2006年03月17日

感動的な結末

 昨日のA級順位戦プレーオフは素晴らしかった!事情があって自宅で観戦していましたが、現地で熱気を感じながら観たかった。
 大盤解説会に行かれた方はかなり満足されたのでは、と思います。

 ここからは内容に触れますが、BS2の放送をこれから観る、という方はネタバレになってしまうので、また放送後に読んでください。



 戦いは熾烈を極めた。これぞまさに超一流同士の戦いで凄味を存分に感じた。
 形勢は微妙に揺れ、時刻も1時近くになりいよいよクライマックス。
 谷川九段の猛攻を凌ぎ羽生三冠が詰ましにかかった。
 実際受けにまわれば勝ちだったかもしれない。しかし敢然と勝ちにいったのだ。

 観ていた私もとっさに詰むか分からなかった。おそらく指している当人同士も分からなかったであろう。
 かなりの手数王手が続いた。そして奇跡的に詰まなかった。
 後もう一枚歩以外の駒があれば詰んでいた。しかし谷川九段は秒読みのなか正確に逃げ、22〜39〜15とさ迷った玉は捕まらなかった。

 感動を覚える内容で、今日6時前に起きなくてはいけないのに、2時近くまで毎日新聞の速報サイトに魅入ってしまった。

 というわけで名人挑戦は谷川九段に。楽しみな名人戦です。

 今日は順位戦の大トリ、B級1組の最終戦。こちらも激烈を極めており、目が離せません。

 今柏に来ています。その話はまた明日。
 
 それではまた
posted by 遠山雄亮 at 08:39| Comment(5) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昨日大盤解説会に行ってきました。

正直あれが詰まないとは・・・・
ほんとびっくりしました。

でも、詰むと思った時は
「敢然と行く」プロの凄さに
改めて感動してしまいました。

一晩たっていますが、未だに
感動しているわたしでした。
Posted by こてくん at 2006年03月17日 19:59
ネット観戦していました。
でも、十分に感動しました・・・
Posted by 隠れファン at 2006年03月17日 23:17
感動的な結末でしたね。
やはりどんな事でも超一流の織り成すハーモニーは美しいですね。
私もこのような素晴らしい将棋を指したいです。
Posted by よんだん at 2006年03月19日 16:07
本日手にした「将棋世界」の棋譜を見てわかったのですが、この戦いは羽生三冠が勝っていました。
▲3一角捨てからの詰ましにいった手順は正解で、途中の▲3五龍の代わりに▲1七桂とすれば詰みがあります。
しかし、▲3一角からは手数にして45手かかるので、(羽生さんでも)流石に無理でしょう。まあ、プロだったらこんなこと研究してもしょうがないでしょうけど。
Posted by K.O at 2006年04月06日 21:33
K.Oさん>それは驚きました。私も考えたのですが分かりませんでした。実戦的には▲35竜と行ってしまう気持ちはやむを得ません。
貴重なお話ありがとうございます。
Posted by よんだん at 2006年04月11日 13:00
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