2013年03月17日

第2回電王戦2 〜プロ棋士とコンピューター将棋の接点〜

以前の記事
第2回電王戦1 〜全対局と観戦方法について〜


私は棋士の中でコンピューター将棋については詳しい方だと思います。
プロ棋士の中には指したことがない人も多く、詳しい人は少数でしょう。
漠然としたイメージで語られることが多いことからも伺えます。

私は以前から研究の中で詰みを中心にコンピューター将棋を活かしていて、対戦も多くしています。
特に電王戦の第2回が決まってからは、随分多く対戦しました。
感覚を掴むには自分が指すのが一番です。
フリーでDLできる強豪ソフトは全て試し、特にGPSとボナンザとは10秒将棋や指定局面戦などでかなり指しました。
また以前、将棋倶楽部24にコンピューター将棋が居た時期があり、その時にも密かに何局か指しました。

さらに一昨年末にニコニコ生放送で
日本将棋連盟モバイル〜驚異の高レーティング!対局ソフト「ボンクラーズ」を遠山雄亮五段が徹底解剖
という番組に出演し、その時にボンクラーズ(現Puella α)の将棋を500局近く調べたこともあります。


他の棋士では、まずは飯田六段。ご自分で開発に携わり、今は現役を休場して北陸先端科学技術大学院大学教授をされています。
また有名なのは勝又六段。仕組みレベルから説明できる棋士は飯田六段以外では勝又六段しかいないと思われます。開発者とも親交が深いようです。

研究に活かすという意味では、詰みの有無に用いるのは一般的になりつつあります。
ただどこまで活かすかは人によるようで、若い棋士が多用しているイメージもありますが、聞く限りではそれほどでもないようです。


棋士とコンピューター将棋の対戦は公の場では禁止されているので、その勝ち負けが公開されることはありません。
ただし匿名の棋士vsコンピューター将棋という対戦は実はかなりあります。
一つは私も密かに指した、将棋倶楽部24での対戦。
もう一つは「将棋ウォーズ」アプリでのPonanzaとの対戦です。

このPonanzaとの対戦については関係者内で話題になることが多く、Ponanzaと指すために将棋ウォーズを指す棋士もいるようです。
現在はPonanzaが将棋ウォーズ内で人間と対戦しているのを観戦するページがあります。
将棋電王戦出場ソフト"ponanza"のオンライン対局観戦ページ公開


電王戦によって将棋界にコンピューター将棋の存在が浸透してきました。
2013年はプロ棋士全体にもコンピューター将棋が強く認識される年になると予想しています。


それではまた


posted by 遠山雄亮 at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 電王戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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