相手は、最近公式戦で負かされた相手。私が先手です。
二転三転の大激戦の終盤戦。私が勝勢になったのですが、相手の執念とこちらの疑問手で形勢が急接近。そして迎えた図。
あまりにも込み入った図なので、まずは確認してみてください。
後手玉はまわりを取り囲んでいますが、持駒に桂が無いのと後手の竜の利きが強いので詰みません。一方、先手玉は△25桂の詰めろ。
ここまで延々30秒将棋。ここで私にはとある筋が見えました。それは飛を2筋に打つ手。これがいかにも詰めろ逃れの詰めろになりそう。
じゃあ果たして▲28飛が良いのか▲27飛が良いのか。
混乱しました。こういう時は必ず正解が隠れている。
迷いに迷い、私が29秒で指したのは▲28飛。
▲27飛だと、△25桂打▲26玉△38竜、という手がある、と咄嗟に思ったのだ。
ところがこれが大悪手。
ここでまた図。
さてここで後手に素晴らしい手段があります。それを考えていただきたいです。
もし余裕があれば、▲27飛の後の変化も考えてみてください。
30秒で全部読み切れれば、私より強いです(笑)
それではまた
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27飛の場合は、やっぱり26銀ですか?以下、同王、25金、17王、19龍で金合いすると16金で詰みなので香か銀合い。そこまでは読めましたが後は難しくてよくわかりません。
元に返って、第1図の詰めろから逃れる先手の手は、▲2八香か▲2七香がいいのでは?
▲2七飛△2五桂打▲2六玉△3八龍の後は、▲3一歩成や▲3三成銀等で後手玉に詰めろを掛ける手がありますね。
でも、これだけいろいろ考えるのには大分時間を使います。
遠山四段より遙かに弱い私は(笑)盤駒を並べて40分ほど検討してみました(笑)
▲2八飛車以下、△2六銀から詰みですか。
△2六銀 ▲同 角 △2五桂打 ▲2七玉 △3七金
▲同 金 △同歩成 ▲同 角 △同桂成 ▲同 玉 △4六金
▲2七玉 △2八飛成 ▲同 玉 △3七角 ▲3九玉 △3八歩
▲4九玉 △4八飛 ▲5九玉 △7八飛成
▲同 玉なら △2八飛成 ▲同 金 △2五飛
▲1七玉 △2八飛成 ▲同 玉 △3七金 ▲1八玉 △2七金打以下
▲2七飛車なら恐ろしくきわどく残しているようですね。
△25桂打▲26玉△38竜なら、3三角成りで勝ちではないでしょうか?
▲3三角成 △2七龍 ▲3五玉 △5三角
▲4四歩 △4六銀 ▲3四玉
▲2七飛車にも△2六銀で▲同角なら一手詰みですが(笑)
△2六銀▲同 玉 △2七龍▲同 玉 △3七金
▲1七玉 △3八金▲3三角成 で際どく一手勝ちですか?(笑)
とんでもない読み抜けならぬ検討抜け(笑)があるかもしれませんがどうでしょうか。
全ての変化を30秒なんてタイトル取れそうですね(笑)2八か2七かは指運や大局観でしょうか。
私の第一感は2七飛車でした(笑)
形なら玉が上下に抜けている方が安全そうな気がしたもので。笑 2八だと底を塞いでいるような形で飛車や香以外なら相手に持ち駒があって上から攻められて角の利きがない場合詰めの形でもありますよね。
がっちり抑えて手番を握って勝てる時なら当てて塞いだ方がいいのでしょうが、危なそうな時は形として含みのある方を選んだ方がいいような気もします。
塞がなくても下に逃げられないし、どっちでも
同じようですが必ずしもそうはならない所が面白い
悩ましい所でもありますね。
以上、素人将棋の大局観を披露させて頂きました笑
その他の駒配置では、後手側から直ぐに詰めろを掛ける手はなく、逆に1手スキくらいなら先手の勝ちだと思います。
ひえー!詰みましたよ!(笑)
△25桂打▲26玉△38竜に
▲1二銀成 △同玉▲1三香△同桂
▲2三金△同歩▲同銀成△同玉
▲3三角成△1二玉▲2四桂△2一玉
▲3一歩成以下 ですね
うまく出来ているものですね。
これぞ実戦詰将棋(笑)
谷川九段曰く、詰みがあるなら詰ましに行くべきだそうですが、やはり本筋は詰まして勝つことですね。
そういえば、詰みより必死、はアマの方でした(笑)
皆さんお強いですね。読みは全部読ませていただきましたが、本筋からそれた読みは全くありませんでした。
後は解答編でお楽しみください。
これからもちょこちょこと次の一手をやっていきます。棋士仲間(切られ役含め)にもまずまず好評ですし。