公式戦では初めてでしたが、三段時代に本家糸谷三段(当時)と指した事があります。ちなみにその将棋は午前中の対局だったのですが、午後の対局も稲葉三段(当時)が右玉を採用してきて驚いた記憶があります。きっと関西の若手の間で大ブームだったのでしょう。
この戦形らしく長い駒組みを経て決戦に。後手は厚みで、先手は端からの突破で勝負をかけた第1図。

端を▲96歩〜▲95歩と逆襲しているので勢い▲94歩と行きたいところですが、その前に▲74歩を利かすのが筋というもの。厚みが増しますが、それより金をそっぽに行かすのが大きいと見ました。
桂頭の金、そして隣の銀、とやはりかなりの悪形だったようで、この後その隙をついていきます。

数手進んで第2図。▲83銀と打ったところ。まさにその悪形をついていきました。この金取りが受け辛いのです。この▲83銀は次に▲82と〜▲91香成という自然な攻めもみており、ここで少し良さを感じました。
ちなみにさきほど▲74歩を怠り今打ったとすると取ってもらえないでしょう。この辺が手筋の難しさですが、その分効果も大きいのです。
以下も攻め立てて迎えた第3図。ここで指した▲34銀が決め手に。

左右の銀で後手玉を挟撃体勢に追い込みました。とはいえここで△49飛成が成立すると厄介ですが、そこで▲77角があります。

△69竜と飛を取れば▲43金以下簡単な詰み。△77同歩成なら▲49飛で後手玉はほぼ必至となります。
とはいえ他に手は無くこうなれば勝ち。
というわけで第3図から△46飛と辛抱してきましたが、▲84と、とぼろっと金を取って勝勢に。以下は押し切る事が出来ました。
一局を通じて大きなミスも無く、まずまず上手く指せたと思います。次につながる勝利に、としたいものです。
順位戦ウィーク。今日はA級の郷田ー鈴木戦と、延期になったC2の佐藤(紳)ー矢倉戦が行われています。
中継は名人戦棋譜速報で
それではまた
やっぱり、勝局の自戦記は読んでいて楽しいものですね。
今後も期待しています。
快勝ですね。
第2図で少し良さ、とは慎重さがうかがえます。
アマなら大優勢です(笑)
残りもこの調子で行きたいですね。
淡路九段が好調ですね。
A級は混沌としてきました。目が離せません。
先崎八段が竜王戦1組復帰ですね。
がんばりは表にあらわれてきますね。
初めて投稿しますが、棋譜の解説をしていただいてとてもうれしいです。あとは、棋譜でーたべーすで
拝見したいと思います。これからもがんばってください!