このリンク、詳細は勝手に将棋トピックスに非常によくまとまっているので、そちらをご参照ください。
私は私なりに感じる事を。あくまで個人的な感想、見解なのでそこのところはご注意ください。
この独立の話は今春に浮上。ここには色々原因があるのですが、結局のところ、女流の上位で「バイタリティーに溢れた人が多い」事が要因といえます。
その時は先延ばしになったのですが、その後着々と準備を進めていたようです。 そして今週に入ってバタバタとこの話を聞き、ついに動くのか、と。
何故女流棋士臨時総会の前に話が出てしまったのか、やや疑問に思うところもありますが、もはや既成事実化しているのでそこまでの影響は無いかもしれません。
12/1以降話は一気に動き出すでしょう。
それにしても女流棋界というのは表に出てる情報が少ないんですね。確かに私も知らない事がいっぱいあります。
そういう事もあり、何故独立しなければならないのか、という事がイマイチ理解を得られていないような気がしてなりません。
私も確信は無いのですが、私なりに考えたその「理由」を挙げてみます。
収入面は、私もよく知らないのですが、不満もあればむしろ満足感もありそうで、独立への強い欲求は生まないと思います。
収入面では恵まれている(一般的な比較で。将棋界や仕事の質という意味ではない。これは後程)であろう女流が独立へ向けて歩いているからである。
結局独立へ向かわせたのは、「女流棋士会」がちゃんとした存在とみなされてないからであろう。
何かを決めるのに決定権が無い、という事は間違い無い。これは女流側からすればたまらない事であろう。
もう一つ、これは書きにくい事だが、将棋界の中は、男女平等とはいえないからであろう。
一つ例を。
支部等で棋士を呼ぶ、いわゆる棋士派遣には決まった値段がある。細かい値段は置いておいて、私のような若手四段だと、女流二段と同程度の金額である。ちなみに女流タイトル保持者だと男性七段と同程度の金額となる。
これはどういう事か。女流二段以上は全部で22人(そのうち二段は7人)。私のような若手は一杯いる。
女流タイトル保持者は現在3名。対して男性の七段は一杯いる。
棋士は結局人気商売である。特にイベント等では。普通に考えて、普及の貢献度も高く人気も高い女流棋士にはしかるべき値段を払うべきである。
しかし女流への支払いというのは目いっぱいに抑えられているのである。
では何故こういう構図なのか。
結局のところ「将棋の強さ」だけで全てを決めているからである。勝負の世界である以上、全否定はしないが、「強さ」で計るべきところではないのに「強さ」で計ってしまう、誤った見方をする事が非常に多い。私の一番嫌いな事でもある。
成績等からみて、女流が男性より若干劣るという事は真実である。しかし、将棋を好きで見てくださる大多数のファンの方にとって、その差は目に見えない物である。だからそんな事にこだわっていてもしょうがないし、その毒の要素で将棋界の発展を妨げている事が多々ある。
しかし男性棋界がその考えを曲げない以上、女流棋士を会員に入れたり待遇面を大幅に改善する事などありえない。むしろ逆の心配をしてしまう。
あくまで私見ではあるが、女流棋士会の最良の道は独立、そして独自運営が一番であると思う。そしてこれは前からずっと思っていた事でもあるので私は今回の事を大変歓迎している。
女流棋士会の判断に誤りはないと思う。後はしっかりとした道順を選び、平坦な道のりで運営開始を祈るばかりである。
私が手伝える事があるかどうかは分からないが精一杯の応援をしたい。女流棋士会の発展は、間違いなく将棋界の発展につながるからである。
これから先、日本将棋連盟と女流棋士会が相互協力し、良い意味で競争し合う事が、将棋界の発展、将棋の普及につながってくる。そういう明るい未来を期待したい。
それではまた
【関連する記事】
末尾の>これから先、・・・・。
同感です。本当に明るい未来に期待したいです。
自分のブログで擁護する某棋士と違って好感がもてました
応援してます。
おっしゃるとおりです。
ぜひ女流棋士会の応援をして、力になってください。
女流棋士会の成功には、遠山先生のような理解ある男性棋士の協力が必須だと思います。
その気概や良し!スポンサーもがっしり付けて大いにやってもらった方がいいと思い、ますます女流棋士の皆さんを応援したい気持でいっぱいです。
危惧する点としては対局は将棋会館ではなくなるのでしょうから、その場所、確保が気になります。
当面は貸しビル、ということでしょうか。
会館を建てるなり、ビル全部借り上げるなりの予算
はどうなのでしょうか。新進気鋭のベンチャー系かどこかIT企業がスポンサーにつけば話は早そうですが(笑)将棋世界では女流棋戦は載せなくなるということはないですよね。すべて独自運営ならば女流棋戦専門誌創刊も視野にあるのでしょうか、ということまで気になります。女流棋士の会館での控え室立ち入り
等も変わってくるのでしょうか。順位戦などやはり勉強したい方もいると思いますし。対立などではなく、
互いの発展の為に快く送り出していただける度量が
連盟にはあるのでしょうか。まさか引き止めるようなことはあるのでしょうか。ということも気になります。今後を見守るしか出来ませんが、将棋界の発展には女流の皆さんの存在が欠かせないのですから、
連盟や棋士の皆さんには気持ちよく独立、運営を支援
していって欲しいと思います。
ちょっと遅すぎたきらいもありますが、独立するからにはそれなりに目に見えない大きなハードルもあるでしょう。
支援されるスポンサーとかは大丈夫でしょうが、女性だけの団体でよく問題に浮かぶのが内紛です。調整役がしっかりしないといざこざの元になります。
一人勝手な女流棋士が出ないように願いたいところです。
奨励会(プロ)の二〜三段よりは、弱いでしょう。
そんな、弱い団体になぜ、お金を払う必要があるのでしょうか?
私は、プロ四段と角落ちで勝てる人だけを、正式に、女流棋士として欲しいと思います。
女流でも強い人であり普及をしている人に、お金を払うように制度化する必要があると思います。
竜王のブログには、書いていませんが、女流棋士
の定義が、すごくあいまいだと思います。
日本将棋連盟でも、女流棋士の定義をきちんとする必要があると思います。
定義には、棋力と普及の点をしっかりとして欲しいと思います。
なんだかんだ言っても将棋をする女性の数が足りないでしょ。プロもファンも。
この今の時期に、なかなかここまでは書けません。
それに、おっしゃっている事が、一々その通りで、真当な事ばかりです。 本質を突いていらっしゃいます。
この発言が今この時期に、実際の棋士の先生から出て来た事は、すごく将棋ファンを安心させると思いますし、当の女流棋士の方にしても、すごく嬉しいエールだと思います。
女流棋士会が今後、無事に順調に発展する事を祈らずにはいられません。
ご意見にはほぼ全面的に賛成ですが、女流棋士が「収入的に恵まれている」というのはどうでしょうか?実情はかなり厳しいものがありますよ。
まわりの女性棋士に聞いてみてください。
たとえ暮らしていけるぐらいの収入があったとしても、男性棋士との比較や将棋普及への貢献度から考えたら非常に安い金額だと思います。
これからどういう路線で女流棋士会が進んでいくのか、気になるところです。いやーでも本当にどうなるんでしょう・・・とにかく、ほとんどの方は良い結果になって欲しいと思っているはずですので、頑張っていただきたいですね。
しかし、今年は本当に良く動きますね。この経験は今後に生きるはずでしょうから、遠山先生も頑張ってください。
独立ですかぁ〜〜〜。
・・・・・ということは、
プロ棋士を目指している女性が
日本将棋連盟の四段の棋士に
なってから、
女流棋士会に入りたいなんて
場面も出てくる??のかなっ(笑)
温かいコメントをたくさんいただき、ちょっと感動しております。
まずは12/1の臨時総会での結論を経て動き出す、という形になっております。まだ不確定な要素も多い現状である事は間違いありません。
今回は一つ一つのコメントにお答えできない事をご理解ください。
改めて、これからの女流棋界、将棋界をよろしくお願い致します。
>将棋界の中は、男女平等とはいえないから
とおっしゃりました。
一瞬どきっとしましたが、
単純に力量だけの差でしたらそれこそ平等じゃないですか。
野球やサッカーなどと違い将棋は男女同等の
立場で戦えるスポーツです。
先天的に確たる差があるとは思えません。
問題なのは、現在の男女棋士の力量が正しく今の報酬基準ともなるランク、段位として反映されていないからではないのですか。
なお、
私が平等という点で気になるのは、男女でたとえば、持ち時間が相対的に女流棋戦の方が少ないこと、女流棋戦は7番勝負が知る限りないことなどです。
かかる、標準的システム面、ルールが変革されるだけでもおっしゃられるような実質的な格差は随分是正されると思います。
私はフェミニストでも何でもありませんが、そもそも男女別々に順位戦をすることに合理性があるんでしょうか。
身体的ハンデがあるならまだしもです。
以上の点から見ると、女流棋士会が別の組織として独立するのは寧ろ女流棋士にとってマイナスかと思われますが如何でしょうか。
なので一言だけでご勘弁を。
なみおさんのおっしゃる事は正しい事であるかもしれません。ただ、そのような方向に将棋界が向いていない以上、実現可能な話ではない事が現実であると思います。
歯切れの悪いコメントですいません。まずは女流棋士臨時総会の結果を待ちたいと思います。
コメントのお答えはこちらにまとめさせていただきます。