後手が急戦を志向し、激しい戦いになりました。
迎えた図。△8七歩と打診してきたところ。先手▲が私です。
ここで▲同金と取ったのが実戦的な敗着。▲同銀と取って△5五角に▲2四歩から攻めれば勢いがあり、十分にやれる形勢でした。
▲同金と取ったことで形勢を損ねたわけではありませんが、指し手が難しくなりました。
案の定1分将棋の中でバランスをとり損ねて負かされました。
秒読みの中、前例の少ない霧のかかった中でバランスを取り続けるのは非常に難しく、A級との実力差を見せられてしまいました。
阿久津八段とは年齢も近く、奨励会でもずいぶん対戦しました。奨励会時代最後の対戦ではその鮮やかな指し回しに圧倒され、自分の将棋を見直すキッカケになった記憶があります。
そこから約10年後にようやくプロの世界で戦うことが出来、本局含め3局指して未だ全敗。まず一つ勝つというのは今後の目標です。
少しでも差を詰められるよう、また頑張ります。
それではまた