2006年04月30日

「棋士」というもの

 最近感じる事がある。

 棋士は個人事業主なので、基本的にはバラバラである。
 そしてその人達が「将棋連盟」に集まっている。

 普通の組織は、皆「会社」に属している。
 棋士は集まっている。
 
 
 この差から生じる意識、という物に戸惑う事が最近多い。

 
 今回の問題でも、棋士は「個人」で問題を片付けようとしている人が多い感じを受ける。
 しかし実際には「棋士個人」ではなく「将棋連盟」の問題なのだから、「個人」で片付ける事は出来ないはずなのだ。

 それに付随して

 「対局」は、個人対個人の戦いであることは疑う余地は無い。
 「普及」は、個人個人が力を合わせて将棋の魅力を広めることで間違い無い。

 棋士がどちらが得意か(あくまで客観的です)、はお分かりでしょう。

 「普及」を進めていく、という事は、棋士が皆で協力して物事を推し進めていく事が非常に大切です。
 今回の問題を通じて、棋士が皆で協力していく形が出来れば、きっとどんな結末を迎えても将棋界の未来は暗くないと思います。

 
 棋士になってたった半年の私が言うと、角が立ちそうでちょっと怖い・・・
 でも、正直な感想です。


 それではまた

posted by 遠山雄亮 at 15:31| Comment(8) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは 通りがかりのエムザオエンこと新潟の谷川浩司です

今日 近将の本を見ました デカデカと写真が数枚亘って男前に載って入ました カッコイイです これからの活躍を期待しています また 今日NHK杯戦を見ました H氏先生は得意技で勝利された様ですね

それから新潟の某棋士先生も載っていました
そして ここだけの話ですが 今 長岡に行かれました 晩餐会とか・・・・

ではまた。
Posted by mzaoen at 2006年04月30日 17:34
凄く分かり易くていい意見だと思いますよ。
名人戦の問題が発端となって、各棋士達もそれぞれ意見を持ち合わせ、これからの将棋界や連盟の為に協力し合うことはとてもいいことですよ。

本日のNHK杯戦は、若い広瀬四段がA級昇級の阿部八段を負かすという殊勲があり、嬉しかったですね。振り飛車対居飛車の対戦で見応えがありました。
これからも、こういう若い棋士達が活躍することを期待しています。
Posted by K.O at 2006年04月30日 17:37
棋士になって半年というのは全然気にしなくて良いと思いますよ。
将棋界をどのようにすれば良いのか、自分の意見を主張することが大切です。

将棋界は改善すべきポイントがいくつもあると思っています。
赤字云々は後付であって、改善すべきポイントを改善すれば、経営もうまくいくと思います。
Posted by 990 at 2006年04月30日 21:31
しっかりとした意見が言えるのはすばらしいことだと思います。

将棋界は経営が下手なので第三者が介入しリストラクチャ−を行うなり、天才と言われる棋士にMBAを取得させ経営を立て直すようになればいいですね。

金さんの写真見ましたよ(笑)
ぜひ意見がしっかり言える棋士が棋力を上げて発言力も強くしていただきたいです。
がんばれー
Posted by ryuto at 2006年05月02日 01:37
mzaoenさん>男前、でしたか(笑)嬉しいです。Sくんも快勝していましたね〜。

K.Oさん>協力していくしかないと、日に日に思いが強くなっています。
「若い棋士達が活躍することを期待しています」 頑張ります!!
Posted by よんだん at 2006年05月02日 23:48
990さん>「改善すべきポイントを改善すれば、経営もうまくいく」というのは私も同感です。まだまだ改善すべき点はいっぱいあるのでは、と漠然と思っております。

ryutoさん>第三者、という考え方もそろそろ将棋界に必要な時代なのかもしれません。
まぁ私の場合、実績ゼロで色々言っているので、これからは棋力を上げていかなければいけませんね(笑)
Posted by よんだん at 2006年05月02日 23:52
まあ、現場の事は棋士しかわからないので頑張ってとしか言えませんね(^^;
Posted by じゃがりんぽ at 2006年05月03日 15:12
じゃがりんぽさん>まぁそうなのですが、現場の事を少しでも感じていただければ、と思い書いてみました。
Posted by よんだん at 2006年05月05日 15:05
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