2006年06月29日

対長岡四段戦

 長岡四段は大変研究熱心な振り飛車党。近代将棋誌に連載をしているので、ご覧になったことのある方も多いかもしれません。

 私の先手。相振りかと思っていたら居飛車を指され、意表をつかれました。
 お互い藤井システム党なので、当然長岡四段は研究をぶつける気満々。開始からのノータイムでその気迫を感じます。
 逃げるのは嫌いだし、逃げる理由も無いので全局の村山四段戦に続き、藤井システムの基本形から激しい戦いへ。

 
長岡戦 18.6.28@


 前回とまるで一緒・・・ この間はこれでぼろぼろだったので、今回こそは、の意気込みで向かいました。
 それにしても2局続けて全く同じ形、ってなかなか無いです。

 前回の敗戦を教訓にこちらから手を変える。その手自体は悪くなかったが、そのすぐ後に疑問手を指し、苦しい展開。

 しかし相手も受け損なったよう。

長岡戦 18.6.28A

 今、△22にいた歩を突いて逃げ道を空けたところ。
 金があれば一手詰みですが、残念ながら入手出来ませんし、後手の守備陣が手厚く攻めが難しい。

 しかしここで良い攻めを発見。
 ▲25歩△34金▲15香(!)△同香▲35歩 が好手順。
 ▲25歩に△同桂は▲43銀不成で、△同金は▲15香〜▲34歩。そこで△34金と逃げますが、香を捨てて▲35歩と打つのが唯一の攻め筋。
 どうやら攻めがつながった様子。

 これでややこちらに流れが傾きますが、お互いに時間が無くなり闇試合に。
 私はこれがプロになって初めての1分将棋でした。決して早指しなわけでもないのですが・・・

 問題だったのがどうやら次の図。

長岡戦 18.6.28B

 今▲45香と金を取り、△同香と取り返した場面。
 ここで、▲66桂△43銀引▲74桂△52飛▲62桂成と進めた。
 最後の▲62桂成を△同飛と取ると▲55角が味が良いので△54飛と逃げる一手。すると、歩切れを解消しつつ左側に成桂を作って挟撃体勢に。
 我ながら上手い順・・・かと思ったのですが、これが敵の飛を使わせてしまった悪手順。
 
 △54飛に▲63成桂とした時に△11歩と受けたのが良い辛抱。
 その局面。

長岡戦 18.6.28D

 ここでどう指して良いか分からなくなってしまいました。駒の損得だけならほぼ角得。歩切れも解消。手番も握り、悪い理屈は無いのですが、どう指して良いか分からなくなりました。
 実戦は▲46歩△同香▲47歩と進めましたが、△87歩から攻め立てられ、難しいところもあったものの押し切られてしまいました。


 全く同じ形での連敗。「往復ビンタ」を食らってしまいました・・・

 今月は全敗。さすがにへこみ気味ですが、ちゃんと原因を究明して、また来月から新しいスタートを切りたいと思います。
 
 負けた原因の一つに、第4図からの手順を好手順だと思っていた事があると思います。これは調子の悪い時の典型的パターン。
 いわゆる「指が悪い方に行く」という感じ。
 調子の良い時は「指が良い方に行く」のである。

 じゃあどうするか、というと、特効薬は無いので地道にやっていくしかありません。

 今週は少し休みたいと思います(ブログを、ではく体を)。土曜日にお会いする方はあまりいじめないでください(笑)

 
 それではまた
 
posted by 遠山雄亮 at 16:57| Comment(6) | TrackBack(0) | 対局結果 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
第3図でも第4図でも35金で制空権を取りに行くのは変なんでしょうか?まぁ87歩のほうが厳しいかもなんですが・・・(^^;やっぱりこういう手が第一勘だと藤井システムみたいな激しい戦法は無理でしょうね。
第1図以下の攻め手順も知りたいですが・・・(^^;早く連盟に棋譜のコーナーが出来ないですかねぇ。
Posted by じゃがりんぽ at 2006年06月29日 17:19
なかなか勝負というのは難しいですね。自分がいいと判断していても、相手の出方によっては悪い方向に走っていたりするものです。

第2図からの指し手で、▲1五香は気付きにくいですね。
▲3三銀成△同角となって、次に△7七角成とされ、攻め筋を消されてしまうのがヘボ将棋ですかね。

第3図から指された▲6六桂からの筋も参考になりますね。
只、その後▲6三成桂の前に▲1二金か▲4二金と入れる手はなかったでしょうか?

第4図からの流れで△8七歩は痛いですね。(▲同飛なら△9五桂)
先手がまだ優勢だとは思えますが、歩がないのが寂しいです。

遠山四段、ここは少し気持ちの整理が付くまで休みましょう。
Posted by K.O at 2006年06月29日 20:56
62桂成りの前に34歩を聞かせておけば飛車が転換できなくなりますけど、どうなんでしょうかねぇ。同金なら53金から迫って意外と受けにくいように思えますが、同銀の時がわかりませんね。。
あ、http://chama258.seesaa.net/article/19873776.html#commentの忍者福島さんに対するレスが忘れているかと思います〜。いつも丁寧にレスをつけられるのは大変かと思いますが、ファンにとっては棋士と直接交流できるのでうれしいです。(^^本当に遠山先生はファンに対する愛情が感じられます。
応援していますので、頑張ってください!
Posted by じゃがりんぽ at 2006年06月30日 09:10
じゃがりんぽさん>▲35金だとちょっと手緩い感じがします。ただそれもあったかもしれません。打つなら第3図でですかね。
また、▲34歩は私も考えたのですが、やはり△同銀で再び歩切れになってしまうので・・・
いつも温かいコメントいただきありがとうございます。また、ご指摘もありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

k.oさん>▲33銀成だと切れちゃいますね。
第3図で▲12金は私も考え、打つべきだったか、という気もします。ただ以下△31玉▲63成桂に△61香が好手で容易ではないようです。貴重な戦力を手放すのは良し悪しですね。
まぁまた1から頑張ります。
Posted by よんだん at 2006年06月30日 14:58
往復ビンタですか。言い得て妙ですね。(笑)
しかし逃げずに立ち向かっていく姿勢は格好いいですよ。
私の棋力では手の善し悪しはさっぱりですが、
第3図で5六歩と角筋を活かすのはどうなのでしょうか?玉頭だけに怖すぎますか・・・
5三金と張り付くのもありそうな・・・
4図でもやはり5三金と張り付きたくなってしまいます(笑)飛車が逃げれば5五角・・・
アマチュアはこんなような手を指しているということでご勘弁ください(笑)
Posted by 駒落ち好き at 2006年06月30日 21:03
駒落ち好きさん>第3図で▲53金は私も考えましたが、△51香が嫌でした。第4図での▲53金は△14飛が幸便です。いやー、なかなか上手くいかないのですよ。。
逃げずに立ち向かうのは信条なので、これからもその姿勢で頑張ります。
Posted by よんだん at 2006年07月02日 14:09
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