朝から一日控室に詰めており、検討も行いました。
勝負のポイントとなったであろう局面は以下の図。
7二の飛を△4二飛としたところ。この手が検討陣を唸らせた好手。傷を消しながら4筋に勢力を集めた、と言葉にするには簡単ですが、なかなか指せる手ではありません。菅井五段も指された時に読んでいないという表情でした。
対して▲5七金が弱気な手でどうだったか。▲5六金と前に進めば、勝負は分からなかったと思います。
本譜は▲5七金に△5四銀とされて制空権を握られてしまい、以下は勝てない将棋だったようです。
金銀のもみ合いというコンピュータ将棋が一番得意とする分野での戦いとなってしまい、習甦の実力を十二分に出されてしまいました。勿論菅井五段はそういう展開は避けたかったでしょうが、そう簡単にできるほど将棋は易しくありません。本局はコンピュータ将棋の対抗形の強さを改めて実感する一局でした。
局後の記者会見で第2局に関する言及とPVの公開がありました。
ビッグイベントの運営ということで色々なことがあるのは致し方ありません。私としても知らないことばかりで、記者会見を見て知ったことも多く、判断つきかねています。
2点残念なのは、
・前回の記事で書いた「ファンに喜ばれるかどうか?」の雲行きがだいぶ怪しくなったこと
・佐藤紳六段はじめここから登場する棋士が、集中して盤に向かえるかが大変心配なこと
将棋連盟が出来る唯一最大のことはイベントを成功させることですし、関係者一同それに向けて頑張るよりありません。
私もこのイベントをネット・モバイル事業の発展につなげられるよう、2局目以降も全力で取り組んでいきます。
それではまた
電王戦第一局拝見しました。特に終局後の竹内さんと菅井五段の姿勢が素晴らしかったです。
コンピューター将棋と棋士との新たな関わり方が見えてくるようで、非常に感動しました。
私は磯崎さんは過失だと思っていますが、たとえそれが故意だったとしても些細なことで、悪いコンピューター将棋開発者と、それに立ち向かう善良な棋士という構図を殊更に演出されてしまったことが非常に残念です。
私はもう電王戦を素直に楽しめなくなりました。私のように格闘技の試合には魅力を感じないが将棋のタイトル戦は楽しみにしているようなファンは少なからず存在します。そのようなファンは分かりやすい構図や勝敗よりもトップ棋士の価値観や対局の姿勢に惹き付けられるものがあるから見ているということを心の片隅にでも留めておいて頂ければ非常に嬉しいです。
おそらく竹内さんと菅井五段だけではなく、今回参加している全ての開発者(磯崎さん含め)は将棋や棋士をリスペクトしていると思いますし、棋士も真摯に向き合っていると思います。その先にある未来を電王戦では見せてほしかったです。
興行としての成功は勿論のこと、その上での将棋界の明るい未来を切に願っております。
遠山先生の来期の御活躍も楽しみに陰ながら応援しております。
長文失礼いたしました。
むしろ、これはこれで良いと思います。
(人間とコンピュータのガチ対戦なら、この方が当たり前ではないかと思います)
サトシンさんがナーバス過ぎで、むしろ違和感ありますが。
例えば、王将戦の最終局で羽生さんが「後手ならゴキ中で来ると思いますが私には通じませんので叩きのめしてやります」みたいなことを言えば、それはそれで面白いと感じて新しく入ってくる人もたくさんいるんじゃないかと思います、ただ、それだと旧来のファンでコレジャナイ感を感じて冷めて去っていく人も少なからずいると思います。
私は将棋に関しては個人的には柔軟な方だと思っていて、従来の棋戦も観ますし、新しい試みも面白ければ観るのですが、でも今までに無い新たなエンターテイメント色を打ち出すなら、エンターテイメントとして安心して楽しめるものにしてほしいなーとは思いました。
仮にやねうらおさんに悪意があってすごくひどいことをしたとしても、人格を否定したり、将棋の世界に携わらないでほしいとまで言われても、聴いてる方はいたたまれないです。
旧来の将棋ファンも楽しみつつ新しいファンを受け入れるきっかけとして電王戦があるとするなら、将棋は1人では指せない、共に指すものだ。といった姿勢でお互いを尊重しながら共存する姿を見せてほしいなーと思いました。
これからの電王戦も、ドキドキとワクワクとハラハラしながら観戦しようと思います。
中継を見ていても運営スタッフさんが一生懸命やってるのが伝わってきます。
しかし今回のドワンゴの対応は非常に残念です。
PVで煽らずに、きちんと文章で経緯を説明すれば、不快感を感じた人も大分減ったのではないかと思います。