序盤失敗→中盤優勢→終盤混戦という流れで迎えた第1図。既に139手目で双方1分将棋。後手△が私です。

今▲8四銀と桂を取ったところ。安易に△同歩とすると▲8三金から詰まされます。
後手玉の急所は8三の地点。ここを強化しつつ敵玉を追い詰めたいところ。そこで実戦は△8五飛!▲同玉△9四角▲8六玉△7六金▲9六玉△8四歩

飛を捨てて△9四角と手順に打って自玉の安全を図り、△7六金で包囲網を狭め、最後に銀をいただく。これが好手順で勝利をつかみました。以下はやむを得ない▲同と、に△8三歩が終盤の手筋。とにかく8三の地点が急所。▲9四と、と角を取られても△同歩が敵玉を追い詰める一手になります。
まさに「終盤は駒の損得よりも速度」を地で行く手順。飛を捨て、角をと金と交換する事で勝ちを呼び込みました。
今期順位戦は6勝4敗で終了。出だしを思えばまずまずの成績でしょう。後半3連勝は今後に向けて自信になりました。
一方本局は内容的に反省点多く、来期へ向けての課題と言えます。その辺りの強化を図って、来期こそスタートで躓かないようにしたいものです。
対局終了1時18分、感想戦終了3時前。控室に行くと若手が居て、他の対局の研究をしていたらあっという間に始発の時間に間に合ってしまいました。
さすがに疲れ果てて今日はボロボロです。長時間の昼寝を挟んでやっと元気が出てきました。
順位戦は本当に長丁場。今後は体力面も含めて色々な所を少しずつ強化していく事も重要となりそうです。
それではまた
8五飛は気分のいい手ですね。
来期は昇級目指して頑張ってください。
後半3連勝した勢いで、来期はロケットスタートできそうですね。
終盤のギリギリの局面でもこういう手が浮かぶのは充実してる証ではないでしょうか?
今期順位戦はもう終わりましたが、来期に向け弾みになる勝利だったように思います。
来期順位戦は良い結果に終われると良いですね。