この間もまだ始めて間もない子供に「どうやれば将棋が強くなりますか」と聞かれ、一瞬返答に詰まりました。
どんな勉強をすれば将棋が強くなるか、というのは強い弱い関係なく悩む問題です。
当然その人に合った方法があるので、一概にこれが良いというのはありません。
「ご主人様、王手です」の時にも色々悩みました。
一つ言えるのは楽しいと思える方法が最善だという事。
詰め将棋を解く、定跡を覚える、指しまくる、棋譜を並べる、本を読む、この辺りでしょうか。
さきほどの子供には「本をいっぱい読みな」とアドバイスしました。彼の場合、自宅に山のように将棋の本があるはずなので。
棋士も皆どんな勉強をすれば良いのか悩んでいると思います。
私も今期はひどく成績が振るわないので、ちょっと勉強方法を変えてみる事にしました。
でどう変えるかというと、棋譜並べの比重を減らし自分の将棋を見つめる時間を増やすという感じです。
プロが一生懸命指した棋譜を並べるというのは非常に面白く、しかもそれは自分が一定以上の棋力を持っているからゆえに楽しめる特権でもあるのですが、面白い面白いになってしまうと勉強という意味ではどうか、という観点もあります。
効果が出るのは先でしょうが、新鮮な気持ちで勉強出来るというのは大きいでしょう。また一からのつもりで頑張っていきます。
今日は今の自分の考えを書いてみました。
ここに書く事で自分自身の意識も高められるかとも思っています。
明日から王将戦が開幕します。
羽生王将に深浦王位が挑戦する注目のシリーズ。
開幕戦は美術館で行われます。こちら
中継は毎日.jp将棋で
それではまた
【関連する記事】




遠山さんのブログ毎日楽しく読ませて頂いてます。私の日課です
2008年度はいまいち波に乗れませんねぇ。勝たれようと、負けようと応援してますよ
今年は将棋の嬉しい報告をブログでたくさん読みたいです。頑張って下さい。
そこを越えるには何が必要か感覚的なものでいいですから教えていただけたらと思います。
私も一瞬思いました(笑)。
詰め将棋はいいですよね。
一人でできるし、考えれば必ず正解がある。
対外調整を続けながら、正解のない世界で「おとしどころ」を探るような仕事ばかりしてきた私にとっては、まさに夢のようです(笑)。
若葉34さん>日課とは嬉しいですね。良い報告が多く出来るよう、頑張ります。
tkkobaさん>感覚的なものも勿論大切ですが、有段者になるとしっかりと定跡を自分の物にする事が大切となります。
とはいえこれは口で言うのは容易いものの、実践するには皆さんお忙しくて時間が取れないため、そこを超えるのが難しくなってしまうという事はあるかもしれませんね。
あくまで個人的な考えですがご参考までに。
もちろん羽生さんなどのトッププロの棋譜も楽しいんですが、それよりもアマトップレベルやプロ四段ぐらいの方の棋譜の方が理解しやすいし、すぐに使えそうな手筋が満載でしたからね
それを実践に生かしてさらに理解を深めるみたいな感じでした
結構、アマ3級ぐらいの方にオススメですよ