2007年10月27日

順位戦と「ご主人様、王手です。」

 昨日はvsの後、A級とB級1組順位戦を検討。
 非常に中身の濃い将棋ばかりで、勉強になりました。やはりこの2クラスは一味違います。
 棋譜は名人戦棋譜速報

 B級1組注目の一番、深浦王位ー鈴木八段戦は、深浦王位が驚愕の攻めを繰り出し、鈴木八段が強く反発。際どい変化の多い将棋で、検討でも人気。感想戦も聞いていましたが、棋譜に表れなかった変化でレベルの高い攻防が多く、やはり違うな、と思いました。

 一番凄かったのは、文句無く高橋九段ー杉本七段戦でしょう。延々と続く終盤戦。私は途中で帰ってきたのですが、家でもネット中継に釘付けでした。200手を超える死闘でこれぞ順位戦。それにしても高橋九段は本当に腰が重いですね。

 B1の今のメンバーはA級にいても何ら不思議無い棋士ばかり。当然そのレベルは高く、検討していて勉強になります。
 片上五段も書いていましたが、検討で出ていない手が出ると、このクラスでは大体好手。渡辺竜王も苦戦するのですから、そのレベルの高さには眩暈がします。でも自分もそのレベルに到達したいものです。

 A級は羽生二冠が最近愛用のゴキゲン中飛車で快勝。濃密な中盤戦は長編小説を読んでいるよう。双方湯水のように時間を使っていて、やはり水面下では途方も無いほどのせめぎあいがあったと思われます。
 それにしても佐藤二冠が4連敗。A級のレベルの高さにはもっと眩暈がしますね。

 さて先週触れられなかったのですが、「ご主人様、王手です。」。
 BIGLOBE動画:将棋

 先週分では、ついに中川七段が特別講師で登場!いつも私には厳しいのですが(笑)、メイドさんには優しい先生でした。
 中川七段は女流棋士にも人気がある、との事で、ダンディーという言葉がピッタリの先生。でも将棋盤の前での表情は全然違います。その辺も感じ取ってもらえれば、と思います。

 今週は私一人での講義。ちょっと真面目になりすぎちゃいましたか(苦笑)。3人とも上達が早くて嬉しいのですが、今の彼女達くらいの実力から3級位に引き上げるはかなり大変なところ。私が出演していない回を見ていても皆一生懸命取り組んでいるようなので、期待しています。
 今回の一番の見所(?)はNGシーン。最後にあるので、是非そちらも。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 22:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
A級は熾烈ですね。
まさかの大物棋士二人が降級・・・
なんて話が現実味すら帯びています。
B1は渡辺竜王は徐々に復調してきていますね。
ここは勝っておきたい一番で
本家相手に森下システムでしたが、
得意の3七銀は竜王戦用ですね(笑)

遠山四段に是非とも到達していただきたいです!

(笑)は抜きです(笑)
Posted by 駒落ち好き at 2007年10月28日 01:31
駒落ち好きさん>ありがとうございます。大物二人が高級したら歴史に残るでしょうね。
Posted by よんだん at 2007年10月29日 11:23
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