2009年04月26日

梅田望夫「シリコンバレーから将棋を観る」

待望の新刊が発売になり、各地で話題となっています。
梅田望夫「シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代

私はというと謹呈いただき、早速読んでおります。
まとまった時間が取れず現在第5章のウェブ観戦記を読んでいるところ。読んでいると色々思い出したり考えたりするので、普通の本よりゆっくりのペースで味わって読んでいます。

まだ途中ですが発売から3日、そろそろ記事にしなきゃいかん、という事で書いています。

新刊の簡単な紹介、目次は梅田さんのブログより
新著「シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代」4月25日刊行(My Life Between Silicon Valley and Japan)

個人的感想は全部読み終わったらとし、今日はこの本の周辺について取り上げます。

まずはご本人のブログより。
「将棋を観る」ということ(My Life Between Silicon Valley and Japan)
「観る」ことと「する」こと「生きる」こと(My Life Between Silicon Valley and Japan)
今回の本のテーマ「将棋を観る」という事に関して、ご本人の思いをブログでも語っています。
記事の内容も面白いですが、どちらもその分量を見るだけで熱心さ、楽しさが伝わってきます。

外野の反応を、まずは竜王から。
誕生日の昨日は

アマチュア代表(?)としてものぐささんも。
「観る」という行為は実は恐ろしく深いのだー梅田望夫「シリコンバレーから将棋を観る」 (ものぐさ将棋観戦ブログ)
この記事に対して梅田さんの2本目の記事は書かれています。
【追記】さらにそれに対するものぐささんの反応が出ました。
(書評の続き)生きながら観るーー梅田望夫「シリコンバレーから将棋を観る」 (ものぐさ将棋観戦ブログ)
将棋は人生の縮図そのものなのである。従って、何も将棋が分からない人間でも、人生を各人なりに深く生きてきた人間ならば、将棋の本質を「観る」ことは可能なのだ。

あまりに素晴らしいセンテンスなので追記しました。

他でも
将棋に現代社会の行く先を見る梅田望夫著『シリコンバレーから将棋を観る』、著者は将棋観戦のプロだ(栄枯盛衰・前途洋洋)

また女性代表(?)として将棋界のよろず屋さんも。
本の大量購入.(のぺのげ Part3)
この方はまさに「指さないファン」で、好きが乗じて将棋界に入りよろず屋と名乗る事になったわけです。ですから記事は色々思い入れがあり、興味深く読みました。

とまあ少し取り上げるつもりでこんなにも。。いかに反響が大きいか分かります。

この本のもう一つすごいところ、というかすごい試みはこれ。
新著「シリコンバレーから将棋を観る」は、何語に翻訳してウェブにアップすることも自由、とします。(My Life Between Silicon Valley and Japan)
この試みは将棋界はおろか、一般社会でもあまり聞いた事のない試みで、ご自分で「炭鉱のカナリア」とおっしゃるその冒険心を存分に出したものだと思います。
もちろん許可を出した出版社、編集者の先進さも素晴らしい。

早くもそれに対する反応の声も見つけました。
梅田望夫の新刊は翻訳、アップ自由(平井洋の音楽旅)
この記事の冒頭にちょっと反応しました。
彼(梅田望夫さん)が大の将棋ファンで、将棋業界外部の人間として将棋全体の広報にとても貢献していることは、御存知の方も多いと思う。

そういう前提があるとなると、一般の方で手に取ってみようという意識が想像よりも生まれやすいかもしれませんね。

さてサイン会が行われるとの事。
5月13日(水) 18:30〜 東京・八重洲ブックセンター本店 1階サイン会場
詳しくはこの本の編集者の方のブログ

長くなってしまったので、今日はこの辺で。また時間のある時に取り上げます。


それではまた
posted by 遠山雄亮 at 20:46| Comment(1) | TrackBack(4) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「将棋に現代社会の行く先を見る梅田望夫著『シリコンバレーから将棋を観る』、著者は将棋観戦のプロだ」を書いた拓庵と申します。

私のブログの記事までご紹介いただきありがとうございました。このページから、私の記事を読みに来ていただいている方もいらっしゃいます。

梅田さんのような現代の知性が、将棋の世界の先進性をいちはやく取り上げ、社会に知らしめてくれるのはすばらしいと思っています。
私も、将棋界は日本の一握りの天才たちが、頂点を求めてしのぎを削る究極の競争社会だと思っています。そこでの、プロ棋士の皆さんの生き方は、学ぶところが多いと思っています。

Posted by 拓庵 at 2009年04月27日 07:55
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(書評の続き)生きながら観るーー梅田望夫「シリコンバレーから将棋を観る」
Excerpt: 引用を含めてご紹介ありがとうございました。「アマチュア代表(?)」には、?マークも含めて光栄すぎて笑ってしまいました。
Weblog: ものぐさ将棋観戦ブログ
Tracked: 2009-04-26 22:21

シリコンバレーと本屋の売り場
Excerpt: シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代梅田望夫中央公論新社このアイテムの詳細を見る いろいろ忙しくて、話題のこの本、有楽町駅前の三省堂で、やっと買いました。 これだけ棋界では話題になってい..
Weblog: 即席の足跡《CURIO DAYS》
Tracked: 2009-04-28 21:54

シリコンバレーから将棋を観る
Excerpt: シリコンバレーと本屋の売り場・その2・その3・その4・その5・その6・その7、と書いてきましたが、 「もう本屋の話はいい加減にしろよ」、「いつまでそんなことでごまかしてるんだ」、「ちゃんと読んだのなら..
Weblog: 即席の足跡《CURIO DAYS》
Tracked: 2009-05-24 01:53

将棋を観る楽しみ
Excerpt: 梅田望夫さんの「シリコンバレーから将棋を観る」について、(やっとのことで)第二弾です。 シリコンバレーから将棋を観る -羽生善治と現代梅田望夫中央公論新社このアイテムの詳細を見る 前回は、「指さな..
Weblog: 即席の足跡《CURIO DAYS》
Tracked: 2009-06-21 20:58