この将棋は不思議な展開を送ります。力戦模様の将棋ながら、なんと先月行われた▲久保棋王ー△佐藤(康)九段戦と52手目までずっと一緒の進行になりました。

ここまで実戦例通り。私はここで手を変えて▲9一飛と勝負手を放ちました。その実戦例は▲93桂成でしたが、少し苦しそうに感じたので手を変えたわけです。
しかしこの勝負手が不発に終わり、結果的にこの飛が残って負けるという残念な展開。
「悪い時に悪手を指す」という典型的パターンの将棋にしてしまいました。
この「実戦例通り」というのは気持ちの悪いもの。当然相手も知っているわけで、途中で更なる好手があるのか、それとも分かれが我に利ありと思っているのか分かりませんから。
本局の場合、私の方が途中で変化する有力な手を(事前に)考えていて、それが幾つかあったのですが、いざ実戦で真剣に考えると、やはり久保棋王が見送っただけあってあまり上手くいかなそうな変化ばかり。
そんなこんなでやむを得ず第1図まで進めたのですが、これもイマイチでした。
自分なりの結論としては、久保棋王が見送った中に唯一有力な手があって、それを指すしかなかったという事。
研究だとどうしても公式戦の真剣味が薄れてしまい読みが甘くなりがち。でもそういう普段の姿勢の至らなさを痛感させられる一局でした。
長いリーグなので一つの負けにくよくよせずまた出直しという気持ちですが、とはいえ順位戦に参加して4期目で初戦が×○××。勝った一局もグダグダの内容で、いつも出足がよくありません。
そういう意味でも本局にはかなりの意気込みで臨んでいたのですが、この結果・内容で非常に残念です。
また勉強して出直します。
順位戦は次も稲葉四段と強敵。三段リーグで対戦して以来で、あちらは棋聖戦で大活躍するなど注目の若手なので、そういう意味では気合いが入ります。
また気持ち切り換えて頑張ります。
それではまた
観戦していて優劣がわかりにくい将棋でした。9一飛は7三歩からの攻めを見せていいように感じていました。それが敗着なんですか・・・。
今期は特に難敵揃いですが、次戦からの巻き返しを期待しています。
素人目にも遠山将棋のもろさが露わになっていると感じます。明るい大局観、冴えが見られないような。
立て直しが急務ですね。
NHK杯は録画して観ました。
対局の様子からも落ち着きが感じられ、充実ぶりを
感じましたが・・・
8五銀と前進でしたか。見えづらいですね。
いやはや。最後そんな変化のアヤがありましたか。
順位戦もまだまだ強敵が控えていますが、
できることをしていくしかありませんね。
気持ちを切り換えて立ち向かっていただきたいと思います。
久保−佐藤戦と同じ進行と書いてあり、
そのまま終局してしまったので、
どこでどちらが変化したのかなあと思っておりましたが、
(久保−佐藤戦を見直せばわかるのですが無精で^^;)
遠山先生の記事で良くわかりました。
研究では良さそうな手に見えても、
実戦では見送ると言うことがあるのですね。
いつも興味深く拝見しております。
これからも頑張って下さい。