これが戦法の骨子。角道を止めずに四間飛車にし、一気に玉を囲いにいきます。
この後角交換になり、向かい飛車に振りなおす展開に。
この日の順位戦では、東京で6局も角交換型の将棋があったとの事。最近の流行ぶりがうかがえます。
序盤で普通に組んだつもりが作戦負けに。この辺が新しい戦法の怖さで、研究会等では随分指していてもやはり感覚が掴めていないところがあり、それがモロに出てしまいました。
その後中盤で、指しにくいながらも選ばざるを得なかった手を逃して大差に。完全に切れ筋で途中は投了しようかとも思ったのですが、自陣は堅陣なのでもう少し指す事に。
本当に一手で投了の場面もあったのですが、相手がそれを逃し、一瞬だけチャンスがありました。
解説の都合上先後逆となっています。私が▲。
今▲55歩に△44金と逃げたところ。ここで好手がありました。それを感想戦で指摘されてびっくりしました。
それは▲96角という手。取れる銀に向かって両取りをかけるのは気がつきにくい手ですが、これが好手。
変化は多く、相手は秒読みだったので、指せばどう転んでいたか分かりませんでした。
実際は△47歩成▲52角成(▲69角は△48とで、▲同金は△41歩でまずい)△48と▲41馬と詰めろをかけた時に△33飛(!)が好手で
これで詰めろが続かず際どく負けのようですが、非常に複雑な順で感想戦で色々つついてやっと出した結論。実戦的には分からず、ここは悔やまれます。
とはいえ、本当に悔やまれるのは中盤での粘りの無さです。その辺が最近星が延びない原因で、今の課題です。
しばらく対局が無いので、その辺りを克服出来るようしっかり勉強し、再び対局が多くなる年末以降の対局に向けて鍛えていきます。
昨日はベテランの先生が強かった一日で、東京で最後まで対局され勝たれた大内九段、ノっている若手を長手数で降した有吉九段、全勝を守った淡路九段など、さすがとしか言いようがありません。皆さん鍛えが入っていますね。少しでもその境地に近づきたいものです。
また昨日行われていた竜王戦は羽生四冠が勝って挑戦者決定戦へ。王座戦同様、木村八段との三番勝負となります。
終盤はハッキリ負けの局面もあったようですが、深浦戦に続いての逆転勝ちとなりました。
昨日は感想戦が終了したのが2時前くらい。それから隣で対局をしていた棋士と観戦に来ていた棋士を交えて軽く夕飯がてら飲みに。帰宅したのは4時30分くらいで、寝る頃には夏の空は白くなってきていました。
結果は残念ですが、見えてきた事も色々あるので、また一から頑張ろうとその空を見ながら思いました。
それではまた
解説ありがとうございます。
がんばってくださいね。応援してます。
課題が見えているようなのでこれまた安心(笑)
今は辛抱の時期ですね。
そもそもここまでも辛抱を重ねて来たのですから(笑)
ベテラン先生方を大いに手本としてまだまだ長い棋士人生を謳歌していただきたいです。