予選のトーナメント表はこちら
珍しく振り駒運のある1日で3局全て先手番。図面の先手▲が全て私です。
1回戦は伊藤(果)七段と初対戦。
開始前、コラムを娘さんの伊藤女流にお願いしているので、そのことからモバイルのことで談笑。
将棋はこちらの石田流から持久戦となり、相穴熊へ。
終盤、端めがけて猛攻を受けました。

この成香の処置ですが、銀で取るのが手筋。もし△同香成とくれば▲同香が王手になり、攻めが一段落します。
覚えておきたい相穴熊の手筋。この後端を逆襲して制勝しました。
準決勝は西尾五段とこちらも初対戦。
三段リーグ以来なので10年ぶりくらいの公式戦でした。
なんと1回戦と全く同じ格好。石田流から相穴熊へ
しかし今度は作戦負けから苦しい展開に。
ただ相手にもミスが出て、第2図は有利で迎えています。△3一金と受けてきたところ。

ここで▲同竜△同銀▲4一金と一気に攻めたのが攻判断だったようです。
時間の短い将棋で迷う暇もなかったのが幸いしました。
金3枚銀1枚の計4枚で攻めているので切れないようです。
以下攻め切って決勝へ。
決勝は飯塚七段とこちらも初対戦。
いつもお世話になっている先輩棋士。ですが将棋を指すのは初めてだったかもしれません。
ここまでのゲンを担いで三度穴熊へ。飯塚七段は棒銀で対抗してきました。
二転三転する激戦。盤上がスッキリした第3図

ここで大切なのはなにより手番。
豊富な持ち駒を活かして▲2五銀と捨て駒をしました。
これでどう逃げても詰んでいるようです。
実戦もなんとか詰ましきりました。
振り返ると苦しい戦いばかりで、負けの局面も多くありました。
本当に幸運な予選通過。この幸運を次につなげられるよう、まだ未勝利の本戦でも頑張ります。
それではまた