その中で一番長くまた熱のこもった話し合いになったのが、とある事業の事(隠語ばっかでごめんなさい)。その事は今日の主張と外れるので中身はともかくとして、それがなかなか上手くいっていないという話を伺いました。今私達棋士が何かをしたいと思った時、それを実行出来る受け皿は非常に小さい物なのです。昨日の話もどう考えても私には理解出来ない話が多く、実行する事の難しさを感じました。
私個人的には、やはりこうしてブログを書いている以上、将棋界のネット分野での事が気になります。
どうすれば将棋とネットを上手くつなげる事が出来るのか。大和証券杯はそういう意味では素晴らしい物。ただそういう物はこれから先過剰に期待していくのは無理があるでしょう。他にも、倶楽部24をどう活かしていくべきなのか。デジタルショップはどうか。ブログのコメント欄に関してもちゃんと解決策が無いままです(これはまた別に日を取ろうかと)。
こんな風に色々考えても、なかなかそれを実行に移すのは難しい事。一番手っ取り早いのは理事に意見を認めてもらう事。また棋士仲間で賛成意見を多く集める事も有効でしょう。ただどちらもなかなか大変。理事の先生とは意見が合わなければそれまで。棋士仲間では同じ意見の人が少ない上、熱心な人も数限られています。
これから我々の業界はどうあるべきか。総会(理事選)のあたりではよく考えていました。そして今回新理事が決まり、6月に入って徐々に動き出していく事でしょう。私自身、どういった形か分かりませんが、少しでもお手伝いできればと思います。
さて今回書いた事と一致するかは分かりませんが、最近感心した記事を二つ貼っておきます。どちらも将棋連盟の運営に関する事。良かったら読んでみてください。
21世紀推視:集団運営担当者に浴びせられる批判や苦情+終了予告
ものぐさ将棋観戦ブログ:「瀬川昌司はなぜプロ棋士になれたのか」(古田靖著)を読んで、それとは直接関係ない雑感
こうした良質な意見を柔軟に取り入れていかなければいけないと思います。
いつまでも旧式の船に乗っていてはいつか必ず沈没してしまう事でしょう。
女流の一部は昨日、新しい船での船出を飾りました。詳細はこちら。評判も上々だったようです。将棋界も着々と動いている、そんな気がしました。
それではまた
【関連する記事】
僕は、将棋は上質のエンターテイメントだと思うのですが、斜陽傾向にあると思います。
申し訳ないですが、僕も将棋を指す機会は激減し、かわりにネットゲームなどやっているので…
面白さを知ってもらうためにはどうするか。なかなか難しいですけど、いろいろテコ入れできる部分はあると思います。
今後の将棋界が盛り上がることを期待しております。
勝手なファンの意見に、常に耳を傾けていただいて感謝いたします。これからもブログを楽しみに拝読させていただきます。
また、新たな「遠山新手」にも期待して、棋士としてのご活躍も応援させていただきます。
私は、コンピューター関係の職場にいる者です。
正確には、販売管理のソフトを開発しているプログラマーです。
ネットの開発言語はJava言語、将棋ソフトの開発言語はC言語またはC++言語です。ネットはJava言語がなければこんなには発展しないと思います。
現在のJava言語より応用されているのが、1)「棋譜の配信」と2)「将棋倶楽部24の対局」です。後は、3)プロ、アマのブログ(日記)配信です。
以上の3つがネット将棋の特徴だと思います。
Java言語の応用がなければ、こんなには発展しなかったと思います。
最近読みました。
ほんと、この本、すごいです。
ここまで書いちゃっていいのかな、って内容が結構あって。
近々僕もこの本について書こうと思ってます。
どちらにしても、棋界内部だけの常識や論理は少なくするべきで、バリアフリーを進めるべきと思います。
そのためには、遠山四段をはじめとする危機感を持つ若手が中心となり、どんどんその壁を壊していってほしいと願っています。
shogitygooさん>いつもブログ拝見しております。貴重なご意見をありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
私はjavaとかは全く詳しく無いのですが、@の棋譜の配信がこの中では一番遅れている気がします。というか登場してからあまり変化が無いです。このあたりをどうしていくかが課題だと思っています。
nanaponさん>将棋界は良くも悪くも日本の典型的企業なのです。また役人体質でもあると思います。
私達がしっかりとした意識を持っていれば、後は時代の流れで壊されていくのではないかな、と最近は考えています。