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1局目は中川アマと。スーパー高校生との対局は相当に緊張しました。中川アマは若手の西川四段らを下して2連勝と勢いに乗っており、アマチュア相手ではなく若い新四段と対戦するつもりで臨みました。
私が後手で5筋に位を張り、相穴熊へ。ちなみに今期銀河戦は予選通じて全て後手で、全て中飛車でした。解説も全て後手△が私という事で読んでいってください。
序盤で猛攻を受けて迎えた第1図

ここから▲4六角に△2六歩と飛を押さえて混戦となり、以下ねじり合いを制しました。
第1図では▲2五飛が気付き辛い好手で、△7四銀引と逃がして▲4六角が好手順。これだと飛を押さえる手段が無く先手が優勢でした。
ちなみに第1図では▲3五角!△同歩▲2一飛成も考えられた手順でそれでも苦しかったようです。
194手という長手数でなんとか勝利。気合いを入れて臨んだだけにかなり嬉しい勝利でした。
2局目は長岡四段戦。後手のゴキゲン中飛車から、序盤で苦しくして敗勢に近い形勢に。
そこから粘ったり強気でいったりとのらりくらりと指して難しくなり、終盤は激戦。長い長い終盤戦でどちらかというと負けの時間が長かったのですが、一瞬のチャンスをモノにしました。

▲8五金と桂を取って詰めろを消し、逆に▲6五桂の詰めろ。先手玉は飛の横利きが強く詰まないのでまずそうですが、ここで△7六桂が起死回生の一着。王手で▲同銀の一手ですがこれで後手陣の詰めろが解消。しかも△8五歩と金を取ってこれが詰めろ。
ここで攻守逆転し、形勢も逆転。以下はもがきながらなんとか押し切りました。
3局目は中村(太)四段戦。長岡戦に続いて米長門下との対戦となりました。
退院明け復帰第1戦で体調に大きな不安を抱えての対局でした。
後手のゴキゲン中飛車に▲中村四段は左右の銀を繰り出して急戦に。私が猛攻を仕掛ける展開となりましたが、第3図の一手でしびれました。

ここで▲7七銀が「桂先の銀」の格言通りの手堅い受け。これで攻めが続かなくなり参りました。
攻めが切れて大差になり、最終盤は少しもつれたものの逆転には至らず。師匠の加瀬六段の解説の前で残念な一局でした。
というわけで今期はブロック2連勝で敗退。決勝トーナメント進出も絶望的です。
また来期、より一層の活躍が出来るよう頑張ります。
それではまた
今年は王位戦や王将戦リーグ入り、C1昇級昇段、竜王戦昇級、など狙えたらどんどんいきましょう!!遠山先生には中飛車、三間飛車も良いですけど流行に左右されない得意戦法も身につけて欲しいですね。右玉戦法とかどうでしょうか!?うん、もともと右玉でしたね