2007年08月04日

熟練vs新鋭

 明日は大和証券杯対抗戦、「第1弾 熟練居飛車 vs 新鋭振り飛車」の3回戦淡路九段ー高崎四段戦が行われます。
 中継は大和証券杯ネット将棋公式HP

 淡路九段といえば、将棋界でパソコンを初めて活用した棋士として有名で、今でもパソコン関係に関する知識は棋士の中でもトップクラス。何度かお話させていただきましたが、その豊富な知識を聞かせていただき勉強になる事ばかりでした。
 棋風は振り飛車をやらない純粋な居飛車党。最近では一手損角換わりの創始者としても名を馳せています。

 高崎四段は私と同じ時に四段になった、いわば同期生。この時の三段リーグは大混戦で、今でもその時の事を思い出す事があります。その時争ったメンバーは今全員四段になり、時折その時の話をする事もあります。
 棋風は振り飛車オンリーのまさに生粋の振り飛車党。相手が振り飛車党でも必ず飛を振っている気がします。前期の順位戦で惜しいところまで行ったように、長い将棋でじっくり指すタイプ。大長考が多い気がします。

 さて予想の前に、淡路九段のHPでのコメントがあまりに面白かったので抜粋
【新鋭振り飛車に一言】
若い人は最新の研究をしているようだが、将棋は無限の可能性があるゲームですので、研究では計り知れないところに踏み込めたら面白いと思っています。
 カッコいいです。若手にもこれ位のコメントを求めたいところですね。

 戦型は淡路九段の居飛車対高崎四段の振り飛車は確実(当たり前。そうじゃないと規定違反)。高崎四段がどこに飛を振るかに拠りますが、どこに飛を持って行っても淡路九段は急戦調の将棋でいくと思います。高崎四段は先手だと四間が多く、後手だと四間と中飛車が半々くらいといった感じ。今回は早指しという事もあるので振り飛車穴熊の採用も十分に考えられます。
 どちらも粘り強さに定評があるので、終局時間は21:30を超えると睨んでいます。

 今回はかなり予想が難しい一戦。双方共長い時間を得意とするタイプだと思うので秒読みはあまり得意では無さそう。それでもどちらかというと高崎四段の方が得意でしょうが、パソコン操作に関しては間違いなく淡路九段が上。そもそも高崎四段がパソコンを使っているという話をあまり聞いた事が無く、少なくともあまり詳しくはないはず。
 しかし今回は新鋭陣の奮起を促すためにも高崎四段の勝ちと予想します。ここで熟練組に勝たれると新鋭陣は相当苦しくなりますからね。対抗戦の盛り上がりに期待する意味でも高崎四段の勝ちを期待します。

 ねじり合い必至の好勝負、皆さんもお楽しみください。

 今日は夕方から友人の家に生まれたての赤ちゃんに会いに。生まれたての赤ちゃんがここまで小さいものとは知りませんでした。生後7日目だそうですが、ちゃんと感情が顔に出ているのもかなり印象的。しかし何より10数年来の友人がパパになった事が一番の驚きでした。赤ちゃんはとってもかわいくて、私もこれからの成長が楽しみです。


 それではまた
ラベル:将棋
posted by 遠山雄亮 at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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