2007年08月24日

竜王戦本戦準決勝

 昨日はvs。来週の順位戦に向けて、調子がやっと少し上向きになってきた気がします。

 今日は竜王戦本戦の準決勝第2局、羽生三冠ー佐藤二冠戦が行われています。中継は第20期竜王戦中継公式サイト

 序盤早々佐藤二冠が注文をつけました。棋譜を見ていただきたいのですが、専門的ながら6手目の△33角は成立しないと言われていた手。何故かというと9手目の▲88銀で▲25歩とされると、2筋交換と▲53角の打ち込みの両方が受からないからです。
 しかし羽生三冠は▲88銀と見送りました。という事は今までの常識を打ち破る一手があるという事なのでしょうか。考えるもよく分からず。

 そして羽生三冠は角を手放して一歩を掠め取り、そしてその角で銀を食いちぎるという強行策を敢行。16:30現在で既にのっぴきならない戦いになっています。ちなみに私も夕方から勉強に行く予定です。

 同じく今日は奨励会試験も行われています。プロを目指す少年達の1年に1度の大勝負。私の門下からも数人受験していて、その合否が気になるところです。
 奨励会といえば昨日三段リーグが行われ、及川三段と村田三段にマジック1が点灯。二人とも毎期好成績を挙げており、このまま順当に決まりそうな気がします。最終日は9/17(祝)。関係する人にとってはここから3週間というのは長いですね。


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 16:41| Comment(4) | TrackBack(1) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
注目の今泉さんにとっては、現実は厳しいようですね。
それだけ三段リーグはレベルが高いのだと思われます。恐らく、トップの三段は現プロ棋士全体の中位以上の実力があるんじゃないでしょうか?
Posted by K.O at 2007年08月24日 17:33
7時半過ぎから竜王戦をネット観戦していましたが,それ以前も含めてとても面白い将棋でした。結果的に,38手目に△8二玉と入ったのが落ち着いた好手であったように思いました。
Posted by spinoza05 at 2007年08月24日 23:19
2転3転で佐藤二冠が勝ちましたね。
木村八段との挑戦者三番勝負ですか。
前回挑戦者対前々回挑戦者ですね。

序盤で8八銀で
2五歩とした場合を考察しました(笑)
4四角でどうでしょう。
7七桂なら、2二飛車と回って問題なし。
2四歩なら同歩、同飛車、1九角成。。。
2一飛車成でも乱戦望むところ。
7七角なら5五歩。2四歩、同歩、同飛車には
2二飛車とぶつけます。交換でも先手指せそうですが
後手激しく望むところ(笑)
2三歩なら1二飛車から
3二金、2二歩と合わせて逆襲の筋。

戻って、2五歩に2二飛車も。
5三角には4四角、同角成、同歩、5三角ですが、
ここで6二角。8六角成に限定出来ます。
以下4五歩に、7七馬なら4二金。3二銀から4三銀
4四銀、2五桂から飛車先逆襲の筋があります。
戻って、6二角に同角成、同玉、6五角、または
5六角がありますが、7二銀とし歩を取らせても、
持ち角で力戦勝負。
たまに見かけるような形ですね。
本譜も歩をかすめ取りましたが疑問手があったものの難しい戦いになりましたね。
Posted by 駒落ち好き at 2007年08月25日 01:09
K.Oさん>レベルの高さは言うに及ばずですね。だからといってそこまでのレベルかは分かりません。将棋の質が違いすぎるという事もあります。

spinoza05さん>△82玉はおっしゃる通り良い手でした。見応え十分の将棋でしたね。

駒落ち好きさん>なるほど、確かに最近挑戦者になった二人ですね。
▲25歩には△22飛でしょうか。平凡に馬を作らせていく感じになりそうです。単に△42銀としても▲26角成には△44角があるので▲86角成に限定出来るのですよ。
Posted by よんだん at 2007年08月26日 21:34
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竜王戦&優越性の否定
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Tracked: 2007-08-24 23:10