2010年06月16日

岡崎六段戦

後手でゴキゲン中飛車へ。これで4局連続でゴキゲン中飛車です。しかし居飛車の対策がまちまちなので毎局新鮮な気分で戦えます。
本局岡崎六段が採用したのは▲5八金右の超急戦。対局開始30分で大きく駒がふりかわる展開になりました。


22.6.15岡崎戦@.gif


この局面は先日の王将戦第6局▲羽生ー△久保戦、そして王位戦のプレーオフ▲羽生ー△戸辺戦でも指されている最新形で、重要な局面です。
実戦はここで△6六馬と温めていた新手を放ちました。駒の損得では大損ですが、玉頭を睨む香を食いちぎり、△5六香と据えて重要な攻め駒として活用するというものです。

かなり研究はしていたものの、実戦は生き物であまり想像していない展開に。とにかく難しく、一手一手慎重に、時間を使って進めていきました。

ギリギリの展開でしたが、思わぬ手が敗着に。


22.6.15岡崎戦A.gif
杏=成香

だいぶ先手玉に迫っていますが現状は詰めろになっていません。
際どい局面ですが、ここで▲5二とが敗着になりました。飛をと金で取る手が敗着とは皮肉です。第1図では馬で香を取る手が新手で、対照が際立ちます。

以下△同金左▲5四香△8二玉と金も取らせて更に損を重ねるも、自玉が安全になりハッキリしました。新手を放つと負ける事が多かったので素直に嬉しい勝利です。

またこの▲5八金右急戦は今度の新刊でも取り上げている形です。第1図での△6六馬も触れている(詳しい解説は無い)ので、ちょっと時期がずれたらば新手とは呼ばれなくなっていたかもしれません(笑)


順位戦初戦勝利は数期ぶり。次は瀬川四段と楽しみな一戦です。あちらも新参加初戦を強敵相手に良い内容で勝ってきているので、気を引き締めて臨みます。


それではまた
posted by 遠山雄亮 at 21:54| Comment(6) | TrackBack(1) | 対局結果 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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