その後は王将リーグプレーオフ、佐藤棋聖ー丸山九段戦を観戦。
駆け引きのあった序盤から相掛かりに。
桂取りと歩を突かれ、プロならとりあえず桂を跳ねて(逃げて)というところで佐藤棋聖が大長考。
その桂は跳ねれば絶対に働くので、逃げるという事以上の価値がある手なのです。
観戦している棋士といぶかしがっていると、そこで手を抜いて敵陣に角を打ち込む。桂を王手で取られて桂損なのですがそれ以上にその攻めが厳しく、指されてみるとなるほど、という一手。
このように、プロなら誰もが一目で思わず指しそうになる手をすぐに指さず、そこで腰を落として他の好手を発見するという事は、実際に指すとなると非常に難しく、実力を感じました。
佐藤棋聖が大一番を制し王将戦挑戦決定。年末も異常なまでの対局ラッシュで、そんな中で結果を残し続ける事に凄みを感じます。
今年も後2日。年末はなにかとバタバタしやすいので、体調を崩さぬようお気をつけください。
あ、年賀状も今日出さないとお正月には着きません。これはまだ全部終わらない自分への警鐘でもあります・・・
明日はこの一年を振り返りたい、と思います。これはなかなか書けない自分へのプレッシャーでもあります・・・
それではまた
ラベル:将棋
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中々タイトルの獲得できない永世棋聖ですが、確実に将棋ファンを喜ばせてくれてます。
私は今年の将棋オブザイヤーは佐藤棋聖だったと感じてます。