2006年05月12日

火曜日の話

 説明会がありました。
 理事会からの。
 そう、名人戦問題について、です。

 内情は話せませんが、棋士もかなりの数参加しており、しっかりとした議論が交わされていました。
 そして、一昨日は対局だったのであまり詳しく知らなかったのですが、昨日ネット等で調べ、共催の話をちゃんと知りました。

 もう既に、一つの案として新聞社さんに出された物なので、個人的な感想は述べません。
 私としては、ただただ良い方向に行くよう祈るのみです。

 これまで色々な方達とお話をし、色々な事を考えてきた。
 棋士になって1年もたたずにこの騒動が起き、最初は正直言って目眩がしたが、自分なりに懸命にやってきた。
 そうする事で、この問題を通して見えてきた事もかなりあり、その事については良かったと思っている。 この問題について話をしたりして、新たな良い関係が築けた事もあった。

 この問題についてはある程度の考えがまとまりつつありますが、まとまると分からなくなる事もあり、それがまた難しいところ。

 後は情勢を見つつ、これから将来、将棋界がそして自分自身がどう行くべきかを、しばらくは対局も無いし、ゆっくり考えていきたい。
 そしてある程度納得のいく形を自分の中に作って、5/26の棋士総会にのぞもうと思う。


 今日は名人戦第3局の二日目。解説会やネット中継等で是非御覧になってください!
 ファンの方々には将棋界のごたごたではなく、将棋盤上での素晴らしい戦いを堪能していただきたい、と強く思います。
 なのでしばらくは名人戦問題についての話はしないつもりです。

 来週は楽しみな事がいっぱいあるので、そこまでは全力で。土曜は将棋会館の道場で指導対局やってます!


 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 12:56| Comment(10) | TrackBack(0) | 長考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめて書き込みにきました。「名人戦問題」ここでは触れないというのはそれはそれで賢明な態度だと思います。私は、理事会の新しい一手を見るたびに驚きと憤りの連続だ。そうして「共同主催」なるよくもよくもこんな手を、思いつくだけでも思いつくもんだ、と、憤激、脱力、を通り越して感心しさえする。若い棋士はブログ欄でこんな非常識なこと話題にもしないで将棋に邁進する、それがよいかもしれんと思いますね…。
Posted by オベロン at 2006年05月12日 13:41
何かの間違いとしか思えない理不尽な通知に対して毎日さんは大いに怒った。それもまあ当然なのですけど、自分からファイティングポーズをとる (紙面を用いた全面反撃) というのはあまり誉められたものでなく、(決して意図したことではないでしょうけれども、結果的に) 事態の泥沼化に手を貸した感もありますね。
いにしえの兵法書が教えるとおり、相手に退却の機会も与えず一方的勝利を目指すのは芳しくありません。無理をとがめてやんわりお引取り願うような賢い勝ち筋が毎日さんには幾らもあったろうに、と惜しまれます。無論、今さら詮無いことではあるのですが。

こうこじれてしまうと誰が敵やら味方やらわからなくなってくるでしょう。
年長の一ファンとして言えるのは、「頭から湯気を立てて怒っている人とか本来の冷静さを失って動き回っている人の近くに自ら出向いていって付和雷同する」ような愚を犯さず、「笑い合えるような仲間と意見を出し合い、楽しみながらお互いの考えを静かに深める」姿勢が望ましい、ということです。
遠山さんのブログを読みますと、良いフォームがちゃんとできているようで、頼もしく感じます。

恩ある先輩方と立場をたがえる場面もあるいは生じるかもしれません。苦しいところでしょうが、一つの違いで幻滅したり全否定したりなさいませんように。他者を立腹させる鋭い言葉を見つけても使わぬが吉。互いの冷静さを保つ努力を続けてほしいと願っています。
Posted by K.Ogihara at 2006年05月12日 19:55
いいえ、毎日新聞が全面的に「ファイティングポーズ」をとっているようには、少なくとも私には見えません。3月28日の一方的な「通知書」、それも「弊社団」とあるべきところを、紙幣の「幣社団」と誤字まであるお粗末な通知、これをまず撤回してください、そうしたらすべて水に流します、というのは見事なオトナの態度だと思います。「平成19年度・第66期以降の契約に関しては、解消させていただきたく、ご通知申し上げます」この文面のどこが、自動延長はしない、などどいう意に取れようか。詭弁にさえなっていない。毎日新聞社がこれに対して怒り狂うこともなく、まず、この「通知書」を撤回してください、話はそれからです、という態度を一貫させているのは、見上げたものです。私は、尊敬します。
Posted by オベロン at 2006年05月12日 21:55
オベロンさんの意見にまったく同意します。
「日本の古本屋」のサイトで村松喬著『将棋戦国史』を検索したらありましたよ。
30年前将棋名人戦の主催が朝日から毎日に移行したときも毎日は連盟にも朝日にも手順を踏んで契約しました。
毎日OBの村松氏によれば、毎日新聞は「どこか抜けたお人好しのところがあり」と『将棋戦国史』(24ページ)の中で書いてあります。「通知書撤回で水に流す」と表明しているのはまさにそれにあてはまりますね。
こすっからい朝日とは違います。
とにかく過去の歴史をしっかり学んで未来に向かって正々堂々と歩んで欲しいと思います。
Posted by 将棋戦国氏 at 2006年05月13日 11:23
皆様、貴重なご意見ありがとうございます。今回の件で過去の歴史についても随分と学ぶこともありました。
「恩ある先輩方と立場をたがえる場面もあるいは生じるかもしれません(k.oさん)」そうですね、そういう事もありますが、私はとにかく冷静に向きあって行きたいと思います。
今は棋士一人一人がしっかり考えて行動するしかない、と思っております。
Posted by よんだん at 2006年05月14日 11:14
上のよんだんのレスにある<k.o>はいつもの私ではないですよ。<K.Ogihara>さんです。あしからず。
Posted by K.O at 2006年05月14日 12:48
k.oさん>失礼いたしました。。
Posted by よんだん at 2006年05月14日 13:38
 ハンドルネームのつけ方は難しいですね。ちなみに私は本名の最初4文字です。別に怖いことはありませんよ。
 さて、本日の毎日新聞にまた名人戦特集の記事があり、各界の著名人のコメントがありました。将棋の記事が増えるのはうれしいのですが、このネタはしつこすぎるのでは。白紙撤回の要請はまともな会社なら当然そうする一手と思いますが、一方で紙面はかなりアツイ。もっとスマートな勝ち方はなかったのか、というK.Ogihara さんの指摘はもっともです。おそらく毎日側はかなり形勢不利と見ているのではないかと思いますが、自分で自分を追い込んでいるようにも見えて、ちょっと心配になります。
 それはそうと、谷川挑戦者の対局写真の脇で大橋巨泉氏が名人戦の権威を語るというのも因縁ですね。記事の表題のつけ方といい、担当者がねらったんだろうな。
Posted by くろだま at 2006年05月14日 15:43
くろだまさん>怖いお名前だと思っていました(苦笑)
くろだまさんのご意見も、またもちろん皆さんのご意見も参考にさせていただいています。貴重なご意見、本当にありがとうございます。
Posted by よんだん at 2006年05月15日 01:15
5月14日(日)の毎日新聞の特集を私も読みました。毎日新聞もかなりアツくなってはいますね。でも、自分のところの、宝物みたいに思ってるものを、故なく取り上げられそうになったら、そりゃ熱くもなるだろうと思いますよ。大橋巨泉さんの文章は、過去の将棋界への関わり方からして、いかにもこの人らしいですね。ほんとは週刊現代のコラム「内憂外患」に書きたかったことでしょうが、急遽連載中止になったんで、こちらに書いたんでしょうね。コメントを寄せられている方の中では、やはり団鬼六さんの言われていることが出色だと思いました。「タイトル料が高額すぎる」「新聞社におんぶにだっこの体質を問い直す時期」など、実に示唆に富んでいる。団さんは別のところで、今回のことは「言語道断」、としながらも、どんなに非難を浴びようとも、信義に悖ると言われようとも、お金が大事というのならその信念に殉ぜよ、それも一見識だ、と述べていられて、懐の深い方だと思います。私は、将棋界のそんな姿をみるのは嫌ですけれどね。
Posted by オベロン at 2006年05月15日 13:30
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/17707785

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。