矢倉穴熊は一つ潜っただけでは強度が変わらなそうですが、△86歩の突き捨てから△87歩と打った手が王手にならないのが大きく、それだけでもメリットがあります。
コメント欄で質問があったので、お答えします。
何故先手は穴熊に潜ってハッチを閉めないのか、というもの。

ここで▲88銀は確かに自然な手。当然先手も指したいところなのですが、そこから△95角▲77金寄(角交換は後手有利)△73桂となると

後手の駒に勢いが出てきてしまいます。というわけで先手は第1図で▲25桂から攻める事になるわけです。
後手としては先手の穴熊が未完成なのが主張で、ここは実は駒組みの中で大きい所となります。
実戦は深浦王位が新手を放ち、難しい形勢だったようですが、△44歩と打ったのがまずかったとの事。代わりに△44金と指すべきだったようです。
これはアマチュアの方のブログの、しかもコメント欄の書き込みで知りました。現地で大判解説会を聞かれていた方のコメントで、深浦王位がそう語ったそうです。
細かい変化等は分からないですし、そこでの形勢も私には分からないので、その辺りは是非週刊将棋や将棋世界でチェックしてみてください。
今週はあまり決まった仕事の予定は無く、家で色々とこなす日々。
棋譜並べや詰め将棋や研究を淡々とやっていて、あまりここで書く事がありません(笑)
他にも同時進行で進めている事もあるのですが、それはここに書く事が出来ません(笑)
というわけで、しばらくは棋界の動向を追いつつ淡々と綴っていく事になりそうです。
昨日は夜久しぶりに仲の良いメンバーとゆっくり飲んでいました。
今日は唯一予定があり、これから出かけます。
それではまた
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プロなら一目なんでしょうねえ、それくらい読めればいいなあ・・・
遠山先生のこと、メイドの将棋ので知りました。
将棋って、小学校の時に駒の並べ方だけ覚えて以来、20年縁がなかったのですが・・・
ニコニコ動画の「羽生vs中川」の大逆転→「中川vs遠山」のコント集→「遠山vsメイド」のコント?集?→biglobe動画 と見ていくうちに、将棋って面白いんだなあと思って、はじめました。
最初はハムに駒を落としてもらっても勝てませんでしたが、最近は、24で勝ったり負けたりです。(でも15級です)
もっと早く、将棋の面白さがわかったらよかったんですが、今から頑張れば老後の楽しみくらいには上達できるかなと思って、毎日詰将棋解いてます。
遠山先生の対局、マメにチェックしてます。野太い声で応援してます。頑張ってくださいね。
遠山先生、わざわざ一日のブログを使ってのご返答、有難うございました。このような形でご説明して頂けると思っていなかったので大変恐縮です。
解説会で中村先生も同様の説明をなされていた由、あまりに初歩的な質問であった様で汗顔の至りです。
今後も遠山先生の益々のご活躍をお祈り致しております。
有難うございました。
以下▲同銀△同銀▲34金△69銀▲24角△同歩▲4四金△58銀不成▲68金引・・・。
後手は大駒4枚になりますが、はたしてどうですかね? ▲33歩や▲53歩成が利く恰好になれば先手もやれそうですが。
chan470さん>こういうお話が何より嬉しいです。
>最近は、24で勝ったり負けたりです
24はかなりレベルが高いですから、それは凄い事ですよ。
地上最弱振り飛車党さん>とてもじゃないですが、初歩的な内容じゃないですよ(笑)また何かありましたら書き込んでくださいね。
ちなみに、今日の羽生ー木村も同じ形になりました。
通りすがりさん>△44歩以下▲52銀が厳しくて本譜は後手に勝ちが無いので、代替案として△44金の方が良かった、との事なのでしょう。
詳しくは専門誌でご確認ください。