相手の石田九段はもちろん将棋界での格は上なので、この部屋で対局。
そして隣で加藤九段ー近藤五段戦。
加藤九段と石田九段が並ぶ格好で対局。
これが想像以上に・・・
お二人の事が分かるファンの方は、想像してみてください。
個性的でございます。見ていて楽しくなっちゃいます。
そしてこの並んだ二局。私も隣の近藤五段にならって「ゴキゲン中飛車」に。
そうしたら、ナント両局とも同じ戦況に。
この局面まで隣の将棋と一緒の進行。なんか妙な気持ちになって、何となくお互いにちらちらとお互いの将棋を観て、牽制しあう感じに。
そしてこの局面は、先日の名人戦第2局(今日から第3局目です)と同じなのです。詳しくはこちら
そしてここから前例と離れていきます。
ちなみにこの(第1図)で私は△62玉と上がりました。一見すると△54銀と打つのが桂の両成りを防ぐ「桂頭の銀」で良さそうですが、そうすると先手に絶妙手があって後手がしびれてしまいます。
定跡化されている一手ですが、さてその手は何でしょう?
研究偏重が良くない等、研究に対する批判が出る事があります。
しかし私はこの論調に疑問を感じる。
確かに研究だけで決着がつくような勝負は面白くないとは思う。
けれどそれは研究で負けた方に責任があるのであって、研究はプロである以上、当然やるべき事なのである。
大体において、研究通りに進んでそのまま勝つ、という事は無いのだ。
それくらい将棋は奥深いものなのだ。
しかし、研究通りに進まなくても研究には意味がある。
これは定跡を覚える事にも通じるのだが、研究したり定跡を覚えたりすると、その戦型の「コツ」が分かったりするのである。
その一端がこの将棋にも表れる。
この△28歩、打つのに非常に迷った。打つと歩切れになるし、効果のほどもわかりにくい。
色々読んでみて決断したのだが、結局この手が最後に効いて詰ます事が出来た。
こう書くと結果論のようだが、実はこれが「コツ」なのである。
色々研究すると「おそらく打っておくと良い事がありそうだ」という勘が養える。
そのわずかな「コツ」が非常に大切なのである。
というわけで(第2図)の△28歩が効いて、最後は長手数の詰みに討ち取って勝つ事が出来ました。
この将棋は夏頃の産経新聞に観戦記が出るので、全棋譜と詳しい解説は是非そちらでお読みください。
それではまた
この調子で勝ち続けてください。
この間の日曜日のNHK杯の放送、長野県とゆかりのある勝又五段が出場するとあって録画をしておいたものをようやく夕べ観戦することができました。対局よりも石田九段の解説のほうがおもしろくて印象に残っていたところに、加藤九段と石田九段が並んで対局の図・・・。
もともと加藤ファンに加えてにわか石田ファンになった私は嬉しくなってしまいました!
遠山四段が石田九段をうならせた図、是非ライブで見たかったです!
本当におめでとうございます!
参照図の△5四銀には▲3三角でしょうね。△6二玉には▲6三桂成、△4二銀や△4二飛には▲6三桂不成でいすれも次の▲8八角成で勝負有り。
第2図で△2八歩打ちには▲同龍と払いたいのですが、何か奇策があるのですか?
期待してます。
一度で良いから、加藤先生の対局中の
映像を生中継で見てみたいです。(笑)
「あと何分?」を生で聞きたいっ!!(爆)
隣と同じ将棋では,いやでも気になってしまいますね。
近藤五段が急戦を受けるのは,意外と珍しいのでは?
研究は大切ですよね。
研究によって将棋が進化し、奥深いものへとなっていくように思います。
28歩に同竜だと、77馬と引くのでしょうか?以下、68金上がり、76馬。こうすれば、5筋からの攻めが可能+歩切れを解消+馬が活用できて、28歩に同竜と取った手がものすごく効かされになりそうです。プロの目で見れば、終わってる将棋でしょうか?
しかし太平先生と同じく、どういう手順で2図になるのかまったくわかりませんね・・・まぁ、それは観戦記のお楽しみと言う事で。(^^
テツ母さん>見せたい!けどさすがにちょっと無理かな。
石田九段はTVそのままの感じでした。加藤九段と石田九段が並ぶと迫力あります!
K.Oさん>▲33角以下の手順、お見事です。
第2図で▲同竜は先手の攻めがはっきり遅くなるので凄い「利かし」となります。
ぶらんかさん>そうですね。私も生でちゃんと観てみたいです!
990さん>「研究によって将棋が進化し、奥深いものへとなっていく」良い言葉ですね。これから引用させていただくかもしれません(笑)
ごるちぇさん>やるじゃん!
じゃがりんぽさん>△77馬、なかなか良い手ですね!私も考えていました。後は観戦記でお楽しみください!