2006年09月28日

屋敷九段戦

 昨日の対局ではなく、月曜の対局です。
 
 振り駒の結果後手番に。相振り模様の出だしから結局私の三間飛車に。
 お互い穴熊に組み合い、相穴熊へ。

 そして迎えた第1図

屋敷戦 18.9.25@

 一見なんでもないような局面ですが、ここで屋敷九段のアンテナが光ったよう。
 ▲45銀△35飛▲36銀△34飛と進み銀の位置を移動。
 そしてそこから▲15歩△同歩▲24歩となったのが第2図

屋敷戦 18.9.25A

 いやはや、痺れました。途中でこの仕掛けに気付くも回避できず。
 ここで40分考えたものの良い案はありませんでした。
 
 △同飛が普通ですが、▲25銀△44飛▲15香△22角▲11香成△同角(△47飛成は▲36銀△49竜▲21成香で悪い)▲46香で悪い。
 ひねって△同角は、▲25銀△44飛に▲24銀なら総交換で意外と大変ですが、▲65歩△47飛成▲24銀△同歩▲11角成で敗勢。

 そこで実戦は△同歩▲15香△22角▲12歩△33桂と更にひねりましたが、そこで▲68角が冷静な一手。
 どうにも挽回不可能な形勢になってしまいました。


 機敏な仕掛けから一気に悪くなり、短手数で早い時間に投了。虚しく、あまり将棋を指した気がしませんでした。
 第1図の△13角が敗着だったのですが、こういうところで軽率な手を指すとプロは見逃してくれませんね。慎重さと序盤センスが欠けていたようです・・・

 昨日のTV対局はかなり緊張しました。放映をお楽しみにしてください!
 

 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 14:41| Comment(5) | TrackBack(0) | 対局結果 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
屋敷九段の銀の使い方は参考になりますね。
その後の端歩を突いてからの▲2四歩!。うーん、なるほど。
こういう風に指しこなせたらなあと思います。
そもそも、敗着になった手△1三角の狙いは何だったのですか?
Posted by K.O at 2006年09月28日 18:02
解説ありがとうございます。
三間飛車ではこの角はよく見掛けます。私はひねり飛車からこの形をよく指していますが。
端歩をつかれて、目標にされやすい気がします。出たらすぐに攻めないと駄目なんでしょうか?

3三桂なら4五銀はなかったでしょうが、難しいですかね。
Posted by いしのひげ at 2006年09月28日 23:28
残念でした。不完全燃焼ですか。
屋敷九段の機敏な動きですね。
相穴熊は形勢が傾くとどうにもならなくなるといいますからね。
プロ間では後手三間はさらに勝ちにくい戦型でしょうし。
高段者としっかり将棋が指したい時は無難に四間に振っておくものですかね(笑)
先日の羽生三冠が王座戦で見せた力戦振り飛車など、
複雑な力将棋も試してみるといいかもしれませんね。
悲惨な結果に終わるのが怖すぎますか(笑)
着実に力をつけていく遠山四段を見守りたいと思います(笑)
Posted by 駒落ち好き at 2006年09月29日 01:16
私も良く指す形なので、この筋には気をつけたいと思います。(^^;
13角で33桂馬だと、65歩で動きにくいんでしょうかね?まぁ44銀と上がる手もあるから大丈夫に見えますが。あんまり形を決めたくない局面なんでしょうかねぇ。
Posted by じゃがりんぽ at 2006年09月29日 18:31
k.oさん>色々と含みが多いと思ったのですが、大失敗でした。

いしのひげさん>攻めてきたところを目標にしたかったのですがね。△33桂ならば無難でした。

駒落ち好きさん>相穴熊は形勢が傾くとどうしようもありませんね。三間は望んだというよりは流れでなった感じでした。
力戦振り飛車は好きですし、別に悲惨な結果になっても良い(?)ですよ。これからも色々と新しい事にチャレンジしていきます。

じゃがりんぽさん>そうですね。保留した方が色々と手広いかと考えて指したわけでした。これは気をつけなくてはいけない筋ですね(汗)
Posted by よんだん at 2006年10月01日 14:20
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