2007年03月29日

棋王戦に棋士会

 昨日は慌しい一日。
 朝から狛江市で春休み子供教室へ。短期集中講座で、昨日から3日間連続。将棋を指した事ある子から全く分からない子まで。
 子供に教えるのは楽しい反面、ものすごくパワーが要ります。でも疲れは子供達の笑顔に吹き飛ばされます。
 それにしても小学校の先生は大変ですね。こういう時にその凄さが分かります。これからは将棋界もドンドン子供に普及をしていかなければいけないと思うので、こういった機会は非常に良い機会といえます。

 その後将棋会館に移動して棋士会に出席。棋士の参加も多く、例の問題について激しい討論。今までで一番長い棋士会だったと思います。
 最近感じるのは、中身はどうあれ、こうして将棋界が全体でこういう問題を考える事の大切さ。将棋連盟はおそらく普通の会社より全体のつながりがあると思うので、そういった所を有効活用していくべきだと思います。

 終了後は棋王戦第5局を検討。銀損でも指せるとみた佐藤棋聖の大局観が勝った一局だと思います。
 実際銀損したあたりで記者の方に形勢を尋ねられ、「差はそんなに無いけれど、私が後手を持ったら直ぐに崩壊します(笑)」と答えたらば、森内棋王ですらあっという間に非勢に陥ってしまいました。
 これはそういう形を作った佐藤棋聖が巧かったと言えます。

 これで佐藤棋聖は念願のタイトル奪取。2冠に。この一年は、佐藤二冠に始まり佐藤二冠に終わった印象です。
 また棋王戦は端歩突き越しに終始した感じです。ただそれで後手は結果が出ておらず(先手全勝)、作戦としてはどうなんでしょうね。


 それではまた

 
ラベル:将棋
posted by 遠山雄亮 at 15:26| Comment(5) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
名人戦で森内名人後手番のときどんな戦型を採用するのか注目しています。
Posted by 七色仮面 at 2007年03月29日 20:28
佐藤二冠は凄かったですね。
端歩突きは力戦的で見ていて面白かったのですが、真似して指す気にはなれません(笑)


そろそろ振り飛車党の挑戦が見たいですね。 遠山先生に期待してますよ('-^*)/
Posted by トシ at 2007年03月29日 22:32
 今日知ったのですが、NHK杯1回戦の相手が行方八段
でしたね。かなりの強豪ですが頑張って欲しい!
Posted by 香車好き at 2007年03月30日 03:57
遠山先生、お久しぶりです。

『佐藤二冠』の『既成概念を破壊する指し方』は、
トシさんもお書きですが、真似出来ません。(笑)


Posted by 一酔斎 at 2007年03月30日 13:11
七色仮面さん>色々な戦法が見られる気もしますね。

トシさん>ありがとう、頑張ります!

香車好きさん>NHKに出場されているのは強豪の方ばかりですからね。相手関係無く、全力を尽くしたいです。

一酔斎さん>お久しぶりです。確かに真似するのは難しいです。。
Posted by よんだん at 2007年04月03日 23:44
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