さて肝心の内容は、山崎七段の上手い構想の前に不利になり、途中追い込むも勝負手(△85銀と出る手)を逃し、最後は少し足らずという格好でした。詳しくは将棋講座8月号に観戦記が掲載されるので、是非そちらをご覧ください。
さて感想戦の最後に、ややかっこ悪い(?)シーンがあったので、その辺を中心に解説します。

解説の都合上、先後逆にしています。私が▲先手です。
実戦はここで▲5八玉と逃げたため、△6九銀から寄せ切られました。
もし▲7八玉と逃げて△4七竜とされた時、山崎玉が詰むかどうか、というのが放送の最後に検討されました。
以下長いですが、▲1二歩△同玉▲1三角成△同玉(△同桂は放送にあるように詰み)▲1四香△同玉▲2五銀△1三玉

これで詰まないというのが対局者、解説者、全員一致した結論で番組が終了しました。
ところが収録が終わって再び感想戦をし始めると、記録の荒木三段に「詰みではないですか」と言われ一同仰天。
第2図から▲1四銀打△2二玉(△1二玉は▲2四桂以下詰み)▲3四桂△同金▲2三銀成△同玉▲3四銀△同玉▲3一飛成で

以下はわりと容易な詰みとなります。なんちゅう感想戦を放送されるのだ、と全員頭を抱えました(苦笑)
実際は途中の▲1四香に△2二玉とされて詰まないので負けですが、なにしろ全員一致した読み筋が実はトン死筋だったわけで、実戦としてはこの方がアヤがありました。
というより一応皆プロなので、詰んでる場面で「一枚足りないですね」とか話した事を恥ずかしく感じました。
とまあこの辺りは観戦記には載らないであろう場面なので書いてみました。
結果は残念ですが、それなりに力を出し切れた将棋でした。詳しくは将棋講座8月号の観戦記をご覧いただければと思います。
次は3度目の正直。まず1回戦突破を目指します。
今日の大和証券杯は非常に面白いカード。
渡辺竜王ー木村八段戦。そして解説は加藤九段。これは見逃せません。特にライブで観る事でより一層楽しめると思います。
中継は大和証券杯ネット将棋公式HPで
中継の観戦には登録が必要ですが、簡単なうえ無料ですから、是非この機会にご登録のうえ、ご観戦ください。
それではまた
記録係や検討陣だけ気付くことってありますが、
テレビなんで、『ややかっこ悪い』と遠山先生が嘆かれるのも、わかる気がしますねぇ(・_・;)
それも勝利の笑顔を見られることを期待しています。
最後押し切られてしまいましたが、また頑張ってください!
私は6五歩、6四歩あたりが、さすがプロ棋士の先生だなぁと思いました。
行方八段も好きな先生でして、とても楽しませて頂きました。ありがとうございました。
NHK杯残念でした。山崎七段が喋るところを初めて拝見しました。面白い方ですね。
NHK杯の感想戦があんなに楽しそうに行っていたのを見たのは、はじめてかも知れません。
順位戦、また、頑張ってください。
次回は皆さんのご声援を力に勝つ姿をお見せ出来るよう、頑張ります!
感想戦が長くて、楽しいな〜と思いながらみていたのですが、
そんな隠されたエピソードがあったなんて。
収録中だったら、貴重な映像になったはずですね。