2013年03月31日

電王戦第2局

電王戦第2局はponanzaが佐藤慎四段に勝ち、1勝1敗となりました。
現役のプロ棋士が公式の場で負けたのは初めてです。
「ponanza」、現役プロ棋士に史上初めて勝つ!

以前の連載に書いたように、非公式には対戦が多くありました。
その中では当然勝ちもあれば負けもあったわけで、勝負の場が設けられれば避けられないことでした。

形勢は「佐藤→ponanza→佐藤→ponanza」と揺れ動きました。
コンピューター将棋の強さが見えると同時に、中盤のねじり合いや終盤の競り合いといったところで人間のほうが勝っていた所も多くありました。
最後は疲労と時間切迫が人間側の致命傷になったように見えます。
コンピューターの一番の長所によって負かされた、そんな一局でした。

将棋界にとって意義のある、そして自分にとっても意義のある、忘れられない一日でした。
今回の電王戦に深く身を置く者として、今将棋界に一つの転換期が訪れているのではないか、そんな予感を抱いています。


さて第3局は4月5日(土)、船江五段―ツツカナ戦です。
対局PV
第2回電王戦公式サイト


それではまた
posted by 遠山雄亮 at 11:18| Comment(1) | TrackBack(0) | 電王戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
電王戦はこれで1勝1敗となりました。結果的にはコンピューターの力が発揮しやすい展開になりましたか。咎めに行かず飛車先の歩と角交換は自重してじっくり矢倉に組むのも一局ですね。7三銀型が有力ですか。端歩は受けておいて方がよかったような。
8二飛車では2九飛車や2七馬がよかったでしたか。
5四飛車ではじっと5五金でどうだったでしょう。5六桂には4七馬はありましたか。最後は3五馬が敗着でしょうか。5七金しかなかったような。
いつかは訪れることではありましたので、必要以上に落ち込みことなく精進あるのみですね。人間もコンディションや環境、心理状態に左右されますがコンピューターもまだまだ発展過程ですからね。本局を受けての第3局が楽しみです。
ここは船江五段が磐石と見ます。ツツカナはパソコン一台ですし、棋風的相性からして組み伏せやすしと見てます。
Posted by 駒落ち好き at 2013年03月31日 14:12

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