結果は既報の通り羽生王座が勝って先勝となりました。
途中は木村八段が有利かと言われていたのですが、手の流れと控え室の楽観的観測ほど差が開いていなかったようで、微差だったようです。
結果的に△69角から決めに行ったのが急ぎ過ぎで逆転。以下は羽生王座の手堅い指しまわしが光りました。
決め手となった▲44角は、これぞ攻防の一着。一気に2手指したような手で、こういう手が指せると終盤を制する事が出来るのです。観ている方はこの類の手が出た時は「勝因だ」と思い込んでも良いです。とはいえ「この類の手」かどうか判断するのが難しい訳ですね(苦笑)
終了後は打ち上げにもお邪魔させていただき、遅い時間に帰宅。
タイトル戦の良い雰囲気も味わい、将棋も勉強になった一日でした。
大盤解説会も大盛況だったようですね。それだけ注目のカードという事なのでしょう。
それではまた
【関連する記事】
一ファンの分際でまことに恐縮ですが、解説者ベストワンに独断と偏見で選出させていただきました。これからも名解説お願いします。^_^;
王座戦第一局は、羽生さんの仕掛けがあれで成立しているのかどうか、今になっても分かりません。あれでOKなら、角換わりの将棋もずいぶん簡単だなあという印象を持ちます(後手の立場を思うと、逆に大いに難しいのかもしれませんが)。▲72金と重く打ったあたりでは、余されそうな感じがしたのですが、超一流の攻めはつながるのですね。
それにしても、竜王戦挑戦者決定戦の2局目で終盤逆転を食ったばかりの(△27歩の見落としでしょうか)羽生さんが、ポンと桂馬を飛んで、シンプルに横歩を取って、攻めていく様子には感心しました。(どう感心したかと訊かれると、答えが難しいのですが、平常心と強い意志の両方を感じました)アマチュアの将棋だとすぐに攻めが切れてしまいそうですし、あのような一見単純な攻め方で切れてしまうと、ひどく後悔しそうです。
▲44角はネット観戦しながら、これしかないだろうと私にも見えた手で、実際に指された時には「羽生さんでもこう指すか」と少しいい気分になりました。しかし、あの後の▲39金の辺りの収束場面が、たぶん自分では指せないなあと思いました。「好手」とか「決め手」とかがたまたま指せても、その後がまとまらないのが、私のような弱いアマチュアの残念なところです。
将棋を自分で指す時間はしばらくなさそうですが、ネット観戦は続けていきたいと思っています。
アマチュアには特に手が当たらないと有名な遠山先生の将棋も順位戦を「名人戦棋譜速報」で拝見しています。
これからもよろしくお願い致します。
山崎元さん>コメントありがとうございます。
私もいつもブログ(評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」 )を楽しく拝見しており、その文章力に憧れを抱いています。
ネット中継は手軽に将棋を楽しめる最高のコンテンツだと思っております。
将棋界としてもより充実を目指していますので、これからも是非ご覧ください。