれ以上に練習(VSや研究会)の日がある。
 そして対局というのは想像されている以上に負担がある。
 体調を整える意味でも前日は何も予定を入れないという棋士が大半であろう。
 
 これもあまり知られていないが、対局の後数日はその疲労が体に染み渡る。特に順位戦ともなれば、2日からひどい時は1週間程度疲労回復に時間がかかる。

 さらには一人コツコツと勉強する事ももちろん大切(これがメインの人も多いだろう)。またトップ棋士の対局を検討するという事もたいへん勉強になる。
 こうして考えると、あまり時間が無いという事も事実なのである。(余談だが、現役でありつつ理事をされている先生がとてつもない程大変なのは、この事からも明白である。)
 これ以外にも、自分自身の生活もある。多少なりの息抜きの時間も欲しい。私だとブログをもっと充実させたり、ネット上で勉強したい事も沢山ある。また自営業者なので、面倒な事も色々とこなさなくてはならない。

 これはあくまで私の例。しかし私と同じくらいの年齢の若手棋士は、そんなに変わらない生活をしているのであろう。対局だけで結構忙しくなっているのである。

 そしてさらに考えてみると、これで毎月対局が相当数あり、イベントにも引っ張りだこのトップ棋士は、その忙しさは半端では無いであろう。
 羽生三冠のように、対局も数多くこなし、その多くがタイトル戦で地方を周り、そして将棋のイベントだけではなく他のイベントにも引っ張りだこだと、一体いつ休みいつ将棋を勉強しているのか、不思議にすらなってくる。

 確かに勤め人の方のように、毎日朝出勤して夜まで働いている方より、総合時間では少ないかもしれない。ただ対局時の精神の疲労など、目に見えづらい疲れは溜まるのである。

 つまり棋士がこのままの状態で、普及に多大な労力を注ぐ事が出来るのか、疑問も感じざるをえない。
 私は普及を強化するなと言いたいのではない。むしろ強化すべきと断言したい。
 しかしこのような現実があるのも事実なのである。
 一回一回の普及に力を注ぐ事は出来ても、大きな視点で力を注ぐ事をする事はなかなか難しいのである。

 最後にちょっと余談。

 そうして忙しいのにも関わらず新潟に移住した大平五段の、そのエネルギーには感心する。ただ私には絶対に出来ない事なので素直にうなづけないのである。また、やはり東京に住んでいる方が有利な面もあり(対局に関する事で)、そういう事を全て承知で行く事は容易ではないし、正直私には理解出来ない事である。

 もう一つ、ある種対局偏重気味な現状は変えるべきだと思う。これは棋士の生活を普及中心にしろ、というのではない。それは現状ではなかなか厳しいし、良い将棋を見せるという本分もおかしくなってくる。
 そうではなく、「対局で勝った人」だけではなく「普及に多大に貢献した人」もちゃんと恵まれる世界になるべきだ、という事である。これはお金ももちろんだし、世間のそして将棋界の目というのも少し意識を変えるべきである。これはプロの世界だけではなく、アマチュアの世界でも同じ事が言えるであろう。

 それでは棋士はどうあるべきなのか。という事になるのだが、長くなってしまったので私なりの結論はまた明日にします。

 少しでも棋士がどういう事をしているのか、その手がかりにしていただければ、と思う。
 また棋士の事を書くと、棋士仲間の中には「おかしい」と思う方もいるかと思う。しかしあくまで私の日記なので、私の主観に基づいているという事をお忘れなく。それでも「おかしい」と思う方は何でも言ってください。そうして話す事も大切だと思います。


 それではまた
タグ:将棋 棋士
posted by 遠山雄亮 at 12:20| Comment(11) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月17日

インターネット

 このブログも開始から早10ヵ月になります。早いものです。
 そしてこのブログを立ち上げてからインターネットとの向き合い方が随分変わりました。さらにはSNS(ソーシャルネットワークサービス)を始めて、その勢いは加速した気がします。
 ブログ開始の前と後では、インターネットと向き合う時間が倍かそれ以上になったと思います。

 この事はおそらく私に限らず全体的な傾向といえるでしょう。
 そしてインターネットはどうなっていくのでしょう。同時代的に実感していく事はこれからの人生の楽しみでもあります。

 Web2.0と呼ばれるインターネット新時代の中で、自分自身がまた将棋界がどうしていくべきか、岐路に立たされているという思いを強くしています。

 このブログの移転も最近考え始めています。色々と使い勝手が悪い事もありますので。
 また、今更ながらRSSを使い始めようかと思っています。個人的に、という事で。ちなみにブログには付けてあります。
 RSSについて、もしお薦めのサイトがあればお教えください!

 インターネットと将棋に関してはまた日を改めて。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 13:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月15日

1年目を終えた今、考察A

 さて昨日は「普及」について書いたのですが、どうも幅が広すぎます。結局「棋士が普及にどうかかわるべきか」という事に過ぎませんでした。
 という事でもう一日、「将棋をより楽しんでいただく」事について書きたいと思います。
 
 昨日<東京出身で新潟に移住し、地元に根付いた活動をしている大平五段>と書きました。
 これをもう少し深く掘り下げてみます。
 
 今まで私が最良と思っていた、棋士がその地域に出向き、指導その他で親交を深める、という事はもちろん悪い事では無いと思います。というよりそれが求められていないようなら『棋士はいらない』という事になってしまいます。

 しかしそうのようなお付き合いではどうしても距離が生まれる。
 もう少し棋士側から近づいていくべきではないか、という気がしている。それが大平五段の行動につながるわけだ。
 つまり、棋士が地方に住み、アマチュアの方と一緒に普及をし、その中で指導もし、汗を流す、という事。
 これが非常に良い事ではないかと思うのである。

 昨日から大平五段の例ばかり出しているのは、つながりのある棋士でそういう試みをしている人が他にいないから。もちろん他の棋士でそのようにしている方もいらっしゃいます。

 漠然とですが、将来的には47都道府県に棋士が散らばり(本当は海外も含め、と言いたいところです)、各地域に根付いた活動をしていく事が良いような気はしています。少なくとも現在のように、東京と大阪に棋士が集中し、イベント等もそこに集中している姿は正しい姿ではないと思います。

 こう書くと「じゃあお前が率先してやれ」という声が聞こえそうですが、ハッキリ言って今その気は全くありません。何故か、は本題からそれてしまうのでまた日を改めて。
 
 ここまでは「将棋をより楽しんでいただく」ために棋士がどう関わるべきか、について考察してきた。
 補足として、現在のアマチュアの方への制度(支部や指導員制度)については、不備等もあるかもしれませんが、今理事の方々が改革をしているところであり、長い目で見ていただければと思います。なのでここでは触れない事にします。

 さて棋士が直接関わる以外では、良い将棋をお見せして喜んでいただきたい、という事がある。
 つまりTVやインターネットや紙媒体を通して、これから先どのように見ていただくのが良いのか、という事である。これは「将棋をより楽しんでいただく」ために必ず必要であり、そして将棋連盟にとっても必ず必要な事。
 
 ただこれも書くと長くなってしまいそうなので、また後日にしたい。特にインターネットでどう将棋を見せていくか、という事は将棋連盟が早急に考えなければいけないテーマであると思うし、機会があればじっくりと取り上げてみたいと思う。

 こうして文章にすると、自分の気持ちの1割程度しか出せなくて苦しくも思う。ただこうして棋士も色々と考えているのだ、という事だけでも伝わって欲しいと思う。
 
 「後日」や「日を改めて」と書いたテーマを整理すると、
・将棋をより多くの人に知っていただく事について
・「棋士」というものについて(何故地方に行く気が無いのか、という事)
・将棋を見せる媒体について
・インターネットと将棋

 こんなところでしょうか。書けば書くほどテーマが増えていく気もしますが、まぁ特に構想もないまま、今の思いを書いていこうと思います。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 12:00| Comment(13) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月14日

1年目を終えた今、考察@

 棋士生活1年目を終えた今考えている事を自分なりに書いていこうと思います。
 テーマに分け、何回かは分かりませんが書いていきます。

 第1回の今日は「普及」という事について。

 「普及」という言葉は非常に大きい物なので難しいテーマ。今の私が感じる事を正直に綴っていきます。

 普及には大きく分けて二つの事があります。「将棋をより楽しんでいただく」事と「将棋をより多くの人に知っていただく」事です。

 将棋をより楽しんでいただく、という事は今までもかなり力を入れてきた分野。
 この分野を考察してみたい。

 私が棋士になって感じた事の一つに「想像以上にファンの方と接する機会が少ない」という事があります。これは私自身の努力不足もあるとは思いますが、それでも周りの若手と比べれば多い方だと思う。
 裏を返せばそれだけファンの方と接する機会が少ないという事。これは問題だと思う。

 問題だと思う事は三つある。まず第一に、普及活動を怠っているという当たり前の事がある。第二にそういう機会が少ないとなると、特にファンの方の認知度が低くなり、それではプロとしての存在価値が危うくなるという事。そして第三に、そういう機会はお互いがお互いを認めお互いがお互いを高めるような相乗効果があるはずで、その機会が失われるのはお互いにとって良い事では無いという事。

 これだけの事があると思う。

 ではファンの方にとって一番良い事は何か。この事に対する認識の間違いを私は最近気付かされた。
 私はそういう、棋士とファンの方が触れ合う場が増える事が最良の事だと思っていた。棋士が支部や教室に行き、指導し、そしてお酒を酌み交わす事が良い事なのだと思っていた。
 ところが先日の東北での会議に参加させていただき、それだけでは最良とはいえない、と気付かされた。

 しかし一番最良な事はまだ明確には分かってない。それはこれから模索していく。ただ、もしかしたら、東京出身で新潟に移住し、地元に根付いた活動をしている大平五段の行動は見習わなくてはいけないのかもしれない。そういう地域に密着した活動こそ最良の方法に近いのかと思うからである。
 しかしこの事を認めきれないという事もあり、それはまたいつか触れたい。

 長くなってしまったのでこのへんで。ただこの分野に関しては今の将棋連盟(理事)が非常に力を入れ、そして熱心でたいへん素晴らしいファンの方々もいっぱいいらっしゃるので、近い将来更に良い方向に向かうのではないか、と期待しています。

 「将棋をより多くの人に知っていただく」という事はまた次回にします。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 14:22| Comment(12) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月19日

ネットについて考察。そして梅田望夫さん

 今日は昨日の続きになります。読んでいない方は是非昨日の記事からご覧になってみてください。

 ネットでは今この一瞬でも色々な変化が起こっています。先日上場し話題になった「mixi」は、新時代のネットの形だと思います。このサイトは「yahoo」や「楽天」とは違う企業なのです。
 ネットでは、まさに「時代は刻々と変わっている」のです。

 しかしうちの業界はその波にまるで乗れず、立ち止まっているのが現状だと思います。先日の王座戦のような動画中継がもっともっと増えれば、自宅がどんな遠い地(極端に言えば海外)でも大盤解説会が楽しめます。それは必ず普及面において素晴らしい事であるはずです。
 もちろん問題点も山積みなのですが、そうやってファンの方が楽しめる方法を増やしていく事、これがとても大切なことだと思います。しかしなかなか前に進まないのが現状。

 また、ネットに限らず、色々な面で、昔からずっと同じ形態のまま、という事が将棋界の場合は多すぎると思う。
 もちろん「水戸黄門の印籠」と一緒で、良い部分もあるとは思うが、新しさが無くただ淡々とやっている印象が強い。これは将棋界の悪癖であると思う。

 そんな中、私自身なんとかしたい、というのは常日頃から考えている事。
 ネット上で何かするならこのブログからである、という考えは、始めた当初から変わりありません。
 これからも色々と新しい事を考え、実践していきたいという思いは強いです。

 そしてそういう考えの原動力であり、私の励みとなっているのは、昨日少し出てきた「梅田望夫」さん。この方の「オプティミズム」大好きです。簡単にいうと「楽天主義」という事。
 今の日本では、「まずはやってみよう」という意識に、「とりあえずやめようよ」という曖昧な否定で返されるという事が多いと思います。
 こういう事は私自身最も嫌いな事なのですが、これが意外と多く、「オプティミズム」の無さにがっかりする事が多いです。
 「オプティミズム」について詳しく知りたい、という方は梅田さんのブログの「オプティミズムについて」で。
 
 ただ色々言っても自分自身がしっかりしていないところもまだまだ多く、もっと自分自身を磨かなくてはいけない、とも思う。
 私は文句ばっかり言ってる人にはなりたくない。実行している事も少ないのにちょっと言いすぎなのかもしれないですね。
 とはいえ、ちょっと言い過ぎでも前に進みたいと思う。それが「オプティミズム」なので。


 梅田さん自身の事に話を戻したいと思います。

 梅田さんに実際にお会いした時、「同じ日本人として誇れる人だな」という感情を抱きました。これほど「若い」という事の清濁を受け入れて歓迎してくださる方はいない気がします。
 また、新しい試みへの好奇心、そして寛容さ、逆に権威的なものへの執着心の薄さ。全てが私には心地良く感じました。
 これからの日本を代表する方になってほしい。大げさではなくそう思っています。
 
 将棋がお好きだそう(ブログにもたまに出てきます)なので、この方の頭にしっかりと焼きつくような立派な棋士になりたい、というのは私の願望であり野望であります。そして、自分は20年後、梅田さんのような人物になりたい、それは人生の目標であります。

 最後に今回登場していただいた梅田望夫さんの著書を「ポップ」で紹介。もちろんどちらも持っていて、大好きな本です。

「ウェブ進化論」




 読みづらいですが「日本の問題点」です。 

 ちなみに、この本にある、「グーグルの組織形態」をうちにも組み込めないかと棋士数人に相談したものの、鼻で笑われました。。



「シリコンバレー精神」





 この本を読んで感じました。
 今まで以上に中身のあるブログにし、数年経った後に読むに値するようなブログにしていきたい、という事を。
 そのためにはただ淡々と書くだけでなく、色々な事で、色々な事を書いていくべきでしょうね。
 
 長くなってしまいましたが、今の心境を色々と書けたと思います。


 それではまた
 
posted by 遠山雄亮 at 01:43| Comment(9) | TrackBack(2) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月18日

羽生王座、そして

 昨日の続き。打ち上げで羽生王座と隣になり、色々とお話が出来た。
 こうしてお話させていただくのは何回目かは分からないが、いつどんな話をしても新鮮で面白い。

 羽生王座は、その頭の回転の速さから、会話が難解な事も度々。ちゃんと考えながら話さないと絶対についていけないので、こちらも自然と真剣な姿勢になる。
 真剣に話していてもついていけない事もあり、そういう時は素直な私(?)は素直に聞く。すると必ず分からない人に分かるような、分かりやすい解説をしていただける。
 こういう会話が出来る方は、私は26年間生きてきて、数えるほどしか知りません。
 こういう事を考えると、やはり羽生王座は将棋界の枠をはみ出している、と思うのです。

 その羽生王座との共通の知り合い(かなりおこがましいですが、他に表現方法が分かりませんでした)である、「梅田望夫」さんの 話題にも随分なりました。
 この方は、「ウェブ進化論」の作者、というのが今一番分かりやすい表現でしょうか。実際の肩書きは色々あって、どれを言うべきなのか分かりません(苦笑)
 
 リンクにもつけたブログの話になり、そこに1時間ほどの動画が貼ってあったので、その話をすると、羽生王座も観た、との事。で、その事について随分とお話が出来ました。
 その動画の中で梅田さんが「本を出してからネット上で1万人位のレビューを読んだ」というお話をされていました。一般の人達の生の反応を知るためにはそれが一番だ、という事でされているそうです。

 という話がありましたね、と羽生王座にすると
 「長年本の編集をしていた人はそれを聞いて実践してみて、『仕事をしていて初めて本当の意味に近い読者の声が聞けた』って言っていたらしいよ」という話が返ってきました。
 ふーん、と思うだけでなく、それを発展する話を持っている、こんなところにも羽生王座の凄さがあると思います。

 そしてこの「ネット上のレビューを読む」という行為は今の時代にピッタリの「反応探索」なのだと思います。
 ブログが乱立し、mixiを代表するsnsサービスで表現をする人数が莫大に増え、そしてその中で「検索」が容易に出来るわけですから、いくらでも「反応探索」をする事が出来るわけです。
 ただそれをするかしないか、そこからが本当に実力を分けるところなのでしょう。私もそのへんはまだまだ甘すぎるし、ネットを全く使いこなせていません。。
 やはり高い意識をしっかり持っていないと、こういった事にまで頭が回りません。反省しないといけませんね。

 まだまだ書きたい事はあるのですが、あまりにも長くなってしまうので、続きはまた明日。ネットの話、そして「梅田」さんの話を書きたいと思います。

 昨日の白瀧あゆみ杯は上田女流の大逆転勝ちでした。加藤桃子さんにとっては非常に残念な結果でしたが、その実力は完全に証明されましたね。
 詳細は 中継ページ で
 こちらはスポンサーである 白瀧呉服店 のページです。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 17:49| Comment(5) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月22日

今週は・・・

 週末に棋士総会が行われます。
 もちろん今話題の「例の問題」もありますし、その他にも将棋界にとってとても大切な事が論議される予定です。

 色々と様々なことが動き出しています。
 それでも今回は間違いなく、名人戦問題の事がクローズアップされてくるでしょう。
 
 これまでの約2ヶ月、色々な事を考えた。主に将棋界の未来について。
 色々考えて、そしてこの問題の事に立ち返ると結局よく分からなくなる。
 
 総会まで後数日となった今でも、一体どのような形で決着が図られるかすらよく分からない。

 よく分からない事だらけだが、自分にとっての「原則」は出来ている。
 今ここでそれを書く事に何のメリットも無いので書かないが、仮に私の理想とする形にならなくても、将棋界が良い方向に向いていけば良いと思う。

 今回の事を機に様々な変化が起こるであろう、と想像する。それが良い方向に向いていくのか悪い方向に向いていくのか、将棋界にとっての正念場であるかもしれない。
 ちなみに「良い」も「悪い」もあくまで私の基準である。それが万人の基準になりにくいのが将棋界の弱点である、と思う。

 
 それではまた

 
posted by 遠山雄亮 at 16:21| Comment(3) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月12日

火曜日の話

 説明会がありました。
 理事会からの。
 そう、名人戦問題について、です。

 内情は話せませんが、棋士もかなりの数参加しており、しっかりとした議論が交わされていました。
 そして、一昨日は対局だったのであまり詳しく知らなかったのですが、昨日ネット等で調べ、共催の話をちゃんと知りました。

 もう既に、一つの案として新聞社さんに出された物なので、個人的な感想は述べません。
 私としては、ただただ良い方向に行くよう祈るのみです。

 これまで色々な方達とお話をし、色々な事を考えてきた。
 棋士になって1年もたたずにこの騒動が起き、最初は正直言って目眩がしたが、自分なりに懸命にやってきた。
 そうする事で、この問題を通して見えてきた事もかなりあり、その事については良かったと思っている。 この問題について話をしたりして、新たな良い関係が築けた事もあった。

 この問題についてはある程度の考えがまとまりつつありますが、まとまると分からなくなる事もあり、それがまた難しいところ。

 後は情勢を見つつ、これから将来、将棋界がそして自分自身がどう行くべきかを、しばらくは対局も無いし、ゆっくり考えていきたい。
 そしてある程度納得のいく形を自分の中に作って、5/26の棋士総会にのぞもうと思う。


 今日は名人戦第3局の二日目。解説会やネット中継等で是非御覧になってください!
 ファンの方々には将棋界のごたごたではなく、将棋盤上での素晴らしい戦いを堪能していただきたい、と強く思います。
 なのでしばらくは名人戦問題についての話はしないつもりです。

 来週は楽しみな事がいっぱいあるので、そこまでは全力で。土曜は将棋会館の道場で指導対局やってます!


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 12:56| Comment(10) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月22日

WBC日本優勝!

 その陰でひっそりと(?)行われている、大相撲の春場所。

 私の中で相撲は、好きなスポーツ第5位あたりにランクインしているので、とりあえずいつも新聞で結果はチェックしています。

 ここから相撲の話が多いので、分からない方はご勘弁を。
 昨日今日で気になるコメントが出ていた。

 まず前提として、魁皇という名大関が、今場所負け越したら引退する、と表明しています。
 で、一昨日まで4勝4敗。残り7戦を4勝3敗で行く必要があります。
 その中、一昨日千代大海という同い年位の大関に敗れ、4−5に。
 昨日は琴欧州という若い大関に敗れ、4−6に。
 
 後が無くなってしまい、魁皇関には頑張ってほしいと思う。

 しかし、その気になるコメントは勝った大関2人のコメント。
 千代大海は、「悪い事をした。目が見られなかった」
 琴欧州は、 「(うつむきがちに)残り頑張って残って欲しい」

 これをどう思うか?
 私はこんなコメントはありえないと思う。
 「魁皇関にはお世話になった分、全力で負かそうと思った」くらいのことを言うのが普通ではないか!?
 二人の大関の気持ちはわかるが、それは飲み屋とか家庭で話す事だろう。

 こう考える自分は冷たいのか、それとも勝負する者なら当然なのか。

 明日は引退の決まっている西村九段と対局。
 今どんな気持ちか、は今日の事を読めば分かるはず。
 全力で頑張ります。

 それではまた

 
posted by 遠山雄亮 at 11:48| Comment(7) | TrackBack(2) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月13日

WBCベースボール

 昨日は学生時代の友人達と朝から様々な事をして、夜に帰宅。
 
 で、朝起きて何書こうかな、と思いながらボーっと日本ーアメリカ戦を観てました。

 そこで信じられない事が起きた。

 8回表、日本が勝ち越し!やったやった、と思っているとアメリカが審判に抗議。するとあっという間に判定が入れ替わり、日本の得点は取り消し。しかも3アウトチェンジ。あげくに日本はサヨナラ負け。
 なんじゃそりゃ、という気がした。全くの興ざめの試合。これからにも全く興味が無くなりました。
 大リーグは好きでよく観ているが、審判に対する抗議で判定が覆る事はほぼ無い。まぁ誰がどう見ても誤審、という時くらいのもの。今回の日本のプレーは明らかにアウトになる、というプレーではなかった。
 
 今回のこの大会は、元々アメリカ主導で利益もほぼアメリカの野球協会が持っていく、という不条理なものだという話。そして勝つためには判定すら覆すのである。最悪ですね。

 最近、絶対的に曲げてはならない、という物を曲げる、という事が非常に目立つ。例えば耐震偽装なんていうのはその典型。
 世の中には絶対に曲げてはいけない、というものがあるはず。
 
 将棋だって、自分の指した手を変えてはいけない、「待った」は無し、なのだ。
 
 
 そんな事を思った今日の朝でした。
 これからちょっと幸せな女性に会ってきます。誰って?新女流名人ですよ

 それではまた
 
 
posted by 遠山雄亮 at 10:15| Comment(3) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月24日

一般的な社会と将棋界

 昨日はVS。前日は足取り覚束ないまま帰ったが、将棋はしっかりした足取りで指せた。

 連盟でこんなお知らせが。こちら

 ご結婚おめでとうございます!仲良しの二人で、きっと明るい家庭になるのではないでしょうか。
 この二人のお子さんが早く見てみたい。きっとおしゃべりが大好きな明るい子でしょう。 何故かって?二人のどちらが遺伝してもそうなるからです。傍目からは、早くも似たもの夫婦のオーラが出ています(笑)

 先日は岩根さんが結婚したし、同世代が続々と結婚していくなぁ、とか言いながら同世代くらいの仲間とお茶。実際、私の同世代(私が現在26歳)くらいで結婚してる人+しそうな人合わせたら半分位いるんじゃないかな。
 私の将棋界以外での友人達で結婚してる割合は1〜2割位だし、やっぱり将棋界は、ある意味社会に出る(男性なら奨励会、女流なら育成会に入るという意味)のがかなり若い時なので、どうしても色々な意味で早熟なのかもしれない。実際先輩方も若くして結婚されてる方も多い。

 と、こんな事を書いていて、ちょっと休憩に女流棋士のHPに行ったら、面白いインタビューが出ていた。この方はお姉さんの方がちょっぴり有名かもしれないが、この妹さんはまたタイプが違い、とっても楽しい人。向こうの方が年齢も先輩ですが、たまに飲んだりすると気軽に話してしまってます。  なかなか面白いインタビューなので、興味のある方はこちら

 こんな風なインタビューとか、せっかく面白いんだからもっともっと世間に発信していくべきだ。こんなに色々考えていて、しかも綺麗な27歳はなかなかいないぞ。と、思うのだが。かなり若くして女流棋士となり、それから色々一生懸命やってきたから、このインタビューを面白く感じる、つまり発言がしっかりしてるのだと思う。このへんは将棋界の早熟さが良いほうに出てる部分なのだが、なかなかアピールの声は小さいですね。

 昨日は知り合いの方に、お世話になったうえにご飯までご馳走になってしまい、本当にありがとうございます。

 それではまた

 
 
posted by 遠山雄亮 at 12:51| Comment(4) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月23日

ファンの拡大について

他のブログに影響を受けて、私なりの考えを。

 今の私が一番思うのは、「将棋は指さないけど、観るのは好き&好きな棋士がいる」という方にどうアプローチをかけるべきか、どう増やしていくか、という事。
 例えばサッカーは、私は自分ではやらないが、観るのは大好き(昨日バルセロナがアウェイでチェルシーに勝ってましたね〜)。と、こういう人がおそらく将棋では少ない。で、将棋が強いファンの方が多いから、イベントだと指導対局が多くなる。悪い事だとは思わないけど、やや画一的気味なのは否めない。
 棋士の側も何かアピールをしていかないといけない時代だと思う。対局だけで注目されるのは、一般的にはトップのほんの一握り位だろう。
 どんな事をすれば「将棋は指さないけど、観るのは好き&好きな棋士がいる」というファンの方に喜んでいただけるか、という事は難しい。それは未開拓の分野だからだ。 で、こういう事をするには、将棋界にあまり染まってない人の方が気持ちがわかりやすいと思う。私もプロになったのがかなり遅い事を逆に力に、この事には力を注いでいきたい。いくつかアイデアとしては持っているが、実現のためにはかなりの力が必要だ。 若手でこの意見に賛成だ、という人がいたら、棋士奨励会問わず連絡ください。また読んでくださる方で何かご意見あれば是非うかがってみたいです。


 昨日は色々色々あって疲れた。良い事3つ、悪い事5つで、あまり良い日ではなかった(苦笑)最後笑顔で飲みには行けなかったが、でも飲みに行って少し救われた。 その分終電が救われず(?)タクシーで遅い時間に帰宅しました。

 今日も頑張らないと。

 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 12:00| Comment(5) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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