先手が早々に動いてきて、そのタイミングに合わせて一気の捌き合いに。玉形はこちらの方が堅いので、あとはいかに手を作るか、というのが第1図。後手△が私です。3七の地点で飛交換が行われ、現在は角取りへの対処を迫られたところ。

角を逃げる前に一度△6六歩と金取りに打ったのが「おまじない」とも呼ばれる打診。
▲同銀は角取りが外れますし、取っても逃げても味の悪いもの。かといって▲6四銀では△6七歩成から一気に攻めて陣形差が活きそうです。
実戦は△6六歩に▲7七金△7三角▲6四歩と進み、更に△3八飛▲6五香△6七銀となって、△6六歩の効果で攻めこむことが出来ました。
以下玉の堅さを活かしてゆっくり攻め、相手陣を攻略して制勝。
竜王戦は久しぶりに本戦1回戦を突破。5組に上がってからパッとしないので大きいことは言えませんが、一局一局大切に、頑張ります。
火曜の対局に続き、本局も穴熊に助けられました。
どちらも重要な対局でしたがこの1週間が最高の結果になり、なによりです。
それではまた
今期竜王戦は表街道を突っ走ってほしいですね!