2010年10月20日

中村(太)四段戦

後手でゴキゲン中飛車に構えると、中村四段は銀を3七〜4六と早めに繰り出す急戦策に。前局の勝浦九段戦と同じ形になりました。
序盤こちらが工夫をすると、いきなり新構想を出されて長考に沈む事に。意表を突かれながらもなんとか互角に持ち込み、長い戦いになりました。

中盤、こちらに1手攻め急いだ手があり形勢を損ねますが、相手も攻めを間違えて混戦に。
もつれにもつれて迎えた第1図。後手△が私です。


22.10.19中村(太)戦.gif


千日手にも出来たのですがこちらが打開し、中村四段も開き直って▲2五飛ときたところ。
ここで当初の予定通り△6八角成から詰ましに行きましたが、ギリギリで不詰み。
詰みだと思って進めていて、途中で詰まない事に気が付き、軌道修正もきかず、そのまま奈落の底へ転落しました。

どうも第1図では既に勝ちが無いようで、翻って千日手にするしかなかった、というのが結論。
中盤の攻め急ぎといい、勝ちを焦った瞬間に落とし穴がありました。勝つというのは本当に大変な事。それを実感した一局でした。


順位戦は密かに続いていた前期からの連勝も7でストップ。負けたのは残念ですが、今後につながる敗戦と前向きにとらえて糧にしたいと思います。まだまだ先は長いので、目の前の一局に集中して後半戦も頑張ります。


それではまた
posted by 遠山雄亮 at 11:24| Comment(3) | TrackBack(0) | 対局結果 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いやはや。残念無念。アマなら3三角、同龍、5五角も見えますがダメですか、、6八角成は図なら行くしかなさそうですが詰ましに行くとは。しかし薄過ぎて受けてもどうしようもないですね。その前の攻め急ぎにありましたか。まだまだ飛躍の発奮材料にして頂きたいと思います。
Posted by 駒落ち好き at 2010年10月20日 16:12
終盤、中継を見ていましたが、▲2五飛が大変な勝負手だったのですね。
一瞬「?」と思いましたが、まさか最後の詰みまで消していたとは。
しかし、あの時間で千日手指し直しにするって・・・。
次局以降も、健闘を期待しています。
Posted by ssay at 2010年10月20日 17:45
最後は無念でしたが、
中盤の押さえ込まれそうな所からの
3−5筋の攻防は見ごたえがありました。
興奮しました。

またいい将棋を見せてください。
Posted by yk at 2010年10月21日 00:30
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