2008年09月25日

死闘、感嘆

昨日は記事に書いた通り、将棋会館に残り検討に加わっていました。

遅い時間まで検討をし、村山ー広瀬戦の感想戦を(この事も後ほど)観て控え室に寄ると、1時を過ぎているのに延々と行われているA級順位戦佐藤ー木村戦が映し出されていました。
それを数人で見つめ、あれこれ言っていましたが、一向に終わる気配も無く。いや、正確にはいわゆる「点数」で佐藤棋王が勝てそうでしたが、木村八段の壮絶とも言える頑張りで持将棋に。
これが既に2時。さすがに疲労困憊だったので帰宅し、中継を観るのをグッと堪え寝る事にしました。根性で観て行かないのか、という心の声もありましたが、私にも生活があるのです(笑)

今日起きてから中継で観たところ、終了は6時を超えてだったようですね。まさに死闘。感動ものです。勝った木村八段の底知れぬ根性には感嘆します。
それに最後まで中継をされていたスタッフの方にも感嘆しますね。

帰る少し前、対局を終えた広瀬五段と少し話をしたのですが、まだ若い彼(大学4年生だから22歳位)でも、疲労困憊できついっす、と話していました。とはいえあの後カラオケに行ってるなら、まだまだいけるという事かもしれませんが(笑。広瀬五段のブログ参照)
若手でもそんな感じ、そして観戦をしていただけの私も最後はしんどかったですから、対局者の疲労は極限状態だったと言っても過言ではないでしょうね。
そんな中で指し直し局の将棋は素晴らしいの一言につきるものでした。

その広瀬五段の村山戦ですが、この将棋自体も非常に面白いもので、両者が力をフルに発揮したものでした。手が狭いながら難解な局面が続く中、自由自在に局面を動かして戻して、としながら検討する控え室を上回る読みを感想戦で聞かされ、こちらも感嘆ものでした。
それにこの村山ー広瀬戦の中継コメントも非常に面白くまた感嘆もの。是非観てみていただきたいものです。

昨日は棋士会もあり、そしてその前後にも幾つもの話し合いをこなしていました。
昨日は棋士会後に、他でも若手棋士が幾つか会合を持っていたようでした。そうした地味な活動が今後花を開いていけるよう、皆で頑張っていきたいものです。

王位戦は一手損角換わりから一日目からかなり激しくなっています。この事はまた明日午前中にアップしようと思います。


それではまた
posted by 遠山雄亮 at 22:17| Comment(0) | TrackBack(2) | 将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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