1回戦は滝七段戦。早指しらしく、穴熊から無理気味の攻めを押し通しました。
今▲2二飛と打たれた局面。後手△が私です。

金取りですが、無視して△6七金▲8八玉△8五桂と猛攻。
これが穴熊らしい強襲で、堅さを活かして勝ち切りました。
2回戦は宮田(敦)六段戦。
定跡から外れた戦いに。美濃の銀を繰り出す構想がうまくはまり、有利をつかめそうでしたが。
先手▲が私です。

ここでは▲3六銀打が手厚い好手で、好みの一手でした。
しかし30秒の秒読みに追われて▲4七金が悪手。
厚くなってないうえ、△6七銀と隙を突かれると△7六銀成が受けづらく、焦らされる展開に。
ここから小ミスを重ねて挽回不能になり、押し切られました。
というわけで今年は残念な予選敗退でした。
また来年頑張ります。
これで今期の対局は全て紹介しました。
明日振り返りを書く予定です。
それではまた
誰かの本で…囲碁の話ですが、ある大物棋士が自分の父親から、『お前も本因坊みたいなもんなんか取ってないで早くNHK杯を取ってくれ』って言われた笑い話が載ってました。将棋も、一般的な注目度でいえば、竜王戦や名人戦よりも上ですよね。
早指しなので、反射神経という事からか、わりとはっきり若手優位みたいに言われてますが、もう若いとはいえない羽生先生、この前四連覇ですか。優勝者の遍歴をみると、名人や竜王を連覇するのよりさらに難しい感じがします。
そういう意味では一人一時間の将棋を指す特別な思考モードが羽生先生の頭に入ってるんでしょうか。まぁ羽生先生は普通の将棋も大層強いわけですが、NHKは強さが神憑ってますよね。
遠山先生も、来期は必ずや本選出場してさらに勝ち上がられるよう頑張って下さい。