あちらは総勢16名程度。2日間、そのほぼ全員と対戦。持ち時間無制限でじっくりやるので、終わった時はくたくた。でも楽しい合宿でした。慶応大学将棋部の皆さん、お世話になりました。
慶応大学将棋部は去年の学生王座戦で全国3位になっている強豪校。当然皆さん強く、指導に行ったと言っても手合いは全て平手でした。
もちろん昔から指している人が多いのでしょうが、それでもその強さには驚かされます。一番強い人だと奨励会でも有段クラスの実力があるかもしれません。何故彼らはそこまで強くなれたのでしょう。
それを考えた時に羽生三冠の「高速道路」論が浮かんできました。この「高速道路」論は梅田望夫氏の著作に出てくる羽生三冠の将棋論。簡単にその説を紹介するため、梅田さんのブログから内容を引用します。全文はこちらから
「情報の整理のされ方と行き渡り具合の凄さ・迅速さ(序盤の定跡の整備、最先端の局面についての研究内容の瞬時の共有化、終盤のパターン化や計算方法の考え方など)」と「24時間365日、どこに住んでいようと、インターネット(例、将棋倶楽部24)を介して、強敵との対局機会を常に持つことができる」という2つの要素によって、将棋の勉強の仕方が全く変わってしまった。そしてそれによって、将棋の勉強に没頭しさえすれば、昔と比べて圧倒的に速いスピードで、かなりのレベルまで強くなることができるようになった。
これが将棋の「高速道路」論。そしてこの事により将棋がどれくらい強くなれるのか、という問いに対して羽生三冠は
「奨励会の二段くらいまででしょうか」
と答えている。奨励会二段はアマトップと考えて差し障りは無いであろう。
つまり慶応将棋部の彼らはこの「高速道路」に乗って強くなっているのではないかと思ったのである。ただ奨励会二段の実力まで行く人はいないので、今乗っている最中かもしれない。
ではアマチュアの彼らの「高速道路」にあたるものは一体何か。
・棋譜の公開頻度の高まりと書籍の充実
・将棋倶楽部24
この2つではないかと思った。これは単なる推測ではなく、彼らが最近の将棋に詳しく、また本に載っているという話をよくし、そして24でのレーティングについて語っていたからである。
これらを上手に使いこなし、彼らは強くなったのではないか、そう感じるのである。
長くなってしまったのでエントリを分けたいと思う。続きは↑で
それではまた
【関連する記事】
続きは明日読みます。
テニスではなかったのですね。
私自身24メインで将棋を楽しんでいますが、最近は楽しんでいるというより苦痛さえ感じるくらいです。 レーティングは停滞し気を抜けばどんどん下がるのに、上がる気配がありません。サークル仲間などが、後ろから勢い良く上がっていくのを見ると、とても虚しくなり精神的に追いつめられたような気分にさえなります。
自分の将棋そのものも行き詰まりを感じ、いろいろと時間を掛けて勉強するのですが、何を勉強しても上達に寄与してくれません。そんな私も連盟道場では1級で24では7級止まりです。私くらいのレベルでは、どのような勉強が良いと思われますか?またご自身はアマチュア時代どのような勉強をされていましたでしょうか?宜しければプロ的な立場からご教授くだされば幸いです。
Lyraさん>コメントありがとうございます。
私のアマチュア時代は年齢も若かった事もあり、ひたすら将棋を指していました。
将棋は極端に言ってしまえば手筋を多く知っている方が強いのです。ですから実戦を指す事で手筋を多く知る事が上達への近道といえます。
それを応用すると、簡単な次の一手をいっぱい解くのが良い勉強方法といえるかもしれません。
なにれにせよ、ご自分がやって楽しいと思える事が一番の勉強方法だと思いますよ。