2009年03月27日

王将戦閉幕、梅田さんが将棋本を新刊

王将戦は羽生王将が勝って4勝3敗で防衛に成功しました。
△8五飛戦法から難解な戦いが続き、私も手に汗握って観戦していました。
詳しい勝因敗因はまた来週の週刊将棋を楽しみにしています。

もう一つの大一番棋王戦第5局は30日に行われます。

ところでこの王将戦に絡んで話題を一つ。
2度も現地に足を運んでいただいていた梅田望夫さんが、今度将棋の本を出される事になりました。
将棋ファンの方には勿論、いわゆる梅田さんのファンにも買っていただきたい本です。そこから将棋を全く知らない人がこの世界に興味を持って頂ければ嬉しい限りです。

私はどちらのファンでもある(ちょっと言い方おかしいかな)ので、本当に楽しみな本です。
ご本人のブログに本の話が出ているので、一部抜粋。

さまざまな偶然や勝負の帰趨に誘(いざな)われて、昨年六月、将棋のタイトル戦(棋聖戦)のウェブ観戦記を初めて書き、それがきっかけとなって、それからの膨大な時間を「将棋を観る」こと、「棋士と過ごす」ことに費やすことになった。そしてそれが、僕にとっては、何にも代え難い「真の充電」以上の経験になったのだから、人生は予想できないものだと思う。昨年十月には、パリまで出かけて、竜王戦第一局のウェブ観戦記も書いた。

羽生善治名人(四冠)、佐藤康光棋王、深浦康市王位、渡辺明竜王。2008年に将棋界の七タイトルを分け合った四人のトッププロたる最高の将棋知性と、公私ともに深く付き合うことで、「超一流とは何か」ということを考え続ける機会を得たことは、本当に僥倖であった。

そんな経験のすべてを盛り込んで、

「シリコンバレーから将棋を観る――羽生善治と現代」(中央公論新社、4月25日刊)


この記事の全文は
この半年のこと、お知らせ、お詫び、諸々。(My Life Between Silicon Valley and Japan)

その梅田さんの一つ前の記事も紹介。
「自分の力と時代の力」講演録(JTPAシリコンバレー・カンファレンス2009年3月21日)(My Life Between Silicon Valley and Japan)

これはシリコンバレーで行われた講演の内容です。非常に面白く、勉強になります。個人の考え方、置かれている立場等で思うところ、印象に残るところが違うでしょう。私は第5章が一番心に響きました。

一見将棋の世界では関係無いようでも、
これからの時代は、とくに学問の世界では、英語で何かを書かなければ存在しないのと同じだ

という言葉は重いと思います。

最近、渡米が目の前に迫っている事などもあり、「英語」という存在に強い関心があります。
私は大学まで卒業していますが、海外で話す事も聞く事も出来ません。自分の勉強法が悪かったわけです。

WBCで日本が優勝すれば嬉しいのだけど、日本は好きではない。にも拘わらず英語もロクに出来ないのでは外の世界には出れないときていて、その事が自分の中の閉塞感につながっています。

すぐに劇的な改善は出来ないので、今の自分に出来る事は、自分の力でほんの少しでも日本を希望の持てる国にするという事(その手段は当然将棋になるわけです。)と、もうちょっとは英語が使えるよう勉強する事です。
自分はその手段が職業となり、それにより生活出来ているのだから、恵まれていますよね。それを活かせるように精一杯生きていきます。

私と同じ世代やもっと若い人達にこそ読んで色々感じて欲しいと思うそんな記事です。皆さん良かったらどうぞ。


それではまた
posted by 遠山雄亮 at 15:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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