2009年07月18日

棋聖戦、大和杯決勝

棋聖戦は羽生棋聖が勝って3勝2敗で防衛。
名人戦に続いて追い込まれてから連勝しての逆転で、ここ一番の強さというものをまたしても見せつけました。

梅田望夫さんのウェブ観戦記も存分に楽しみました。
今回はコンピューター将棋がテーマでした。コンピューター将棋が強くなっているのは間違いないけれど、それをトップ棋士同士が全身全霊を賭けて戦う一番で照らし合わせた時に果たしてどうなのか、という事を、コンピューター将棋選手権で優勝したGPS将棋の読み筋と合わせてリアルタイムに論じていかれました。

一つの結論として梅田さんの出された
どんな世界も、99.9%を99.99%に、そして99.999%にと、精度を上げていくごとに難度が上がる。今日の第一回のエントリーで

 『私個人はと言えば、「コンピュータが進歩に進歩を続けて人間のプロの最高峰に挑みながら、紙一重のところで人間が勝つ」ということが相当長く続く未来の戦いを見てみたいと思う。』

 と書いたが、私は、私が見たい未来を、見ることができる、と確信した。相当先までx-dayは来ないのではないかと、私は強く思った。人間の能力の深淵を垣間見た一日だった。

というのは、今回リアルタイムで追いかけたからこそ導き出された結論で、コンピューター将棋の歴史(将棋界の歴史)の足跡の一つとなった気がしています。


さて大和証券杯最強戦決勝の解説会のお知らせです。
8/2(日)に木村八段ー山崎七段による決勝戦が行われます。
解説は渡辺竜王、聞き手は千葉(涼)女流三段。
21日正午が締め切りなので、応募はお早めに。
クラブ大和証券杯会員の限定、 決勝大盤解説会に行こう!


昨日は雑用をこなし、夜は知り合いの方の所で仕事の打ち合わせ。
今日は午後から師匠の教室の手伝いです。
忙しい日々もあと一息。クーラーが苦手なのでしんどい季節ですが、体調に気を付けていきます。


それではまた
posted by 遠山雄亮 at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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