2007年10月01日

ちょうど2年

 今日で棋士になって丸2年が経ちました。あっという間の2年。色々な思いもありますが、それはまた明日にします。

 さて昨日は加瀬教室に行ってきました。雨のせいかお客さんが少なく残念。しかしどうやら原因は雨ではなく、前日の飲み会にあるとの事(笑)師匠の作り出すほのぼのとした教室の雰囲気が伺えますね。
 その中で今日で二枚落ちを卒業、という方がいらしたので、意地悪をして序盤から大きく変化してみました。
 次の図が私の思う、二枚落ち上手最強の布陣。


二枚落ち 19.10.1@


 といってもこれだけでは分かりにくいでしょうが、ここから何があっても△34歩△33銀と進め、普段は釘付けになる銀を3段目に出していきます。 
 これで定跡通の方は面食らうはず。そしてこの後も色々あるのですが、そこは企業秘密。もし読者の中で時折上手を持つ事がある方は是非一度試してみてください。ちなみに蛇足ながらこの構えは4枚落ちでもかなり有効です。

 夜は師匠やお客さんと飲みに行ったので、大和証券杯は残念ながら生では観戦できず。ざっと見た感じだと、神埼七段の切れ味鋭い攻めが冴え渡り、快勝だと思います。
 確かにこのタイプの2枚換えは先手に分が無さそうですが、やはり将棋はケースバイケース。固定概念にとらわれているとこういう発想は出て来ません。さすがプロですね。
 対抗戦はこれで西の3勝1敗。東の方々、頑張ってください。。。

 それにしても今回も感想戦が面白い。宮田先生のコメントも、面白いうえに的を得たものが多く、後から読んでも非常に面白いです。
 未読の方は是非一読を。
 大和証券杯ネット将棋公式HP


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 11:36| Comment(4) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
よく子ども教室で二枚落ちの上手を指すのですが、銀を世に送り出せずいつも銀を扱いあぐねていたんです。

参考にさせていただきます!
Posted by pooh at 2007年10月01日 12:37
もう十数年も前になりますが,学生の頃まではゲームセンターのゲーム機相手に指すこともありました。駒落ち上手を持つことがあるのですが僕は必ずこのような構えで指していました。どこかまずいところがあるので定跡から外れているのでしょうが,少なくとも当時のゲーム機相手にはかなり有効でした。
Posted by spinoza05 at 2007年10月01日 21:53
初段のとき、同じ初段に10秒将棋で6枚落ちまで勝った事ならありました(笑)

良い思い出です(笑)
Posted by とし at 2007年10月02日 10:06
poohさん>この手法はあくまで「裏技」なので、強い子限定にしてくださいね。

spinoza05さん>意地悪な指し方なのであまり紹介される事が無いのでしょう。基本的には駒落ちの定跡は下手が優勢になる手順が書いてありますからね。

としさん>10秒将棋でもなかなか無い事ですね(笑)
Posted by よんだん at 2007年10月02日 17:15
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