2006年03月01日

奇跡の寄り筋

 昨日は研究会。その中で非常に面白い将棋があったので取り上げてみます。
 後手が私で、ゴキゲン中飛車の急戦調の将棋から、30秒将棋のなか下の局面を迎えました。

飯島@-2.28 

 ここまで優勢に進めていると思っていて、ここで先手の攻めを凌げば勝ちだと思っていました。
 もう少し詳しく説明すると、次に後手から、△56桂や△54香や△95角といった有力な攻めがあり、後手玉は危険な状態ながら先手に攻め駒が少ないので、詰めろが続く事は無さそう。→という事は優勢だ、と思っていたのです。


 そこで先手が▲53歩(!)と指してきた。

飯島A-2.28

 これが何と▲82銀〜▲71飛の詰めろ。△同金と取ると▲62銀以下詰まされる。△72金と受けると▲52銀と絡まれて、これが詰めろでまずい。
 実戦は慌てて△55角と攻防気味に打つも、先手玉への詰めろになってないので▲52銀と畳かけられて負け筋になりました。
 
 しかし終局後の感想戦でも良い受けが見つからない。
 △61玉としたいのだが、▲81飛が歩切れをつく好手。この後さらに歩切れをついて▲58飛と活用する筋もあって勝てない。
 また、△72玉とするのもあるが、▲82銀とされ、△61金には▲81飛と絡まれると、詰めろではないが、先手玉に詰めろがかからない(金を手放した為)ので勝てない。

 という事で色々やった結果、▲53歩とされて受けが無い、との結論。もし良い手がある、という方はコメントください。不思議な将棋でした。
 
 この将棋勝った方が研究会のリーグ戦で優勝という大一番だった。うーん、残念・・・ と思いきや、相手の思わぬ失着で再逆転して勝ち。 どんなものでも優勝とは嬉しいものです。

  
 今日から3月ですが、なかなか暖かくならないですね。

 それではまた
 
posted by 遠山雄亮 at 14:33| Comment(2) | TrackBack(0) | vs・研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
確かに▲5三歩は詰めろを狙ったいい手ですね。受けは難しいです。
ならば攻めるしかないか? △8九銀に▲6九玉△4
七角▲5八金△7四角成として詰めろを絶つ。だめかな?
んー。後手からの攻めが続きませんね。
Posted by K.O at 2006年03月01日 18:00
そうですねぇ、詰めろは絶てるのですが、▲同歩と冷静に取られてしまい、後手が勝てない形勢だと思います。
Posted by よんだん at 2006年03月02日 00:16
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