レディースオープン2006第2局は矢内女流名人が勝ち、1−1のタイに持ち込みました。
詳細は中継サイトで
矢内女流名人が落ち着いた指し回しで序中盤をリード。そして里見女流1級が追い込むという展開。
終盤は互角に近い形勢が続いていたと感じます。個人的には91手目▲53馬〜93手目▲26馬と矢内女流名人が意表をつく指しまわしを見せましたが、それが直後の里見女流1級の失着を誘ったと感じます。96手目に△86歩としたのが痛恨の一着。△64桂と指していれば流れからいっても里見女流1級が逆転勝ちしていた気がします。
そういう雰囲気を持っている事自体が強さの証明であります。
段位は大差ですが、ハッキリ言って力は五分五分に近いと思います。最終局は2/22に行われますが、非常に楽しみです。
中継サイトを見てみると、検討陣と取材陣があまりにも多く驚愕しました。現在の社会的注目度が分かるというものです。今日は井川投手や出雲市長もお見えになったようですね。
しかも対局終了後に里見女流1級は記者会見を行ったとの事。もはや想像を越える注目度なのかもしれません。独立を控える女流棋士会にとって、これだけ注目を集める事は非常に良い事であるとも思います。
王将戦第3局は羽生王将の快勝で2−1とリードしました。
先手の佐藤棋聖の採った作戦は「角交換向かい飛車振り穴」というアマチュアの方が好みそうな戦法。どんな戦法か、というのはMSN毎日インタラクティブ:将棋で
佐藤棋聖が強引に仕掛け、羽生王将が反撃という展開。
確かにかなり強引そうでしたが、正確に咎めるという事は非常に難しい事。羽生王将が指すと、さも当然と咎めてしまうのですが、そこに本当の強さがあるのだと思います。
こちらの次局は、2/7・8に大分県で行われます。
棋士ブログを読んでいると、「TV対局の結果」について少し議論がなされていました。放映日と収録日には差があり、その間に結果が分かってしまうことがあります。これはある程度はやむを得ないながら、真面目に考えるべき事。
神埼七段のブログと片上五段のブログに意見が載せられています。
私としては、「放映日を対局日とする」事が一番の解決方法であると思います。
「対局した日=対局日」というのは常識で慣習でもありますが、その概念を振り払えばこれに勝る解決方法は無いかと思います。
それではまた
ラベル:将棋
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矢内さんファンとしては非常に嬉しい勝ちだったのですが、インタビューなどからもやはり里見さんおそるべしです(笑)
大勢の取材陣を前にしても活き活きと堂々としていますね。女流棋界にとってもこの注目度と盛況ぶりは大変良いことですね。最終局、両者持てる力を出し切って魅せてほしいです。
王将戦も面白い一局ですね。
1日目までは先手佐藤棋聖が調子良さそうと思っていたのですが、2日目羽生王将の指し回しはこの戦法に対して完全に対策が出来ていたのではと思わせる怒濤の穴熊崩しでした。
ボナンザを思わせる角切りから細い攻めがまとわりついて
後手に王手もかからないまま筋に入ってしまいました。
ボナンザのベースは羽生先生の将棋を参考に作られているそうですが(笑)
ボナンザ攻めですか(笑)確かに意味合いは似ている気がしますね。ボナンザが羽生将棋をベースにしているというのは初めて知り、驚きました。
放映日さん>それならば「放映完了日=対局日」でどうでしょうか。
見る側の楽しみを奪ってるぞ。
将棋連盟に伝えてほしい。