戦型は後手の私のゴキゲン中飛車に、先手の大野六段は佐藤流▲96歩(▲22角成とすぐに角交換をして、そこで▲96歩と端歩を突く最近流行りの作戦)。奇しくも昨日と一緒でした。
大野六段が位取りを趣向。それに私が反発して動きを見せたところが昼食休憩。そして再開直後が第1図。
今▲77角に△44歩と突いたところ。この手が本局最も悔やまれる手。20分考えているのにふらふら、っと指してしまいました。▲56歩△64銀▲44角と進んで1歩損。もちろん読み筋でこれで何とかなると思っていたのですが、大甘でした。反省。
そして進んで第2図。だいぶ苦しい展開が続いています。
端で折衝があって香交換に。私の玉は露出してしまい、かなり怖い。対して先手玉は安泰。2筋は突破できそうですが、この▲37桂が非常に味の良い、本筋の一手。
これに対し予定では△22飛とするつもりだったのですが、▲67金△27歩成▲98飛△82玉▲45桂と進むと良いように捌かれてしまいます。
そこで△24飛と予定変更。本来ここに逃げると▲25歩と簡単に追われてしまうのであり得ないのですが、苦しいとみて非常手段にでました。
この△24飛の利点は、▲67金△27歩成▲98飛の時に△94香と打てる事。以下▲95歩△同香▲同飛△94歩▲98飛△37と、となれば成功。もし△22飛としていると、△94香に▲同飛と取られ、△同玉では▲95香以下詰まされてしまいます。
ただそうはいっても▲25歩を利かされては苦しい。以下△34飛▲45銀△14飛と進む。△34飛も▲45銀とさせて▲45桂を消しています。そしてここで先手は待望の▲67金。
ところがこれが敗着。今までずっと味の良い手だったのに、この局面では敗着になるのだから将棋は本当に難しい。
これに対し、△27歩成▲同飛△38角▲28飛△47角成と進み、この桂取り
が非常に受けづらい。以下▲98飛には△82玉とし、以下▲54歩にかまわず△91香が歩切れをついた好手段。
ここで▲53歩成や▲同飛成ではいずれも後手が良いので先手は▲68飛としましたが、はっきり優勢となり、以下は一気に押し切る事が出来ました。
それにしても第1図の△44歩はひどかった。20分も考えて悪手を指すのだからいけません。
とはいえ第2図の辛抱が実って勝てたのは収穫。今月は順位戦を残すのみ。そこに照準をしぼって、良い将棋が指せるよう調子を整えていきます。
それではまた
先手の敗着となった▲6七金に変わる手としたらなんでしょう? 単純に▲2六飛と歩を補充するくらいですか。あるいは9筋に香車を打つのかな。
この後の棋戦も勝って下さい。
1図の先手の角を結局遊ばせてしまうところがすごいですね。
24飛車から相当細かい動きですねぇ。やっぱりプロの棋譜は解説がないとわかりません。(^^
▲26飛はかなり有力だったようです。ただ、そこまで先手の飛を98に行く変化が多いので、指し辛い一手なのかもしれません。
いしのひげさん>中飛車が好きなのに振飛車党じゃないんですか。確かに中飛車は居飛車と振飛車の中間の位置に振りますが(笑)
こさん>じゃがりんぽさんのおっしゃるように、現在ではなかなかそれは難しい問題です。なにはともあれ、今はこれでご勘弁を。
じゃがりんぽさん>著作権の問題はなかなか難しいですね。
確かに難しいですが、それをなるべく分かりやすく解説できれば、と思っています。
この局面は動かないで後手にに動いてもらった方が楽なような気がするんですが(^^;
でも、やっぱり26飛車とかで治めに行くのが筋と言うものですかね。
先手はかなり手が広く、有力手が多かったのが却って裏目に出てしまったのかもしれません。