こうしてお話させていただくのは何回目かは分からないが、いつどんな話をしても新鮮で面白い。
羽生王座は、その頭の回転の速さから、会話が難解な事も度々。ちゃんと考えながら話さないと絶対についていけないので、こちらも自然と真剣な姿勢になる。
真剣に話していてもついていけない事もあり、そういう時は素直な私(?)は素直に聞く。すると必ず分からない人に分かるような、分かりやすい解説をしていただける。
こういう会話が出来る方は、私は26年間生きてきて、数えるほどしか知りません。
こういう事を考えると、やはり羽生王座は将棋界の枠をはみ出している、と思うのです。
その羽生王座との共通の知り合い(かなりおこがましいですが、他に表現方法が分かりませんでした)である、「梅田望夫」さんの 話題にも随分なりました。
この方は、「ウェブ進化論」の作者、というのが今一番分かりやすい表現でしょうか。実際の肩書きは色々あって、どれを言うべきなのか分かりません(苦笑)
リンクにもつけたブログの話になり、そこに1時間ほどの動画が貼ってあったので、その話をすると、羽生王座も観た、との事。で、その事について随分とお話が出来ました。
その動画の中で梅田さんが「本を出してからネット上で1万人位のレビューを読んだ」というお話をされていました。一般の人達の生の反応を知るためにはそれが一番だ、という事でされているそうです。
という話がありましたね、と羽生王座にすると
「長年本の編集をしていた人はそれを聞いて実践してみて、『仕事をしていて初めて本当の意味に近い読者の声が聞けた』って言っていたらしいよ」という話が返ってきました。
ふーん、と思うだけでなく、それを発展する話を持っている、こんなところにも羽生王座の凄さがあると思います。
そしてこの「ネット上のレビューを読む」という行為は今の時代にピッタリの「反応探索」なのだと思います。
ブログが乱立し、mixiを代表するsnsサービスで表現をする人数が莫大に増え、そしてその中で「検索」が容易に出来るわけですから、いくらでも「反応探索」をする事が出来るわけです。
ただそれをするかしないか、そこからが本当に実力を分けるところなのでしょう。私もそのへんはまだまだ甘すぎるし、ネットを全く使いこなせていません。。
やはり高い意識をしっかり持っていないと、こういった事にまで頭が回りません。反省しないといけませんね。
まだまだ書きたい事はあるのですが、あまりにも長くなってしまうので、続きはまた明日。ネットの話、そして「梅田」さんの話を書きたいと思います。
昨日の白瀧あゆみ杯は上田女流の大逆転勝ちでした。加藤桃子さんにとっては非常に残念な結果でしたが、その実力は完全に証明されましたね。
詳細は 中継ページ で
こちらはスポンサーである 白瀧呉服店 のページです。
それではまた
【関連する記事】
上記記事の中段にあります表現
> 本を出してからネット上で1万人位のレビューを読んだ
ですが、これは(保証は出来ませんが)本当でしょう、多分。
余り実例としては多くないのですが、現代の日本社会の中で、お金と時間に恵まれているだけでなく、ネットの威力を知悉した上で、広範且つ詳細な検索に励む人々がいます。かなり細かいマイナーな領域まで巡回検索するだけでなく、せっせと情報の提供を自身のHPにて呼びかけている人々(例:某国立大学の教授(政治学専攻))も居ます。
ですから、梅田氏の「1万人」とは、決して誇張でもなければ、稀有な数字とも思えません。
要は、目的意識を明確にし目標を確定した上で、努力を惜しまない姿勢が肝心なのではないか----と推測しております。お元気で。Yozakura
ネットの威力を把握したうえで、そしてそれを使いこなすのが、これからの時代には必要な事である、という思いを強く持っております。
『目的意識を明確にし目標を確定した上で、努力を惜しまない姿勢が肝心』という言葉は、私も同じ思いを持っております。その姿勢はどんな事にもあてはまりますね。
その中からいくつか。(私のメモなので若干わかりにくいかと思いますが、ご了承を。)
@終盤の混乱にはどうするか?→お茶を飲んで一服。時間がないときは気合?w
Aプロ棋士としての成長→わからないが、長所を伸ばすこと。
B現状維持はリスクが高いので少しずつ変えていくのが良い。
Cはっきりしない場面→はっきりして開放されたい思うのは思考の幅が狭くなる。はっきりしなくても良いと思えば、幅とゆとりが生まれリラックスできる。
だそうです。
うーん、もしかしたら他の本とかぶってるかもしれませんね。
Bの現状維持はリスクが高い、という事は羽生三冠自体よくおっしゃていますが、これは意外と簡単なようで難しい事だと思います。
Cの話は初めて聞きました。「はっきりして開放されたい思うのは思考の幅が狭くなる」というのはまさに至言ですね。私も頭に入れておきます。