1局目。こちらの角交換型の穴熊にあちらは玉頭位取り。互いに好きな形の戦いに。
この▲6五角が自慢の一手で、優位を確立したはずでした。
△8二飛と角成りを受けさせて、▲5五歩から中央突破を目指そうという手。
これは好手だと感じたのですが、△6四歩▲8三角成△3四銀直が意表の手順でした。
好手を放ったはずが一転、馬の使い道が難しいうえに△3三桂〜△2五桂の端攻めも厳しく、自信の無い進行になりました。
この後は秒読みということもあり、二転三転。穴熊を活かして粘り続け、150手を超える熱戦で幸いしました。
馬をタダで作らせてゆっくり駒組み、というのはなかなか浮かばない手順です。
将棋の奥深さと高橋九段の懐の深さを再認識しました。
それではまた
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