2007年12月21日

1000勝

 昨日の忘年会は予想外に爽やかに解散。何回か開催されているアマの方との交流会なのですが、会う度に皆さんの将棋への情熱には頭が下がります。だからこそ夜も長くなるわけですが(笑)、年度末は皆さんお忙しいようですね。私自身も忙しい時期なので助かりました。

 さて昨日のA級は羽生二冠が勝って1000勝を達成。ゴキゲン中飛車からの激しい、いや、超激しい戦いでしたが、折角打った△24角の働きが悪かったのが後手としては辛かったのでしょうか。難しすぎてよく分かりません。
 本日行われているB級1組・B級2組順位戦と合わせてご確認を。
中継は名人戦棋譜速報

 それにしても約22年で1000勝とは。。武豊やイチローと並び称される羽生二冠の凄さですね。
 単純計算で年に45勝前後の計算。45勝って…
 45勝は前期でいうと2人の棋士が達成していますが、前々期は誰も到達していません。今と昔では棋戦の数が違かったので比較は難しいところですが。

 将棋は1局にかけるエネルギーが大きく、また羽生二冠はタイトル戦も多くトップ棋士との対戦が非常に多いです。
 つまり積み重ねるだけでも大変なのに、その中でコンスタントに勝ち星を挙げるという事は、同じ棋士として素晴らしい事だと思います。

 ちなみに私は現在、通算で41勝。棋士生活はほぼ2年間です。羽生二冠と比べると恥ずかしい数ですが、棋士の平均年間勝数が14勝位ですから、それと比べれば多い方なわけです。
 とはいえ私が1000勝となると、年平均20勝としても50年。書いていてグッタリしました。
 まあでも羽生二冠も記者会見で「一つ一つの積み重ねでこういう結果になり」と話されていたので、私も見習って一つ一つ積み重ねて頑張っていきます。

 最後に羽生二冠関連のニュースを貼っておきます。ここにあるのはグーグルのニュース検索の上の方にあったのだけで、恐らく全紙に取り上げられているのだと思います。
YOMIURI ONLINE
asahi.com
MSN産経ニュース
NIKKEI NET

 最後に同じような感想を持っている棋士のコメントを。
こちら
 確かに年間45局指すのもかなり大変ですな(苦笑)


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 11:31| Comment(1) | TrackBack(2) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
羽生二冠の記録は凄いですね。
史上最年少、プロ22年で最速、
勝率も7割2分8厘ですか。
まさに将棋の子、天才中の大天才棋士ですね。
これからも記録が塗り替えられていくのでしょうね。
久保八段はどこがどう悪かったのか・・・・
後手指せそうな局面もあったように見えましたが
難解ですね。ゴキゲン超急戦今後の出現に注目です。

それぞれの環境、持ち物で(笑)
ひとつひとつ積み重ねることには変わり有りませんね。
上を見つつも見たらキリがありません(笑)
精進あるのみですね。
Posted by 駒落ち好き at 2007年12月21日 23:09
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羽生善治二冠、第66期A級順位戦6回戦で久保利明八段を破り挑戦者レースでトップグループをキープし、最年少で1000勝達成。
Excerpt: 一昨日(2007年12月20日)の将棋の第66期A級順位戦6回戦第4局で羽生善治二冠(王座・王将)が久保利明八段と対戦、久保八段の超急戦のゴキゲン中飛車の仕掛けを受けて立ち、20手も指さないうちにお互..
Weblog: 栄枯盛衰・前途洋洋
Tracked: 2007-12-22 07:52

羽生善治二冠(王座・王将)1000勝の対戦相手を調べてみる
Excerpt: 将棋のプロ棋士羽生善治二冠(王座・王将)が2007年12月20日の第66期A級順位戦で久保利明八段に勝ち、最年少、最速、最高勝率で将棋界で8人目の1000勝を記録したのは、21日の記事でも書いた通りだ..
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