重苦しい、いかにも順位戦という戦いが続く。そして迎えた第1図

夕食休憩の局面。最初はやや失敗気味という気もしたが、ここは難しい局面になったと感じていた。しかし次の指し手が分からない。
▲46歩といってみたかった。△同歩▲同銀として、△26歩ならば▲35銀で勝負。怖いが後手も攻めが続かないとまずいので難解。しかし▲46歩に△34銀と辛抱されると良く分からない。
また、▲46歩に△26歩▲同歩△46歩という手もある。これだと▲同銀といくと△26飛なので、▲55歩として次に▲46銀を見せる。
しかしどれも不明瞭。しかも自信が無い。
そこで▲68金も考えた。△42金なら▲58金左。これは千日手コース。△34銀と出てくれば▲84歩と一歩交換。さらには▲84飛〜▲44飛という筋も考えられる。
ただあまりにも消極的。残り時間でかなり差が開いていたうえに先手番だったので千日手にはしにくい。
結局1時間近く考えて▲55歩を選択。これは次こそ▲46歩といきますよ、という手で、後手の動きを催促している意味がある。
そして進んで第2図

ここで▲45歩△55角▲同角と進むのが前からの読み筋。そこで△44歩と弱気な態度なら

▲46銀が好手。△54銀には▲44角があるので後手は先手の角が追いにくい。
ただ、△45桂と強く反撃してくる手があるので難解ではある。
第2図を眺めているうちに、ふと先に▲53歩と叩くのが良い手に見えた。しかしこれが指しすぎの悪手。
△同金右▲45歩△55角▲同角△44歩と辛抱したのが良い手。

これで先手の攻めが途切れてしまった。先ほどと同じように▲46銀では△54銀とされると▲44角といけない。これが▲53歩の罪。
どうやらわずかな指しすぎを見事に咎められてしまった感じだ。
▲53歩を指した背景には、夕食休憩を挟んで長考した事が挙げられる。▲53歩の局面は既に残り1時間を切っていて、その辺での焦りも若干あった。
その点後手は△44歩のあたりでまだ2時間近く残っており、冷静さを保つ余裕があったといえる。だから時間も勝負のうちなのである。
以下は難しいながら少しずつ足りない展開で敗戦。順位戦は先も長いので、これからも一局一局大切にいきたいと思います。
それではまた
ラベル:将棋
村田五段は遠山四段の先手中飛車には相振りと
決めていたのかもしれませんね。
早めの6五歩から角交換を挑みましたが、
動きづらい展開でしたか。
後手4四角のにらみがうまい反撃でしたね。
6五歩を突かずに高美濃、または矢倉などの
駒組みですと後手は穴熊にしてきましたか。
これも千日手含みで動きづらいですね。
相振りは戦いの駒組みが難しいですね。
終盤、悪いながらも5四歩では
5九歩の粘りもありましたか。
玉頭は2八玉と引いて頑張る筋も
攻め倒されそうですね。
金無双が意外と掴まりませんでした。
順位戦はまだこれから。
目の前の一局一局ですね。
あそこは▲9一角成としてまだ互角に戦えていたと思います。(△9九飛成には▲5九香ぐらいで)
順位戦はまだまだこれからですので、充分力を溜めて頑張って下さい。
(上の途中のコメント削除願います)
一つ一つの勝負を糧に飛躍してください。
応援してますよ。
駒落ち好きさん>特にこの形の相振りはまだ未知の世界ですからね。また一局ずつ頑張ります。
k.oさん>△99飛成に▲59香では辛すぎますね。本譜が一番難しいかと思ったのですが、うまく寄せられてしまいました。
lssさん>ありがとうございます。頑張ります。
熊坂四段の二の舞にはならないでください。
木下六段、真部八段には必勝。
ですが、あと一勝必要ですね。
佐藤五段、糸谷四段、伊奈五段戦はきついと思います。田丸八段は本気を出すと強い。
淡路八段は終盤は降級点逃れあるいは降級点消しで必死でくると思います。
次の小林六段戦は勝負将棋ですね!
頑張ってください!
44銀、23飛には84歩と交換できると思うのですが。34飛と寄られると、どうなるかわかりませんが。