2007年11月20日

JT杯

 今日は朝からvsへ。体調はまだ今一つで、不安を抱えた中だったのですが、しっかりと集中して中身のある将棋が指せた気がします。次の対局は来週火曜日の順位戦ですが、それまでしっかり準備して、調子も体調も整えていきます。

 告知も忘れ、結果も書き忘れていましたが、コメント欄にもあるとおり、日曜日にJT杯の決勝が行われ森下九段が優勝しました。体調を崩して休場するなどしていた森下九段でしたが、この優勝で復活をアピールというところでしょう。
 森下九段、優勝はなんと17年ぶりとの事。意外な感じですが、それだけに嬉しさもひとしおでしょう。

 JT杯は棋譜も公開されているのです。詳しくはJT杯の公式ページで。解説もテキスト形式で出ていて、これは見逃す手はありません。
 決勝は非常に熱戦で、生でご覧になられた方は手に汗を握りながら観ていた事でしょう。最後△37歩成で△47角だと▲46角がある、というのはあまり見た事の無い筋で、30秒将棋の中でこれを回避した森下九段はさすがだと思います。
 ちなみにこの解説で「▲46角でとん死」となっているのですが、それは△24歩と指した時の事ですね。それには確かに珍しい筋でとん死します。△24金と打てば詰まないのですが、それだと先手への詰めろが消えるので▲32成桂として逆転、という事だと思われます。
 解説はおかしい表現が少し見受けられますが、恐らく将棋をほとんど知らない方が書かれたのでしょう。また文字数も制限があった事と思われます。
 それでも棋譜とこれだけの情報が出ている棋戦はタイトル戦を除けば貴重なので、是非ご覧ください。

 今日を終えて、しばらくはゆっくりした日が送れます。皆さんにもご心配をおかけしているので、体調もしっかり整えていきます。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(1) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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